競技用の車でのブレーキ配管のエア抜き作業

ブレーキメンテナンスのひとつに「配管内のエア抜き」という作業があります。
一般の方はたぶん一度もすることでないでしょうし、またしてる場面を見ることもないでしょうけど、自動車整備のなかではとてもポピュラーな部類の作業で、基本的な知識の部類にも入ります。
新人整備士で車検作業を覚えるときにはたぶん先輩整備士とタッグを組んで教えてもらう作業の一番最初かも,という感じです。
たまたまYoutubeでWRCというカテゴリーのラリー中に大破した競技車を次のステージに走れるようにする緊急メンテの様子を捉えた動画を見ました。
整備士である自分にとってはラリー中の現場での応急手当とはどういうものなのかをマニア目線でじっくり見てました。
その中でブレーキキャリパーを含む足回りの交換のあと冒頭のエア抜き作業が映ってまして、世界レベルの競技車両でも「エア抜き」は自分たちがやってる作業を同じ事をやってるんだという場面でひとり感動!
ブレーキペダルを押し込む係とブレーキキャリパー側でブリーダーを緩める係。
2人が声を掛け合って作業を進める我々が普段やってる作業のまんまです。
というわけで30分ありますがそのうちのエア抜き場面からスタートです。
出来れば全画面のほうがよくわかります
興味がある方は最初から見てください(笑)

競技車両というのはいろんな工夫がされてて市販車とは一線を画したものなんですが、それゆえ「同じ作業をやってる」というところに変に感動してしまいました。
マニアな話でした。