公道ウルフ 野口賢先生がなんとご来店!

「絵心のない芸人」というアメトークの時は下手な方の芸人さんの気持ちがわかる自分です。
見たまますら絵にできないので「~という状態を書きなさい」なんて無理ゲー・・・
絵の上手な人というか見たままを紙に書ける人が羨ましい人生を送ってきました。
似顔絵書くとかとかほんとできない・・・
そんな自分なので漫画を書く人なんて雲の上の人に思えてます。
なのでほんものの漫画家さんとお会いできる日が来ようとは夢にも思ってなかったですが実現しました。
ヤングチャンピオンに現在連載中の「公道ウルフ」という作品があります。
何度かこのブログでもご紹介したことあるのですが、いろんな偶然が重なって物語に出てくるお店の名前が
「双葉モータース」。
うちのお店の正式名称は「二葉モータース」。
ss-DSC_2920-76cfc-thumbnail2.jpg
そんなこんなでご縁があり物語に一部背景にうちのお店が登場します。
ss-DSC_2918-44887-thumbnail2.jpg
その上になんと作者の野口賢先生がはるばる関東からご来店!!!!
いろいろ車談義をさせてもらい、なんとサインまでいただいて超うれしい!
ss-DSC_2911-thumbnail2.jpg
物語にはいろいろ国産車が出てきてそれが自分の年齢とまるかぶりの車ばっかりでめちゃくちゃはまってます。
昭和生まれの車好きの「おっさん」ならはまること間違いなし。
ストーリーもほんと素晴らしい展開です。
現在単行本が1~6巻まで発売中。
ぜひぜひ購入してください!!
ワンシーンに出てくるうちのお店もよろしく(笑)
ご興味があればポチッとな
https://amzn.to/3LVPyol
1~6巻までまとめ買いして野口先生を応援してください
よろしくお願いします!!

アルト ワゴンRなどのタイロッドエンドブーツ交換専用工具

アルト HA24S 平成21年式 走行100000㎞
車検でご入庫です。
オーナーさんが自ら消耗部品を管理されているので年式や距離の割にはとても手入れの行き届いたお車です。
なのでお仕事させていただく部位も日頃からいじる場所では無く10年に一度作業するとかの部位です。
何カ所か作業させていただきましたがその中のタイロッドエンドブーツの交換の様子です。
タイロッドエンドのナットを外すために割ピン外します。
ss-DSC_2806-thumbnail2.jpg
つぎにナットを緩めます。17mmです。
ss-DSC_2807-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2808-thumbnail2.jpg
テーパーの付いた軸で嵌合されているためナットを緩めただけでは外れなくて何らかの方法で嵌合を解き放たないといけません。
その方法は工具もいろいろ、整備士さんごとの方法いろいろ、なんですがうちではネジに締め込んでハンマーでたたくという工具を使ってます。
これを使うようになってからハンマーを使う力が減りなおかつ仕事が早くなりました。

ナットを外したネジ部分に専用工具をねじ込みます。
ss-DSC_2809-thumbnail2.jpg
1~2mm隙間を空けて取り付けたあと工具のおしりをハンマーで殴ります。
そうすれば嵌合が外れてくれます。
ss-DSC_2812-thumbnail2.jpg


ss-DSC_2813-thumbnail2.jpg

ご覧の通り軸に少し傾斜が付いてますね。
ss-DSC_2814-thumbnail2.jpg
タイロッドエンドの軸が外れたらブーツを取り付けてるスプリングを外します。
細いドライバーでほじほじするか一旦ブーツごと外してスプリングを分離します。
ss-DSC_2816-thumbnail2.jpg
痛んだブーツをを外して中の古いグリスを拭き取り、新しいグリスを盛って入れ替えて新しいブーツを取り付けます。
ss-DSC_2817-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2818-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2820-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2821-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2822-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2823-thumbnail2.jpg
最後にまた外したスプリングを付け直しますが、これがまた付けにくい。
この取付方法もいろんな方法&整備士ごとに慣れた方法があります。
自分はスプリングのインサーターを持ってるのでそれを使います。
これが時間的には一番早いですね。
ss-DSC_2824-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2825-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2826-thumbnail2.jpg
内側の筒にスプリングをセットして外側の筒でスプリングを押し下げます。
ss-DSC_2827-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2828-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2830-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2832-thumbnail2.jpg
スプリングがはまったらあとは元通りにナットを締め付けて割ピンを装着して完了。
ss-DSC_2834-thumbnail2.jpg
このスプリングを取り付ける専用工具は結構昔からあったのですが高額でなかなか手が出ませんでした。
でもストレート社が結構気楽に買える金額で発売してくれたので購入のきっかけとなりました。
これがあれば早く確実に、そして「楽ちん」に作業ができるようになったのでブーツの交換が気楽に行えるようになりました。
時短もできるようになったので心に余裕ができましたのでひとつ買っておいてもいい工具だと思うのでオススメです。

これ以外に車検作業として
カムカバーパッキンの交換
PCVバルブのパッキン交換
そしてスナップオン社製
カーエアコンサービスステーションによるエアコンガス規定量充填サービス
などなどを終えてアルトはユーザーさんの元へ帰って行きました。
末永く元気に走ってね!!

SNAP-ON カーエアコンサービスステーション DUALPRO 作業の様子

DUALPRO_1.gif
 

エアコンのシステム内のガスの量は重さ、つまりは「グラム」で決められています。
自動車を設計したときにこの車のエアコンの能力を発揮するにはこれぐらいの重さのフロンガスが必要、となっているのです。

整備するときに実際その自動車にエアコンガスがどれくらい入ってるのかを計るのは、一度全部引っ張り出して(回収)してその重さを量ります。
こうしないとわからないんです。

ガソリンスタンドや設備が揃ってない整備工場ではマニホールドゲージというメーターが2個ついた工具を使っていちおう「診断」します。

ss-P1090488-thumbnail2.jpg
ss-P1090486-thumbnail2.jpg
 



マニホールドゲージでわかるのは「ガスの流れを推測」することです。
人間で言うと血圧計では血の流れを推測できますが体全体の「血液量」はわからないということです。

流れも大事ですがもっと大事なのは
量が規定量きっちり入ってることが前提条件で、まずそれが合格した上での流れ方はどうかな?
と言うのがエアコンガスの診断です。

デンゲン社のエコマックスもスナップオンのカーエアコンサービスステーションも基本的な動作は一緒です。

回収⇒量の計測⇒配管内の真空引き⇒規定量の充填


です。



エアコンサービスステーションデュアルは回収して重さを量り、真空引きのあとのガス充填の所に精製装置により純度の高いフロンガスを使う
ところが素晴らしい機能です。

134aと1234yfという2種類のエアコンガスに対応。
ハイブリッド車に使われている電動コンプレッサー対応のオイルも既存のオイルと混じること無く対応できるのが大きな特徴です。

DUALPRO_3.gif
 



実際の動作を見て見ましょう。
カーエアコンサービスステーションデュアルを接続

ss-DSC_2692-thumbnail2.jpg
 


施工する車両のガスの種類やら使用するコンプレッサーオイルなどを選択

ss-DSC_2564-thumbnail2.jpg
 


画面の一番上の動作表示が進んで行きます。
回収
全量回収した時点で初めてその車にガスがどれだけ入ってたがわかります。

ss-DSC_2691-thumbnail2.jpg
 


つぎの工程の配管内の真空引き。
真空にするというのは配管内に空気が混じらず100%フロンガスを満たすという意味と、使用過程で発生する水分を蒸発させる(真空では水は100℃にならずとも蒸発します)ためです。
それと同時にDUALPROは回収したガス+新品のガスを精製し始めます。
再生というのがその表示です。

ss-DSC_2696-thumbnail2.jpg
 



真空引きが終わるとエアコンの効率を高めるオイル添加剤などを注入
注入と言っても押し込むのでは無く「引き込まれる・吸われる」という感じが正しいですね。

ss-DSC_2697-thumbnail2.jpg
 


そして純度の高められたフロンガスを設計通りの量をきっちり測って注入。
(これも真空の配管に吸われるという感じです)

ss-DSC_2698-thumbnail2.jpg
 


これら一連の作業を自動的に行ってくれます。
もちろん単体作業をマニュアル動作で選ぶことも可能。
注入するコンプレッサーオイルの缶にもフロンガスが含まれているので充填するオイルはその分をひいて設定するというのも大事な工程。
でないと入れすぎになります。

ss-DSC_2690-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2710-thumbnail2.jpg
 


とまあこんな流れの作業です。


エアコンの配管にはゴムを使ってる部分があり、また接合部分にもゴムでできたパッキンがあるので自然に漏れていきます。
タイヤの空気と同じですね。

なので定期的に補充してエアコンの能力を低下させないようにするのが大阪の暑い夏を乗る越えるための必須条件です。



気になるお値段ですが

軽自動車や普通自動車などの134aガスを使った
ベルト駆動のコンプレッサー車 13200円
(補充ガス200g コンプレッサーオイルまで含む)
エアコンの効きを良くする添加剤(オプション)3850円

電動コンプレッサーを使ったハイブリッド車 16500円
(補充ガス200g コンプレッサーオイルまで含む)
エアコンの効きを良くする添加剤(オプション)3850円


1234yfガスを使ったベルト駆動のコンプレッサー車
16500円
補充ガス100グラムまで含む。
それを越えた場合10グラム770円。

1234yfガスを使った電動コンプレッサーのハイブリッド車
19800円
補充ガス100グラムまで含む。
それを越えた場合10グラム770円。

全て税込み価格です。



2022年5月21日現在、フロンガスやコンプレッサーオイルなどの価格高騰の折、価格改定の可能性はなきにしもあらずなことをご容赦ください。
1234yfガスは定価そのものが高いので驚かないでくださいね。

あとカーエアコンサービスステーションデュアルはエアコンの「配管内の洗浄」ができるのも大きな特徴です。
そのあたりもまたお知らせしていこうと思ってます。
またまた続く・・・・
続きは   こちら

泉大津近辺でカーエアコンサービスステーションDUALPRO導入店お探しの方へ

もうそろそろ車のエアコンが活躍する季節です。
こういう時期になるとうちのお店のホームページのアクセス数が増えるんです。
ほんとに平均気温のグラフとほぼ同じ形でびっくりします。
というのも以前から当店は「エアコンガス規定量充填サービス」をとても大事にしてきてて、ホームページで施工例をたくさん上げてるのでググったときに近くのお店と言うことで引っかかるんでしょうね。
そしてページを見てもらえるというわけです。
以前からの機器もよく働いてくれたんです。
どんな機器だったかというと
————————————-
カーエアコン整備機器の名門 デンゲン製
そこが開発した
エコマックスジュニアⅡ
++全自動でエアコンガスを回収して再生して充填する装置++

ss-P1100924-thumbnail2.jpg

—————————————
けど自動車の進化に伴って対応できない車も増えてきました。
たとえば
・ 電動コンプレッサーを使ったハイブリッド車
・ 最近出てきたあたらしい1234yfというガスを使ったエンジン車
・ 1234yfガスで電動コンプレッサーを使ったハイブリッド車
はだめだったんです。
でも対応できない車を見ると今後主流になっていく車ばかりなんですよね。
それが歯がゆくて思い切ってスナップオン社製
カーエアコンサービスステーションDUALPro
PSPPSDUALPRO
を導入しました。

ss-DSC_2561-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2564-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2658-thumbnail2.jpg

エコマックスジュニアと同じように車のエアコンから一旦ガスを回収して不足分を足して設計通りの量をきっちり量って車に充填する機器には違いはないんですがこのデュアルプロの特徴は
134aと1234yfという2種類のガスに対応してる
電動コンプレッサーを使った車に対応してる

これを網羅することで今走ってる自動車のほぼ全てに対応できます。
あともっと特筆すべき所は
【売ってるフロンガスより純度の高いガスを精製する装置を内蔵してる】
ということです。

ss-9999-thumbnail2.jpg

これにより回収したガスに含まれるエアコン配管内の異物や水分などを除去しながら純度の高いガスをメーカーの設計通りの規定量を充填することができるんです。
また販売されてるガスは純度99.7%以上と規定されています。
これを機器内で精製することで99.99%のフロンガスを作り出して車に充填するのでエアコンの性能をより一層上げることができます。
なので以前より提供させていただいてた作業をより一層緻密にご提供できるようになりました。
この暑い大阪でエアコンの効きがいまいちやなあ、と思いながら運転するのはほぼ拷問です(笑)
精神衛生上良くないですからあれっと思ったらぜひご相談ください。
機械的にエアコン壊れてるのはそれなりの対応が必要ですがその故障診断にもまず「ガスが設計通りの量があるか」がまずはスタートですからね。
動作などは続きをまたアップします。 後半へ続く・・・
後半はこちら

スズキ ワゴンR ラパン きっちりとしたブレーキパッドの交換方法 ローター研磨

自動車整備工場あるあるの1つに「同じような症例とか整備事例が続く」というものがあります。
全く別の場所で、別のオーナさんが、別の使われ方をしてるにもかかわらず、同じようなタイミングで同じような不具合で入庫するわけです。
オカルトチックに「誰かがコントロールしてる」と感じざるを得ないときがあります(笑)
間髪入れずに入庫したワゴンRとラパン。
どちらも
「あとわずかでブレーキパッド使い切る」
いいタイミングでの入庫でした。
もう少し遅かったら余計な部品代が掛かって「ざんね~ん」と言う状態でした。
どっちもお客さんは不具合を感じることなく車検と12ヶ月点検で入庫。
作業してるこちらはメーカーも同じと言うこともあって部品の形も含め「風景一緒やなあ」と思いながらの整備でした。
ワゴンR MH23S 平成23年式 走行18万㎞
ss-DSC_2243-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2244-thumbnail2.jpg
新旧比較
ss-DSC_2263-thumbnail2.jpg
普通のブレーキ整備ならブレーキパッドを交換して終了、てなもんですが自分はブレーキディスクの傷みも気になります。
今までなら専門業者に外注してブレーキディスクを修正してもらって・・・という手順だったのでどうしても時間的に遠回りが必要でそうなると急ぎの仕事なら「残念ながら省略」ということがあって悔しく思っていました。
そんな折ディスクローターを自社で修正できる工具をゲットできたので思ったときに自社内で修正できるようになり、質の良いお仕事を提供できるようになりました。
ブレーキパッドのように目に見えて摩耗するわけでないですが、表面がでこぼこに、レコード盤(死語)のような線傷、そして厚いところと薄いところができて均一な状態ではなくなってます。
ss-DSC_2255-thumbnail2.jpg
それを専用の工具で均一に削ります。
ss-DSC_2259-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2260-thumbnail2.jpg
これでブレーキパッドとブレーキローターが100%なじみ始めるので設計通りの制動力が得られるようになります。
大阪は凍結防止剤などの塩害の影響はほぼありませんがやはり使われ方によってはブレーキローターに錆が発生するので耐熱塗料でお化粧しておきます。
ss-DSC_2261-thumbnail2.jpg
全てを組み立てて完成
ss-DSC_2286-thumbnail2.jpg
続いてラパン HE22S 平成26年式 走行6万㎞
ss-DSC_2511-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2513-thumbnail2.jpg
これも見事に使い切る寸前
ss-DSC_2516-thumbnail2.jpg
ブレーキディスク表側
見た目は正常
ss-DSC_2522-thumbnail2.jpg
でも裏側は外周から錆が侵食してきててブレーキパッドの接触面積(接触幅)が減ってます。
こうなると止まる力が減ってしまってます。
ss-DSC_2523-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2538-thumbnail2.jpg
同じようにディスクを研磨修正
ss-DSC_2527-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2528-thumbnail2.jpg
ディスクの摩耗限度は10.00㎜
研磨修正終わった段階でまだ残量は確保できています。
ss-DSC_2542-thumbnail2.jpg
うちではディスクブレーキの整備をするときはブレーキのピストンを脱落寸前まで押し出して錆の確認と滑りをよくするため清掃と注油を施します。
これをするだけで足で踏んだ力が100%ブレーキパッドに伝わってブレーキの効きとして反応します。
ss-DSC_2531-thumbnail2.jpg
写真はありませんがスライドピンへの注油、パッドサポートの磨きなども必ず行います。
そして各パーツの整備が終わったら組み付け
ss-DSC_2533-thumbnail2.jpg
ss-DSC_2535-thumbnail2.jpg
スズキはブレーキ廻り消耗部品、このあたりのお車はほぼ全車種使い回しの共通部品です。
コストダウンするために部品をできる限り使い回すんですね。
その車種だけの部品とすると製造コストが上がりますからね。
軽自動車は庶民の車、というスズキの方針がよく見える部分です。
なお当店ではスズキ車のフロントブレーキパッドは純正品を使います。
パッドに付属する異音止めのプレートがセットされてるのでその部分も同時にリフレッシュできます。
メーカのわからないようなパッドも格安で販売されていますがせっかく整備するのですからきれいさっぱり消耗部品とすべての構成部品を交換したほうが結果的にリーズナブルな部品価格だからです。
それにしても写真を眺めてると誰のどの車の写真やったかなと思うぐらい同じ風景、同じ痛み方の整備でした。