車両火災寸前

トヨタのラウム(平成12年式、走行11万キロ)ですが、パワーウィンドウが上がらなくなった、ということで入庫。
詳しく聞くと右の後ろのガラスがスイッチが固着して上げられないとのこと。
試してみると確かにスイッチ自体が動かなくなってます。
ということで分解。

右の後ろのスイッチが接点が熱くなってプラスチックのケースを溶かしケースから飛び出してます。

直接の原因はレバーの支点が折れたことです。

原因は支点が折れたことにより、スイッチが「上昇」側に接点を押し続けた形になり、その結果長いこと電流がモーターに流れ続けたため接点が発熱、その熱でケースを溶かし接点が露出、それで上にも下にもガラスを動かすことができなくなった、というわけです。
これがこの部分が溶けただけで大事には至りませんでしたが、一歩間違うと配線やモーターが熱で発火する恐れがありました。
パワーウィンドウスイッチは大きな電流を扱うので不具合があると熱による焼損がいろんなところで起こります。
ヴィッツも原因は違いますがスイッチのリコールがでています。
これも燃えた車があったからです。
まあ今回はそこまで行かずスイッチの交換で済んでめでたしめでたし。


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

車両火災寸前」への2件のフィードバック

  1. つまりはデンソー製と言うことですな。
    スズキもパワーウィンドウスイッチはデンソー製かな?
    まあちょっと故障の形態は違うけどね。

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