純正部品は年々価格は高くなる

自動車の補修部品ですが製造したメーカーからある程度の年数まで販売されます。
製造メーカーの責任として当たり前の話なのですが定価は年々上がります。
これはとある純正部品の価格をグラフに表したものです。
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新車当時1万円ちょっとで設定されていた価格は19800円になってます。
とある部品とはバックドアの開閉を助けるガスダンパーです。
消耗品なのである程度年数がたつと弱くなり交換が必要なります。
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昭和の時代は自動車の耐久性も悪く補修部品もたくさん必要でそれなりの流通量があった為なのか、補修部品の価格は最初に設定された価格を上回ることがなく、「へえ新車販売当時はこんな値段やったのか」と部品を買って驚くこともありました。
しかしそれも昔話。
自動車の場合、本来製造メーカーが責任を持って部品を供給しないといけない期間は、製造打ち切り後6年だけです。
あとはそのメーカーの善意というか日本人的な社会的責任に乗っ取ってそれ以降もある程度の期間は供給されてるのです。
しかし製造した部品の保管にも倉庫代やらコストが掛かるわけで、平成になった頃からコスト分を上乗せするように方向性を変えました。
メーカーも経済発展のピークを越え、売上などしんどくなってきたので、掛かるコストをユーザーに負担してもらわないと、という理由でそうせざるを得なくなったのでしょう。
もちろんそれだけでなくそういう不利な点を表すことにより新車への代替を促す意味もあるのは間違いないです。
つまりは
古い車にしがみついてないでさっさと新車に乗り換えろ
という意味でしょう。
エコカー減税などもそういう意味が多分にありますので官民談合みたいなもんです(笑)
13年越えの自動車の自動車税(5月の末に払うあれです)やら重量税は割り増し。
重量税に至っては18年超えるともう一段階上がります。
古い車はさっさと手放せ、という施策です。
自動車は日本の基幹産業なので新車を買ってもらえないと日本が沈むような感じですから国を挙げて購買を煽らざるを得ない現状なのです。
買ったものは大事に末永く使う、という日本人の美徳は国の存亡が掛かってきてないがしろです。
旧車好きの方がにはますます辛い時代になってきました。