今どきの車はブレーキ痕は残りません 大津市の事故や池袋の暴走事故

どんなことでもそうなんでしょうけど、その分野に明るいと新聞やらニュースで伝わることに「えっ?それはないわ」と言うことが増えてきたような気がします。
自分たちで言うとやはり自動車関連の事故の検証とか、自分が好きな鉄道のことやらをまことしやかに報道されると「うそばっっかり言うてる」って気付きます。
建設業界の人から見ればその話題とか、経済に明るい人ならその方面とか、きっとそれぞれの人が得意なジャンルでの報道のおかしい部分に腹立たしい思いをしてるのでは?と思います。
最近自分なりに気になったのは、大津市の保育園児の痛ましい事故の報道でも、池袋の暴走事故の報道でも、
現場にはブレーキ痕がなく
っていう一文です。
神戸のバスの事故の時、後から捉えたドラレコの映像が流れ、あれを見たときは
ブレーキ踏んでないまま走った
と職業柄直感的に思いました。
あきらからにブレーキランプが光ってなかったことを凝視してたから。
そういう客観的な事象を確認できたのなら、ブレーキ踏んでない、と言えるのでしょうけど、現場のブレーキ痕がない、は大きく違います。
というのも最近の車は「ABS」(アンチロックブレーキシステム)が付いてるから。
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画像がよくできてたのでネットから借りました。
池袋はプリウス、大津市はそれなりに新しいダイハツ車。
これらの年式の車にはもれなくと言っていいほどABSは装着されてます。
昔レーサーの方が主催する講習会に行ったとき、
教習所では、ポンピングブレーキを利用してロックさせないように車を止める、という指導を行ってるので日本人は、「タイヤをロックさせる=悪」、と言うイメージで運転してるのでブレーキを踏みきれない人が多い。
ほんとの急ブレーキは、ブレーキペダルを足で踏み折る、ぐらいの気持ちで踏むのが正解。
と教えてもらいました。
なので
ほとんどのドライバーが
ブレーキを踏み切れていない=ロックしない

仮に完全にそんな感じでブレーキを踏み切れてもABSが付いてる車はロックしてる時間が短いので「ブレーキ痕」が残らない。
と思うのです。
過去からの書き方を踏襲してるのか、実際取材記者の文章の引き出しの中には、
ブレーキ痕がないからブレーキを踏んでいない、これはすごい過失だ。
と言う定型文しかないんでしょう。
被害者の年齢とか遺族の悲痛な思いを感じるとこれら連続して起こってる事故の痛ましさはとんでもなくひどいのに、報道はなにか見ないといけないところを見ず、むしろミスリードしてあらぬ方向へ導いてるのが何とも歯がゆく残念。
と思えるのも自分がその方面に明るいからでてくる不満です。
これが専門外ならニュースをあたまから信じてしまい変なところへ連れて行かれそうです。
新聞記者もなにかしら専門分野で振り分けた方がいいのでは?と思います。
それとも記者も人手不足で使い回し??(笑)

カテゴリー: 雑感   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

今どきの車はブレーキ痕は残りません 大津市の事故や池袋の暴走事故」への2件のフィードバック

  1. はじめまして、こんにちは。八街市の事故の報道で同様の見出し。私も以前から気になってました。しかし現場では警察でさえブレーキ痕から事故時の速度を推定する古い習慣がつい最近まで残っていたと思います。欧州に見られるように交通事故をもう少し科学的にとらえる潮流がほしいです。

  2. mahoGさま
    おっしゃる通りです。
    もっと科学的に、なおかつ数値的に事故を分析するべきです。
    なんならマスコミ自体が自分で調べるぐらいの気概が欲しいです。
    警察の発表をそのまま記事として書き写してるのでは、と思ってます。

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