太陽光パネルの耐久性 ソーラーパネル ソーラーチャージャー

当店で所有している車のうち、アルトワークスはほぼコレクション化しているためあまり乗りません。
自動車は乗らなくても時計やらナビやらコンピューターの維持のためにわずかながらの電気は消費します。
なので長い間乗らないで放置するとバッテリーが上がります。
そういう車には 車載用ソーラーチャージャー を設置したらたいていのバッテリー上がりはほぼ解消できます。
車のコンピューターのメモリーを維持するだけの電気量をソーラーパネルで発電した電気で補うのです。
ただしこの方法でクリアできるのは青空駐車のお車のみです。
日光が当たるという条件が必要ですからこれがネックでガレージがシャッター付きであったり、あまり日光の当たらないレイアウトのガレージでは設置しても意味がありません。
自動車をコレクションするには日光が大敵で、できるだけ暗闇に保管するのが幸せな保管になります。
でもそうなるとバッテリー上がります(笑)
自宅内の駐車スペースであれば100V電源を確保して、保管用の充電器 でもセットしておけば解決しますが、残念ながらうちは保管場所に100V電源はありませんので車庫の屋根に耐候性のある太陽光パネル(ソーラーパネル)を乗せてそこから車にコネクターを介して接続してあります。
乗るときはコネクターを外して乗って、帰ってきたら接続しておく、という運用です。
わかりにくいですがシャッターケースの端にパネルを簡易的に固定して載せてあります。
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そこから配線を引き込み車へ
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これを設置してから数年間というものは長期間乗らないでもいつでもエンジンは一発で掛かってました。
ところが去年の秋頃からバッテリー上がりが頻発するようになり、その上がり方もバッテリーの電気が完全になくなるような上がり方で、最初の頃は車側での太陽電池でも補えきれない量の漏電を疑ってました。
オーディオもETC車載器も車自身のコンピューターも止まってる間は微量の電気を消費してるのでどこかの系統が壊れると漏電します。
でもいろんなシチュエーションを想定して何度調べても車側の漏電は見つかりません。
それでなんとなくソーラーパネルが怪しいのでは?と
設置したソーラーパネルの配線からの電圧を測ってみたら何とも怪しい電圧でした。
なので一旦屋根から外して単体でテストしてみると、置き方ひとつでも電圧が振れる。
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本体を手でひねっただけでも電圧が変わる、と言うことが判明。
明らかに本体の不良です。
設置して3年ぐらいでしょうか?
今はかなりの数のソーラーパネルが各地やら各おうちの屋根に乗ってますよね。
20年で元が取れるとか最後の最後まで永久保証しますとかセールストークが飛び交ってます。
ソーラーパネルの構造はちいさな太陽光発電素子がいっぱい直列に繋がった構造です。
その構造からわずかな面積の素子が壊れるとそのパネル一区画が死んでしまうと言うデリケートな面も持ち合わせているので、昔から自分的には太陽光パネルによる発電は耐久性に疑いを持ってます。
なので今回の顛末も
「まあこんなものか」
というのが感想です。
面積が小さい車載用のパネルであれば同じトラブル率だったとしても確率的に問題は起こりにくいでしょうが、面積やら設置個数が広がれば広がるほど働いてるようで実はただの「黒い板」になってる可能性があります。
面積を元に発電できる電力を見積もっていくらなのでいくら安くなる、が太陽光ビジネスですから完全にすべてのパネルがちゃんと発電してるかが大きな問題になります。
それも向こう20年にわたって完璧に動き続けるか、が決め手です。
品質のばらつきで運が悪かったと言えばそれまでですが40センチ四方のパネルが3年で死んでしまうのですから太陽光ビジネスの運用の安定性が低いのでは?という疑いはますます深くなった一件でした・・・