スバルレガシーアウトバック 走り始めに何か音がする。

スバルレガシーアウトバック 型式BP9 走行93000キロ
エンジンを掛けて走り始めに後の方から音がする、と言う症状。
走ってると収まってしまうということで診断が難しい。
少し前にこのお車の12ヶ月点検時にも自分自身試運転中にもなにか音がしたのはキャッチしてて、ユーザーに
「この先、音が大きく鳴り始めるかも」
とお伝えしてました。
ただその時はあまりにも音が小さくまた短時間だったため診断まで至らず、原因不明でした。
その後のユーザーから「音がしてる」という報告を受け、診断開始。
けどいつものように一筋縄でいかないのが「異音の診断」。
ユーザーからの情報では、
・朝から走り出しの時にしばらく鳴ってるけどその後収まる。
・鳴ってる時間がだんだん長くなってきたけど、暖かい日は短い。
・一旦収まるとだいたいそのあとは大丈夫。
とのこと。
これもそれまでにいろいろ情報交換をさせてもらってだいたい整理したのが上の情報。
それまでレガシーの場合4WD車なのでタイヤの減り具合とか位置とかで音が出たりするので、位置替えをし直してみたり、デフオイルを交換したりして、音の原因を消去法で絞り込んでいき、ユーザー情報を加え、お休みの日に一緒に同乗してもらって走ったりしました。
それでわかったことは、音が収まったあとでも車が車線変更する時みたいな遠心力の掛かり方をしたときに音がでかくなるということ。
ぴかっ!!
整備の神様(笑)が降りてきてくれました。
耳元で「ハブ(車軸)のベアリング、それも右後ろ・・・・・たぶん(笑)」と聞こえました。
あくまでも神様も「たぶん」といってますのでまあとりあえず交換してみましょう。
診断のための消去法の原則です。
まずはリフトアップ
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さて右後ろの車軸のナットを取り外し。
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ブレーキまわりを分解。
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ブレーキローターが固着してるので取り外し用の穴にボルトをねじ込んで浮かして外します。
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この車のサイドブレーキ(駐車ブレーキ)はローターの中にあります。
戻し忘れて走るとこのブレーキシューがあっと言う間に摩耗してしまいます。
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ベアリングは見えてる白いボルト×4本で外れます。
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ボルトを緩めて車軸のシャフトを押し込めばベアリングユニット分離。
色でわかりますが右側が新品、左が使用済み。
車種によってはベアリングだけを交換したりしますがこの車は非分解の構造なのでひとかたまりの交換です。
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といわけで新品を取り付け、分解した部分を復元していきます。
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こういう狭いところのボルトを締め付けるときに使うソケットレンチの延長棒。
こういう風にチョット傾いてくれるだけで作業性10倍です。
これ考えた人 えらい!!
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それはさておきブレーキ復元。
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というわけでホイルを取付リフトから降ろして試運転。
走行開始から気になる音は聞こえません。
しばらく走って、いつもの試運転コース(汐見埠頭あたり)で左右に車を振っても音は出ません。
ひょっとしてこれで大丈夫なんと違う?と一人ニヤニヤ・・・・
ユーザーにお返しして、数日後「音は止まりました」とメールを頂きました。
一件落着。
ま、理想をいうと左側のベアリングも同じだけ使用してるわけですからこのあたりの部品は左右同時交換が原則です。
ただハブベアリングの場合消耗も原因なら、駐車場の輪留めなどに継続的にぶつけるのも音の原因となります。
たった1回激しくぶつけただけでその後ベアリングから音が出たときもあります。
そういう観点も含めてユーザーさんと相談して今回は右側だけの交換で作業終了です。
車の足回りって鶴の足みたいに図体の割には細くて弱々しいものです。
1~2トンある物体を輪留めにガン!ってえ当てるとそりゃどこか痛みますよ。
輪留めに当てて止まるまでバック、は避けましょうね。
度重なれば決していい結果は産みません。
自分としては
「輪留めには寸止め」
が、かっこいい駐車の仕方、だと思いますよ。

ネットからご来店でブレーキ整備

インターネットからご来店で車検からお付き合いさせていただくことは頻繁にありますが、まずは整備からというのは珍しく、またとてもうれしいことです。
お車はステップワゴン 型式RE3 平成13年式 距離105000キロ
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ブレーキパッドの消耗とブレーキローターの研磨をどうしようかという相談をメールで頂きました。
それから実車を見せていただき、ローターは今回見送り、パッドを前後交換ということでお話しがまとまりました。
前と後のパッド交換済みの部品です。
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残量もタイミングバッチリ。
わざとやろうと思ってもなかなかこうはいきません。
手で持ってる部分が残量が無くなったときに「キー」とか「チー」とかに表現されますが警告音を出す部分。
ここがブレーキパッドの残りが2ミリぐらいになるとブレーキローターに直接触るようになっていて音が出るようになってます。
でもこれは全ての車に付いてるわけではありません。
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後のパッド。
これも残量がきっちり警告音が出る直前でした。
少しですがローターと警告音出す部品が接触した跡がありました。
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というわけでブレーキ4輪リフレッシュ完了。
ブレーキパッドが新品になるとブレーキがよく効くようになります。
新品のパッドはやっぱりローターへの食いつきがいいのです。
またお帰りに当店オリジナルのオイルチケットも購入していただきました。
数ある自動車修理屋さんから当店を選んでいただき、ご利用ありがとうございました。
またのお越しを待っております。

日産セレナ カムカバーパッキンオイル漏れ修理

型式PC24 平成12年式 走行22万キロ
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オイル漏れの箇所を探してみるとエンジンのカムカバーとシリンダーヘッドとの間のパッキン部分からのオイル漏れでした。
車の修理からするとオーソドックスな症状。
いつもものごとく熱でパッキンが劣化して堅くなり密閉できなくなったのです。
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これなら寿命でも何でも無く洩れてる場所を修理しても致命的な金額が掛かるほどでもありません、
と説明するとお客さんはホッと一安心といった様子で「じゃあ修理してください」とお車を預かりました。
カムカバーを外すため付属品を分解していきます。
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そしてお目当てのカムカバーが外れました。
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外れたカムカバーを見て特筆すべきことは
きれい
オイル焼けがしていない
シリンダーヘッドにスラッジがない

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これは22万キロ走ったお車にしては抜群の状態。
新車からずっと愛車を大事に手入れして、定期的にエンジンオイルを交換してきた努力というか愛情の現れです。
う~んすばらしい!
というわけで肝心のパッキンを交換します。
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プラグホールのパッキンは外すともうばらばらになってしまいました。
下が新品の部品です。
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この車のエンジン(SR20DE)ではデストリビューター付け根のこのパッキンも変えておく方がいいです。
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パッキンを全て組み替え、外した部品を元通りに組み付けほぼ完成。
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これほど愛情を持って手入れされたお車でも時間がたてばパッキンなどは劣化します。
オイルが漏れ出し始めたこの段階で気付くというのは日頃から車を大事にしてるその愛情の表れでもあります。
こういう細かい修理を積み残していくと最後は手の付けようが無いコテンパンな車ができあがります(笑)
人間でたとえるなら「不養生を重ねた結果の手遅れ状態」。
そうなると「このあたりでそろそろ乗り換えを」ということになるんです。
正直、車もこれくらい乗れば「よく働いてくれた」といえますが、10年足らずで「手遅れ」な車ができあがったりするんですよね。
正直もったいない。
セレナはまた通勤の足として活躍するためにオーナーの元へ帰って行きました。