積雪地域から来たお車の車検

ネットで当店を見つけて頂き、メールで何往復か相談させて頂き入庫してもらいました。
水戸ナンバーのアルファードです。
5月に泉大津に越してこられたとのことで、ほんとうに引越直後の車検です。
他府県ナンバーでも納税証明書があれば車検はOKですのでどしどしお問い合わせください。

積雪地域のお車は凍結防止剤のため普通の車よりサビが大量に発生。
まいてる防止剤が「塩」に近い成分なので鉄に塩水では錆びても仕方ないですね。
大阪では考えられないぐらい錆びます。
ブレーキローターの内側

外側の縁のサビでパッドも変な減り方になります。

ローターの内側もサビが積み上がってます(笑)

いろいろお掃除したらこれだけ「軽量化」できました。
(一輪分です)

ブレーキフルードを入替


さくっと透明!
これが本来のブレーキフルードの色です。

アウトドアが趣味で野宿などをされるオーナーのエアコンフィルターは
自然界のゴミが満載です。

このままではヘッドライトの光度が基準を下回ってしまいそうなのできれいにしておきました。


このアルファードは、マフラーの取り付けねじなどはもう錆びてしまって原形をとどめてなかったり、いろんな場面でこの先修理するに当たっては、さび付いたボルトとの戦いが抱えてしまっています。
「塩害」という言葉がありますが、そういう地域を走る車にはそれなりの対策が必要なのですが、オーナーもメーカーもそこまで手が回らないのが現実です。
きっとその地方にはそれなりのノウハウがあって、自分の知らない「地域独特の対策」があるのでしょうね。
雪のない大阪に住んでる自分には見当も付きませんが・・・・
 

臨時休業のお知らせ

今週の土曜日 6月20日(土) 勝手ながら
臨時休業させていただきます。
つきましては20~21日は二日間お休みです。
6月21日(月)から平常営業します。

ダウンサイジングターボは昔からあります。

いかにも新技術って言う感じでコマーシャルしたり産経ニュースで取り上げられたりしてますが、きっと記事を書いた産経新聞の記者は若いんでしょうね。
もしくはホンダだからセンセーショナルに思えたのか?
そのあたりの意味を別ブログで書いてみました。
http://282828.sblo.jp/article/139640261.html

車検と同時にカーエアコンガスリフレッシュ

エンジン・ミッション・ブレーキなどは車検などで定期的なメンテナンスは当たり前。
車にとって(走る・曲がる・止まる)などは非常に重要度が高いのでよほどのことがないかぎり省略もできません。
(日延べはできます)
この暑い大阪において重要度の高い装置は実はカーエアコンであったりします。
でも以外に何もしてなくてもそこそこ冷えてるので誰もその存在は気にせずに放置です。
メンテナンスをしていますか?
ちなみに
・エアコンが壊れていても
・冷えが悪くても
・冷媒ガスが不足していても
車検時には検査項目自体が無い ので、そのまま使用し続ける方が多いのが現状です。
H20年式 ダイハツタントL375S
走行距離 17600㎞


車検の同時作業で『カーエアコンガスリフレッシュ』 です。
カーエアコン整備機器デンゲン社 『エコマックスジュニアⅡ』
全自動エアコンガス回収再生充填装置の出番です。

普通に使用していても年々知らない間に減少するエアコンガス・コンンプレッサーオイルを一度回収してリフレッシュし規定充填量で入れ直す。
その作業を全自動でエコマックスジュニアが自動的に行います。
手順的には
1,整備士がエアコン冷媒ガスの量の初期点検(ここは圧力計で簡単点検)
2,コンプレッサー稼働時のエアコンガスの状態を圧力メーターで点検。
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ここまでは普通にどこの整備工場でもします。
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3、エアコンガスを回収、それに引き続いて10分間の真空引き作業による配管内の除湿・エア除去
(回収時に専用のドライフィルターを使いゴミやら汚れも除去します)
4,真空引きが終わった時点でガス回収量を精密重量計で計測
(これが重要です)
5,最初に設定した規定量との不足分を追加して、本来の量までガスを充填。
その時コンプレッサーオイルやエアコンパワーロス防止剤を同時に注入。
軽自動車であれば20~30分の作業となります。
L375Sの既定ガス量は300±30グラム
今回追加したNUTEC NC-200 (エアコンパワーロス防止剤)は30グラム


ですので300グラム+30グラム=330グラムでエコマックスジュニアⅡを設定。
作業開始です。
結果をみると
新車時の規定充填量 330グラム
回収できた冷媒ガス  260グラム
補充したガス 40グラム + NC-200 30グラム

本来あるべき冷媒ガスが4/5になってました。
登録7年でこんなデーターです。
(9年経つと2/3ぐらいになってるお車が多いです)
リフレッシュ直前

リフレッシュ後同条件で計測

作業しないで放置すれば涼しいうちは冷えますが、夏になるとコンプレッサーを回し続けないと冷えないので燃費も悪くなり、冷えも悪く快適ではないでしょう。
それにコンンプレッサーも機械なのでオイルが不足すると故障する確率も上がりますね。
当店ではエアコン整備機器専門メーカーである”デンゲン社”製オイルとお客さんのご希望でNUTEC社製 「NC-200」をご相談の上、作業時に選んでいただいてます。
エアコンの冷媒ガスがどのくらい充填されているか?を調べる方法は一つだけ。
全量回収した上での計量しかありません。
ディーラーにおいても、当店においても、圧力計をつないで診断をやってますが、つかめるのはガスの流れ方、とか、熱交換がうまく行ってるか、とかを判断してるのであってガス圧を見ても正確な冷媒量は分からないですね。
(慣れるとだいたいは「想像」できますが・・・)
まずはガスの量を重量管理で目分量ではなくきっちり把握しないと本来の性能にはならないのです。
ヤバいのがスタンドなどでよく聞く
『冷えが悪いので1本入れましょうか?』とのあれ・・・。
安易な充填をすると過充填になる場合が多いです。
(正確に不足分を足していただけるのならそれは有りです)
もうそろそろフル稼働になるカーエアコン。
シーズン到来です
大事なお車の予防整備にもなります。
冷えが悪い、悪くない、の診断は「規定量のガス」からスタートです。
その上で冷えが悪ければ機械的な故障や制御系の故障へと診断ステップを進めないといけません。
夜は冷えるけど昼間がなあ~、とおっしゃるあなた(外車は除く)
ぜひまずはガス量を設計時の規定量に合わせてから次のことを考えましょう!!
※ 2022/05/22 追記
ガスの規定量充填を純度の高いガスで行えるスナップオン社製カーエアコンサービスステーションDUALPROという整備機器を導入しました。

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