日産セレナ カムカバーパッキンオイル漏れ修理

型式PC24 平成12年式 走行22万キロ
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オイル漏れの箇所を探してみるとエンジンのカムカバーとシリンダーヘッドとの間のパッキン部分からのオイル漏れでした。
車の修理からするとオーソドックスな症状。
いつもものごとく熱でパッキンが劣化して堅くなり密閉できなくなったのです。
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これなら寿命でも何でも無く洩れてる場所を修理しても致命的な金額が掛かるほどでもありません、
と説明するとお客さんはホッと一安心といった様子で「じゃあ修理してください」とお車を預かりました。
カムカバーを外すため付属品を分解していきます。
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そしてお目当てのカムカバーが外れました。
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外れたカムカバーを見て特筆すべきことは
きれい
オイル焼けがしていない
シリンダーヘッドにスラッジがない

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これは22万キロ走ったお車にしては抜群の状態。
新車からずっと愛車を大事に手入れして、定期的にエンジンオイルを交換してきた努力というか愛情の現れです。
う~んすばらしい!
というわけで肝心のパッキンを交換します。
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プラグホールのパッキンは外すともうばらばらになってしまいました。
下が新品の部品です。
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この車のエンジン(SR20DE)ではデストリビューター付け根のこのパッキンも変えておく方がいいです。
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パッキンを全て組み替え、外した部品を元通りに組み付けほぼ完成。
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これほど愛情を持って手入れされたお車でも時間がたてばパッキンなどは劣化します。
オイルが漏れ出し始めたこの段階で気付くというのは日頃から車を大事にしてるその愛情の表れでもあります。
こういう細かい修理を積み残していくと最後は手の付けようが無いコテンパンな車ができあがります(笑)
人間でたとえるなら「不養生を重ねた結果の手遅れ状態」。
そうなると「このあたりでそろそろ乗り換えを」ということになるんです。
正直、車もこれくらい乗れば「よく働いてくれた」といえますが、10年足らずで「手遅れ」な車ができあがったりするんですよね。
正直もったいない。
セレナはまた通勤の足として活躍するためにオーナーの元へ帰って行きました。


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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