オデッセイRB1型の車検

インターネットの検索にておいでいただきました。
ホンダオデッセイ RB1 平成20年式 走行99800㎞

ちょうど10万㎞年間15000㎞は走るだろうと言うことで予防整備も兼ねて車検プランをご提示しました。
この予防整備=性能の維持という部分がお客様によって理解度とお車への愛情によっても変わるのでなかなか微妙なところです。
性能の維持とコストをどこまでかけていいかは車の数だけ方程式が存在します。
初めておいでになったお客さんとはそのあたりをジックリ相談してプランを作り上げていきます。
おおよその見当を付けお客さまと作業すべき部分を決定の後、作業開始です。
まずは前回りのブレーキ
ブレーキ整備の基本は清掃と言っても過言ではありませんが、清掃と可動部分の点検は表裏一体。
清掃する手間が点検を兼ねてます。


後は受け入れ点検時から残りわずかだったので交換






自分のこだわりとしてはホイルとハブの密着面のサビ。
これは気になる(笑)
人それぞれですがこだわってサビ落としします。




10万㎞ということでさすがの長寿命型白金プラグも交換時期ですね。
20万キロ走るマイカーは少ないのでほんとにその車の一生で1回の作業かも。
そんなこともあってなかなかプラグまでたどり着くのが遠いです。


点火コイルを覆うカバーを外すのにブレーキフルードのタンクを移動させなければならないこの構造。
さすがホンダです。


やっと点火コイルさんがお披露目です。
こんにちは!(笑)

そして外した点火プラグ。
予想通り替え時でしたね。
中心電極も短くなってるし接地電極も摩耗して火花を飛ばす部分の感覚が広がっています。
こうなると火花が飛びにくくなって燃焼効率が落ちますし、点火コイルの寿命にも影響が出ます。
コイルが痛むと余計な出費が増えます。
光ってる方が新品です。




普段ならブレーキ廻りの整備の最後にフルード交換しますが、プラグあたりを組み立ててからでないとブレーキフルードタンクを固定できないので、普段とはちょっと作業手順が変わってしまいます。
濁ってたブレーキフルードはご覧の通りキレイキレイ。
スタンドとか量販店などでタンクの中だけの入れ替えで終わる工場もあるそうですが、配管内の汚れたフルードはどうするんでしょうね?


定番の消耗品
エンジンも空気を吸えなければ人間の鼻詰まり状態。
燃費は悪くなり排気ガスも汚くなりますよ。

エアコンフィルター。
なかなか最近になくヘビーな汚れ状態。
ゴミがいっぱいで手に持ったときほんとにずっしり「ヘビー」でしたよ。


あとはエアコンガスリフレッシュ!
室内の容量が大きいお車はガスの量やら質が普通のお車よりシビアな状態です。
きっちりメンテをしておけば効きもさることながらエアコンシステムの寿命延長にも貢献しますよ。
一度全部のガスを回収して重量計測、その後配管内を真空にしてから、規定量に足らない分のガスを自動増量して再充填。
これを全自動でやってくれる優れもののマシンを備え付けてます。
これでエアコンガス量の規定量管理はOK。
冷える、冷えない、を診断するにもまずはガス量を合わせてからでないとほんとの診断はできません。



車検時の点検項目にはエアコンの作動は入ってないので通常の工場では放置されることが多いですが、当店はそこにもこだわりを持って、「乗るからには快適に」、を目標に提案&整備させてもらってます。
おおよそ今回のオデッセイの車検作業はこれで終わりです。
またオーナーさんの言う通りに元気に働いてね~