Skyactive-Xエンジンは点火プラグの方向が指定されてる

本日は1年に1度自動車整備士に義務づけられてる技術講習の1日でした。
毎年、新しい機構が出たものを学科として学び、最先端の整備技術、今なら自動ブレーキや前車追従するためのカメラの方向補正(エーミング)のやり方を実習したり、その時代に即した新技術を学ぶわけです。
そのテキストに一部で「ほ~っ」と思ったのがこれ
ss-DSC_7661.jpg
マツダのMazda3 とか Mazda30 などに採用されてるSkyactive-Xというエンジン。
難しい仕組みはさておきこのエンジン、点火プラグを取り付けるときに電極の位置まで指定されています。
これは今まで見たことありません。
繊細な燃焼制御をやってるんだなあ~とひとしきり感心した話でした。
なぜ感心したのかというと、プラグの電極の位置を揃える(より良い向きに揃えて取り付ける)というのは一昔前にオートメカニック誌で特集をやってたような覚えがあります。
燃費やらパワーを求めてプラグの向きを揃えたらどれだけいい方向に向かうかという実験特集で、あれこれプラグに印を付けてプラグの電極の向きを揃えて取り付けて走ってみるというもの。
で、その効果はオートメカニック定番の「よくなったような気がする」というギャグのような結論・・・
だったのですが、そのたわいもない技術がこの世に、それもメーカーの整備要領書に堂々と載ってることに感心したのです。
記事を思い出してなんか懐かしくて。
自動車の技術は日進月歩と言われて久しいのですが、こういう地味な技術の積み重ねもあって燃費向上やらパワー増大に明け暮れてるもので、生み出す人のくろうというのもまたすごい努力なんだなぁ、と。
けれど先日退任したスズキの会長、鈴木修氏から言わすと
「メーカーはつくってなんぼでは無く売ってなんぼ」
技術と販売・・・
奥の深い話ですね。


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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