オイルフィルターを分解してみた

1年にかなりの数を交換してるであろうオイルフィルター、オイルエレメントとも言いますが、正式にはオイルフェイルターエレメントという濾紙を包んだ鉄の管、と言えるでしょう。
缶切りのごとく輪切りに
みてみたかったのは汚れ方もさることながら、もし濾紙が詰まったら流れをバイパスさせる弁がついてると言うところを確認したかったのです。
まずはPIAA製のツインフィルター
やはり何となく高級感が漂います。
ss-P1160269.jpg
バイパス弁は筒の奧に
ss-P1160272.jpg
ツインと言うだけに商品説明の通りに2種類の濾紙が
ss-P1160273.jpg
これは日産純正部品の第2ブランドであるPITWORK(ピットワーク)製
スバル用の部品
ss-P1160274.jpg
これもバイパス弁は筒の奧に
ss-P1160275.jpg
いたってオーソドックスな構造ですね。
これはスズキ純正
ss-P1160276.jpg
スズキはどういうわけかエレメントの端の部分に1㎝ほどのはちまきをしてますね。
どんな意味があるの想像してみましたけどわかりません。
ss-P1160276.jpg
紙のはちまきなのですぐに外れます
ss-P1160280.jpg
ss-P1160281.jpg
ss-P1160282.jpg
バイパス弁は筒の中にあるのは一緒ですが構造が一番わかりやすい
ss-P1160277.jpg
そしてあまりみたことのないメーカー
ss-P1160279.jpg
これはバイパス弁はケース側についてましたので外してみた
ss-P1160278.jpg
全部分解してなにげに最後のみたことのないメーカーの濾紙をみてたら、
「あれ?濾紙の折り方といい、イメージ的にどこかで見たことがある」
ss-P1160283.jpg
ss-P1160284.jpg
と気付いてそそくさとPITWORK製のトヨタ用のオイルフィルターを。
ここ最近のトヨタ車はまさに濾紙だけ交換するのでオイルフィルターエレメントと呼ぶのが正しいのかも。
ss-P1160285.jpg
ss-P1160286.jpg
長さこそ違えどよく似てますね・・・・
自動車も部品というレベルまで行くと、実は同じ会社がいろんなメーカー向けに同じ技術で作ってたりするものです。
○○純正部品、と売っていても作ってる会社はひょっとしたら同一、てなことはコストダウン必須の世界ですから当たり前。
そしてそれはいまや外国で・・・
なので一昔前に比べると、欠品すると納期が異様に長い。
つまりは外国発注なので次の入荷までコンテナ船の到着を待たないといけないからでしょうね。
国内なら電話一本で追加注文できたところがそれも困難な時代。
旧車の部品なんて廃番だらけです。
その部品を作ってた会社が工場ごとなくなってるからですね。
部品は買うより手作りの方が安い、と言う時代から、作るより買う方が安いので修理より交換が一番、となり、古い車を維持するにはいまや手作りしないと手に入らない、という事態になって行きつつあります。
それぞれその時代に沿って部品調達も変わっていきますね。


595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
ホームページはこちら


カテゴリー: 日常の出来事など   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です