プリメーラの車検あれこれ 2

このプリメーラ、後のショックアブソーバーが抜けてますので走るとトランクあたりを中心に車がぴょんぴょん跳ね上がります・・・
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そもそもショックアブソーバーって何よ?
と言う話ですが、車の足回りは路面からのショックを和らげるためにスプリングで支えられてるのはご存じだとは思います。
もしスプリングがなく、タイヤのクッションだけで40キロもスピードを出せば路面の凹凸であちらこちらに跳ねてしまってまっすぐ走れないと思います。
ただスプリングだけではポヨンポヨンしてしまって車酔いすることうけあいです。
まさに船に乗ってるような状態で、仮に信号待ちしててもいつまでも車が揺れてる状態になると思います。
その揺れを押さえるが為の働きをしてるのがショックアブソーバーです。
縮むときはスムーズに縮ませて延びるときにじわ~っと延びるよう作用します。
これにより路面からのショックを吸収しつつ、車の跳ね上がりを防ぎ、高速で安定して走ることができるようにするために、地味に働いてる部品です。
これが劣化して中のオイルなどが漏れ出すとじわ~っと伸びを抑えることができなくなり、ただの”スプリングだけ”状態になります。
そうなると交換しないと高速走行などが危ないです。
プリメーラの後の足回りは、スプリング+ショックアブソーバーがセットになった構造ですのでまずはそのセット部分を外します。
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ショックアブソーバーと呼ばれるのはこの写真の青い部分。
純正部品と同等品のカヤバ社製の部品を使います。
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交換するためにスプリング部分と分離します。
この作業が一番骨折れます。
まずは専用工具でスプリングを縮めます。
毎回想像しますがこの工具がいきなり外れると屋根付け抜けると思います(笑)
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ショックアブソーバーが痛む大きな原因はこのダストカバーが劣化して輪切りになるところからはじまります。
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やっとスプリングと元のショックアブソーバーが分離できました。
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新しいショックアブソーバーの所定位置にスプリングをセットして復元作業開始。
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組立終わったら車体に戻します。
もちろん左右対称部品は原則同時交換ですのでこの作業が2セットです。
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組立終わると何にも見えなくなるのですが走る・曲がる・止まるを演出する大事な部品です。
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これで、エンジン、車体まわりが整備完了です。
でもこのプリメーラ、車内でまだ問題があります。
それは次のブログで・・・


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てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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