ラパンは以前磨いた一番最近復活させた黒のワゴンRを偶然にも登録月が2ヶ月しか変わりません。
つまりは同じ年月、働いてるわけです。
2年ほど前にうちの代車の仲間入りしたのですが、そのときから「一度はツルピカにしてやりたいなぁ」とおもいながら今日に至ってました。
やっと順番が回ってきて仕事の空き時間を使って磨きました。
最後に塗るコート剤、今回は「Hyperピカピカレイン」を使ってみました。
スーパーとHyperは何が違うねん?と言う素朴な疑問がわきますね。
ざっくり分類すると
スーパーは「親水性(しんすいせい)」
Hyperは 「撥水性(はっすいせい)」
です。
親水性というのは塗装面に付いた雨水は見た目はべったりと流れ落ちるという感じ。
撥水性というのは玉のように水をはじき、コロコロ転がせて塗装面に留まらせないという感じ。
昔ながらのワックスのよく効いたクルマは雨水を思いっきりはじいてました。
つまりは「撥水性」を前面に押し出してたのですが、玉のようになった水滴がレンズ効果を起こして塗装を傷める、という説が出てきて、親水性を宣伝するコート剤が現れました。
親水性のコート剤のうたい文句は
「汚れと塗装面の間に水膜があり、汚れはそれによって流れ落ちるので雨が降れば振るほど車がきれいになる」
というものです。
ただ日本人というか、車を大切にするおっさん世代はこの親水性はあまり評判良くありません。
「せっかくコートしたんやから水は玉のように弾いてもらわな」と撥水性が好きな人多いです(笑)
昔の「ワックス塗り塗り世代」は撥水性大好き!!
てなわけで今どきのコート剤も親水性と撥水性の2種類用意しないと売れないとか・・・
塗り終わりました。
12時間は水に濡らしてはいけない、という説明文があります。
完全硬化は2週間。
12時間経てば雨はいいけど洗車機は2週間経ってからね、ということです。
さてさてHyperの撥水性はいましばらく我慢して、後々確認してみましょう。
もうちょっとHyperピカピカレインの詳細はことならのリンクからどうぞ。
月別アーカイブ: 2014年4月
ワゴンRの塗装磨きでリフレッシュ
お客さんが乗り換えるので手放したワゴンRを当店で買い取らしてもらい、消耗品などリセットして、「代車用」として生き返らせました。
正直、外装も、エンジンまわりもこてんぱんでした。
さっと車検だけして乗れる状態ではなかったですが、仕事終わりの時間を使ってこつこつ生き返らせました。
車はこのレベルで走ってもらわないと、という自分のこだわりがあるので、たとえ代車用と言えどもどうしても完全復活を目指してしまいます。
自分の満足レベルに達するまで止めどもなく手を入れてしまう自分を「誰か止めて」と思うこともしばしば。
車としての機能性は完全復活しましたから、あとは外装。
凹んでいたところも塗装がはげていたところもなんとかきれいにして後は最後の「塗装磨き」。
まあしかしこれが時間と手間がとんでもなくかかりますが、かけた分だけきれいになり、またそれが長持ちするのでついつい凝ってしまいます。
けれども世の中には塗装磨きを生業としておられる方も居るので、この仕事量を思うと尊敬します。
普段しないのでポリッシャーを持ってる手がプルプルしてきますし、回転が止まっても長時間バイクに乗った後のように手がジンジン・・・
この方面は全くの素人です・・・
というわけで二晩ほどかかってやっと完成。
まあ素人としてはがんばったと言うことで、「これぐらいにしといたろ!」(笑)
磨いた後は最後のコート剤を塗りますが、今回は初めての試みでスーパーピカピカレインというのを使ってみました。
詳細な商品説明はこちらへ
軽自動車用で容器はこれくらい。
この量を思いっきり塗り延ばします。
最初はどうなるかと思いましたが、普通に行けました。
軽のワンボックスでぎりぎりかな?という感じでした。
まあしかしきれいに光ります。
黒の車のなので余計にわかるのかもしれませんがほんとにピカピカ。
とりあえず買いでしょうね
耐久性などは実験開始ですから、いいも悪いもこれからです。
楽天なんかに売ってますがメーカー直販サイトでも購入できます。
チャレンジしてみたい方は以下のバナーからどうぞ。
PC24 フロントハブベアリング交換
先日、ブログを見ていただいて尼崎から来店。
オイル漏れを修理させていただいたセレナがユーザー自らフロントハブベアリングのガタを発見。
今度はその部分の修理依頼を受けました。
再度のご利用ありがとうございます!
普通はベアリングの故障の場合、音が出てくる方が先なのですが、今回は音はせずにガタつきが先ということで、珍しいケースです。
まあ音がしようがしまいがベアリング、それも前タイヤの付け根のフロントハブベアリングですから、そこのガタがあると言うことは車の直進性も損なわれますのでまずいです。
ハンドル切ってないのに前タイヤが数ミリとはいえ違う方向を向いてしまいます。
というわけで修理開始。
ココでブレーキパッド外そうと思ったら、取付方が変。
この部分はこうじゃなくて
こう付きます
あとでオーナーさんから聞くとご自分で交換されたとのこと。
どこかの整備士がやってたらえらいことです。
ある意味セーフ(笑)
さてブレーキパッドが外れたら次はローター。
ここから錆との戦いが始まります。
完全の固着・・・・
とりあえずプロ用「超浸透潤滑剤」の登場!
しばらく放置後「秘密の一撃」
でもそう簡単にはいかず四苦八苦。
このローター、右側にある固着時用のサービスホールが左にはない。
普通は左右対称なのになあ・・・と謎がひとつ。
最終的には何かしらの方法で0.5ミリでも動かせば錆での固着は外れるので地道に処理。
やっとの事で外れたー!!
この時点で既に疲れた(笑)
外したローターを観察。
錆で実際ブレーキ路して払いてる面積が減ってしまってます。
パッド自体崩れてきてます・・・
ローターとブレーキパッド見て、ローター研磨、ブレーキパッドの交換が必要、と判断。
オーナーさんに状況を報告し整備許可を得ました。
さて次はホイルを取り付ける部分を分解。
これはもうはっきり言って「力と衝撃」でしか外せません。
スライディングハンマーと言われる工具必須。
そのための土台を取り付けるところから。
取り付けたら、引っ張る!とにかくガツンと引っ張る。
抜けました。
でも予想してたとおり中のベアリングの一部が一緒に外れてきました。
このあたりの想定内とはいえこれをどう外すかが問題。
整備マニュアルには「部品図を参考に一緒に抜けたベアリングインナーレースを分解」としか書いてない。
たった一行ですがこれから新たなる知恵と力の合わせ技が必要。
外すために汎用のベアリングプーラーを利用。
本来はこの部分に使うためのものではないのですがあるものは全部使います。
潤滑剤+工具+知恵+衝撃=錆への勝利
動きました。
動いたらあとは「力」だけで外れます。
これで一山過ぎましたが、次はベアリングの残りを抜き出さないと行けません。
まだ先は遠い。
ベアリング抜けた。
ホッとした
組立はいたってスムーズ。
途中省略で組み立て完了。
ここまできてやっと先行きが見えてきました。
あとは各部品を元通り組み立てるだけです。
きれいになったローターが帰ってきました。
耐熱塗料で錆びないようガード。
時々凍結防止剤を撒く地域に行かれる方はこれ必須。
ほんとは新車の時にやっておくのが最強。
ブレーキ組立。
というわけで完了。
「錆」が部品分解の天敵なんです。
雪に関係ない地方走ってる車ならここまで苦労しないのですが、かといって対策があるかというと、さっぱり。
部品と部品の間に塩水が入って錆を発生、は仕方ないですね。
今回も時間はかかり苦労しましたが「外れただけマシ」という感じです。
尼崎からお越しのM様
遠いところ再度お仕事させていただきましてありがとうございました。
ご縁を感じました。