ネット検索からのご入庫ありがとうございます

ホームページからご入庫いただきました。
ホンダライフ JC1型 平成20年式 走行2万㎞です。

それまでのお車の整備度合いがわからないのでとりあえずお車を見せてもらってこちらから整備内容をご提案した上で、どの程度まで整備するかをお客様に判断していただく、という当店では標準となって手順でご来店いただきました。
検査に合格するための必須作業は仕方ないことですが、消耗品とか快適装備への投資とかはご予算に合わせて優先順位を決めるお手伝いをさせてもらいます。
ご提案した内容を相談させてもらって了承を得ましたので作業開始。
車検の合格に必須なドライブシャフトのブーツの損傷。
グリスが飛び散ってましたのでパックリ破れてるのかとよく見ると、ほんの小さな穴を発見。
メーカーで組み付けの時に傷を付けたのが今になって開いてきたのではという所感。
穴が小さいので交換せず「修理」で対策。
伸縮性のあるシーリング材で穴を塞いでみました。
これでうまく行けば余計な部品交換をしなくてすみます。

ブレーキ廻り。
機械ものは昔から言われますが  点検=清掃  が大原則。
分解清掃の途中に不具合が見つかるのがパターンです。
今回は問題なく清掃ですみましたよ♪

パッドサポートと呼ばれる部品。
ここをスムーズに動くようにしておくとパッドの片減りの予防になります。
ただすべらせるのにグリースを塗るパターンが多いですが摩耗粉が絡みついて後々余計にひどい汚れになるので自分としては「乾燥潤滑」にこだわります。
きれいに清掃したあとモリブデン系の粉末スプレーで加工します。



パッドシムもシムとパッドの間の鳴き止めグリースは塗りますが,外側には塗らない派です。
これも摩耗粉で余計に動くが悪くなったり、ブーツ類への悪影響を考えたらこの方が得策だと思うからです。



後ブレーキの残量測定

前ブレーキの残量測定

どちらも問題なしですね!
ブレーキフルードのビフォーアフター
交換前のフルードは茶色

新しいフルードを入れながら古いフルードを配管内から押し出します。
これを4輪とも作業。

本来のブレーキフルードは透明ですよ~

エアコンフィルター
たぶん7年間変わってない。

エンジンが吸入する空気用のフィルター。
走行2万㎞ですが排気ガステストの結果交換しておく方が良いと判断。

その他ワイパーゴムとかヘッドライトの表面を磨いたり・・・
登録7年目と言うことでエアコンガスリフレッシュ。

規定量は320~370グラム。

エアコンガス量は「重量」が決め手ですからデンゲン社製エコマックスジュニアで全量回収して規定量を計り直します。

たいていガス量は規定量より減っているのが普通ですが、このお車は回収できた量はなんと490グラム・・・
充填しすぎです

こういう場合はほとんどが重量管理しないで「とりあえず一本追加しておきましょうか?」などのガソリンスタンド商法か、事故などでエアコンシステムを一旦分解したあとのルーズなガス充填作業が原因。
今回はお客様からの問診で、フロント廻りの事故修理が原因のようですね (^^ゞ
回収したガスをリフレッシュして規定量の370グラムをきっちり充填。
エアコンはガスの量が多くても少なくても冷えが悪くなるのでこの規定量を維持するのが大事です。
そういう点ではタイヤの空気圧を点検するのと同じかも。
あとは電子制御関係にエラーコードが記録されてない診断機を接続してチェック。
今どきのお車には必須作業です。

でも今のルールでは「車検」の点検項目には電子制御のエラーチェックもエアコンの動作も入っていません。



当店の独自基準でチェックしてます。
私の車もうガタが来てるでしょう?
というオーナーさんでしたが、当店の判断は
車としての機能はまだまだバリバリオッケーですよ
と言う判断です。
末永くかわいがってあげてくださいね。
高石市のWさま
当店をお選びいただきありがとうございました。
 


595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
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カテゴリー: 車検   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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