スカイラインやらベリーサのイグニッションコイル交換

8月の盆明けから酷暑に見舞われてる泉大津市ですが そのせいもあってか傷みかけてた部品にとどめを刺すようなことになってるのではという事案が続きました。

ネットなどのお仲間情報では輸入車のタイヤの回転数を測るホイールセンサーとかエンジンの回転を測るセンサー、無段変速機の軸の回転数を測るセンサーなど壊れてます。
そしてうちはそういう回転センサーこそなかったですが、イグニッションコイルと呼ばれるプラグに火花を飛ばすための高電圧を作る装置の故障が相次ぎました。

みんな装置の中に細い導線を何回もまいた「コイル」と呼ばれる構造を持った部品ばかり。
ひょっとして暑さだけではない大きな陰の力が働いてるのかも(陰謀論大好き!)

1台目は スカイライン 平成6年式 走行約7万㎞
信号待ちしてたら車が揺すられたようになる、との第一報で直感で「コイル死にましたね」と思うほどRB系のエンジン定番中の定番。

交換中の写真をざっと並べておきます。
コイルが痛むと言うことはたいていプラグも痛んでることが多いので同時交換。
そして予算の許す限りコイルもプラグも全数交換した方が2度手間にならず、エンジンの調子も最大限復活しますのできっと幸せな気分にひたれるを思います。

スカイラインもお客さんに全数交換をご提案。
許可を頂いて全数交換バッチリです。
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RBエンジンは6個必要ですが純正より安いNGK製のイグニッションコイルをチョイスしました

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参考までに中華製のコピー品は6個セットでこんな価格であります。
けれどよい子のみんなは使ってはいけません。

スカイラインの次の日に、マツダ ベリーサ のユーザーさんから
「エンジンチェックランプが光って車が変な振動してる」
という第一報。

マツダ車は扱いが少ないので電話では直感がすぐに働かずに、あたまの中の「マイ診断コンピューター」は「???」
チェックランプが光ってるのだからなにかしら診断機で故障コードを呼び出せるかも、という淡い期待を抱いて入庫してもらいました。

診断機で故障コードを拾うと
「3気筒目の点火信号がキャッチできない」
とのコード。

ここでもネット情報を併用するとどうやらデミオ当たりと同じエンジンで症例を見つけることが出来ました。

そしてなぜかみんな3気筒目。
これは解明できてませんがエンジンの構造上何かウィークポイントがあるのかもしれません。

コイル本体が怪しいとは思えますがコイルの配線の断線も疑えたのでチェックしたものの配線はOK。
念のため他のコイルと入れ換えてみてもやはりそのコイルが火花を出してないのは確定できたので交換することに。
これまた全数交換を提案。
お客さんは車好きな方なので快諾を頂き交換。
もちろんプラグも・・
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マツダはNGK社製の互換品がなかったので純正品をチョイス。
スカイラインとベリーサ2台、2日間で合計10個のコイルと10本のプラグ交換。
なかなか見られない光景でした。
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イグニッションコイルはいまや中国製の出所不明の商品があふれています。
しかしコイルというのは製造工程をまねしただけでは性能も耐久性もコピーできない商品の代表格です。

純正部品が1個1万円とすると中華製は3000円くらいで手に入ったりします。
そりゃみんな飛びつきますよね。

見た目一緒、取り付けた直後はきっちり完治したように見える。
「よっしゃ~」と喜びますが少し間が経つと(半年もつかなあ)同じ事になってまた交換です。
簡単に交換できる車なら良いですがね~(遠い目)
純正部品選択は無難ですがやはり価格が・・・という方。
せめて国産のコピー品を使いましょう。

代表的なのはNGK社製のイグニッションコイルです。
純正部品ではないですがうちのお店でも多数交換実績があり初期不良も経験したことないです。

すこしでも修理代は安い方がいいですよね。
実は修理する側も常に思ってるんですよ・・・


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カテゴリー: 修理日産   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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