バルブスプリングのリコール

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過去にもトヨタのエンジンでバルブスプリングのリコールがありましたが、今回はスバル。
トヨタとスバルは根っこが一緒で一言で言うと
バルブスプリングの材質が悪くて耐久がなく短時間で折れてしまう
という理由で良品に交換という対策。
バルブスプリングなんていう部品はエンジンというものが開発された当初から使われている部品でいうなれば基幹部品。
100年ぐらい試行錯誤、材質改善、が行われてきて耐久性も少なくともそのエンジンが焼き付きでも起こさない限り使い切れる代物。
そのバルブスプリングに不具合が起こるというのは設計ミス、もしくは材料選択ミス。
もうすこし踏み込んでいえば
コストダウンのしっぺ返し
でしょう。
スプリングを作ってるメーカへの値下げ要求が行きすぎて、どこかの段階で誰かの判断が「強度不足」を招いたか目をつぶったか・・・
安物買いの銭失い、という言葉があります。
ちゃんとしたものを売ってるのに、その正規品を買わないで失敗したのならそいつが悪い、ということで消費者が笑われた言葉です。
ただこの話は「正規品があるのに」という前提条件があっての話。
その正規品を作ってるであろう自動車メーカーが「安物買いの銭失い」をしてしまったところに情けなさを感じるのです。
寂しい話です。



もう一方でマツダもバルブスプリングのリコールを出してます。
これは「バネの戻る力が弱すぎ」という不具合。
バルブスプリングの不具合という点では一緒なんですが根本的に話が違います。
これは明らかに設計ミス、もしくは設計したとおりの商品が納入されなかった、という感じかなぁ
ただ・・・
まさかバネ屋さんが「ちょっと弱いけどいいか」って納入したのならそれはやばいですけど。
もしそうならこの二つの話はかなりの重なった話になりますね。
どちらにせよものづくりの疲弊が現れた事案です。
がんばれニッポン!!


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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