三菱ミニキャブ デファレンシャル オイル漏れ

きっかけはネットでご来店いただきましたが、もう車検3回目のご入庫。
気に入ってもらえてほんとにありがとうございます。
三菱ミニキャブ U61V型 平成14年式 走行距離 なんと12000㎞!!
12年掛かって12000㎞ですから年間に1000㎞を地道に(笑)積み重ねてきたお車です。
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よく「走ってないからなあ」というお客様で2年間に5000㎞ぐらいは走る方が普通です。
5000㎞といえばサンデードライバー的な車の使い方ですね。
土日の買い物、レジャーなどにだけ動くという感じ。
それよりも「ホントに走ってない」。
そんな車は消耗する備品もほとんど無くて、オーナーさんからしたら「車検と言うけど何にもすること無いやろ」と思いがちです。
けれども自動車にはゴムを使った部分があります。
その部分は「時間経過」で痛んでいきますのでやはり手当が必要ですね。
三菱ミニキャブの持病と言えますが、デファレンシャルギア(略してデフ)のプロペラシャフトの刺さる部分のシールパッキンが漏れ出してました。
ss-P1090690.jpg
プロペラシャフトを外して中のパッキンを替えます。
ss-P1090687.jpg
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部品としてはこれだけの部品なんです。
約1000円。
けれども部品にたどり着くまでいろいろ外したり、パッキンを替えるのでオイルを抜かないと・・・・
などなど付属の手間の方がいっぱいです (^^ゞ
でもこの部分からのオイル漏れでギヤが焼け付き、プロペラシャフトねじ切れて、横にあるガソリンタンクを突き破り、その結果車両火災に繋がった事例があります。
そのため三菱自動車もわざわざこのあたりのオイル漏れ点検は十二分に行うように、と異例の通達を出してます。
車が燃えることに繋がる事例は三菱は特に、そしてどこのメーカーも神経質になってます。
ただ全部の車がそうならないためリコールまで行くかは微妙なところです。
12000㎞走っただけの車でも結構洩れてたんで「どうかな~?」とは思う修理でした。

臨時休業のお知らせ

岸和田だんじりは関係ありませんが勝手ながら
9月13日(土)は都合により臨時休業させて頂きます。
14日(日)~15日(月)は通常の定休日です。
16日(火)より平常営業させて頂きます。
ご不便をおかけしますがご容赦ください。
もし故障など起こりましたらJAFには携帯から#8139で受付センターに繋がります。

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エアコンガスの充填量はグラムで測定

一昔前までエアコンのガス量というのは
サイトグラスでの泡の量
でだいたいの充填量を量る、と言われてきました。
実際にメーカー発行の自動車整備マニュアルにもそう書いてありました。
いろんな種類はありますが代表的なサイトグラスはこんな感じ。
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マニュアルにはこういう風に書かれました。
ss-12389.jpg
最終的にガスを充填してて、ここまで!、って充填を終了するタイミングもサイトグラスを見ながらコックを閉める、という手順で長いこと行われてきました。
けれども最近のガスの充填量は「グラム」、つまりは重量でしっかり管理されてまして、エンジンルームなどにも
フロンガスh134a
充填量 350±30g

などと書かれたシールが貼ってあります。
そして現在はなんと
サイトグラスは省略
されつつあります。
新車にはめったにサイトグラスは付いてません。
ガスは重量管理をするから要らない、と言う理由とコストダウン、のためでしょう。
あとガスの量を「推測」する方法はガスの圧力を見る方法。
いまでも大半の工場はこのやり方でしょう。
正直うちもこの方法を取らざるを得なかったのでやってました。
けれども作業が終わっても何か釈然としない自分がいました。
「だいたいの充填量」で済ませていいのか?と自問して、やっぱりこれではいけないと言うことで「はかり」を購入して自分自身の葛藤を無くしました。
事故修理完了のワゴンR。
前回りを追突で損傷したためエアコンの部品を交換しましたのでガスの再充填が必要です。
ss-P1090483.jpg
これがガスを充填してる様子。
缶が冷えたらガスが入らないのでぬるま湯で暖めながら充填します。
その下が「電子はかり」。
ぬるま湯を入れた桶とガス缶をセットした状態でゼロ点調整してから使います。
ss-P1090484.jpg width=”360″ height=”270″>
そして充填開始すると缶の中のガスが車両に移動していくので重量が減っていきます。
なのでマイナス表示になります。
ss-P1090485.jpg
ss-P1090486.jpg
このお車の基準値が320g±30gだったので340g目処で充填終了。
完全に重量管理して充填したのですっきりさっぱり。
「これでないとあかんよな」、と自己満足。
その状態でガス圧測定。
教科書のような指示値です。
ss-P1090488.jpg
吹き出し温度もOK
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自動車整備はやっぱり「数字」に置き換えることが出来ると「これくらい」という曖昧さを排除できて自信を持ってお客さんにお車を返せます。
自分自身も「完璧です」と言えるのでほんとにうれしい。
全てが全て数字に置き換えることが出来ないの仕方ないですが、方法があるのならこうして確実な整備を目指さないとプロとして進んでいけません。
もっとも、数値化には「投資」が必要なのは痛し痒しなんですが・・・・

ガスを適正量に合わせた上でもう一段冷えをよくする添加剤もオプションで用意してます。
ご希望であれば同時作業します。

 

※ 2022/05/22 追記

この記事の段階では重さを量るのは手作業でしたが現在は専用の機械を使ってます。

ガスの規定量充填を純度の高いガスで行えるスナップオン社製

カーエアコンサービスステーションDUALPRO

という整備機器を導入しました。


どんな機械かを説明してますのでこちらの記事も参考にしてください