ワゴンRの車検 なにやら異物が・・・

ワゴンR MH34S 平成26年式 走行約9万㎞
2回目の車検ですがお仕事で乗っておられるのでそこそこ走ってます。
とはいえまだ5年目となれば故障レベルの作業はなく、主に消耗品の手入れが主体です。
フロントブレーキパッド、エアエレメント、ブレーキフルード、エアコンフィルター、ワイパーゴム、エンジンオイル&フィルター、タイヤ2本など



そして点火プラグ
このお車は中心電極も接地電極も白金チップの付いた通称「両白金タイプ」のプラグを使っていますが、軽自動車であれば通常回転数が普通車とは違うので消耗は早まります。
両白金プラグは10万㎞無交換というのは普通車のことで、軽自動車であれば6万㎞超えたらもう交換してもいいかも、というレベルです。
プラグを外すにはエアクリーナーケースの分解はお決まりの儀式
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これを外さないとイグニッションコイルとは面会できません。
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そしてお疲れさんのプラグ。
消耗しにくいとは言えそこは軽自動車のプラグ。
過酷に働いてますからほぼ寿命でした。
むしろもうちょっと早くに変えといた方が良かったかも、というレベル。
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新人さんとご対面
シュッとしてますね(笑)
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プラグも交換が終わり、あとはスロットルバルブのカーボン汚れを清掃しようとインタークーラーを分解すべく外気導入口を外すと おや~?
なんじゃこれは??
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偶然のなせる技ですね~
どこからか飛び込んだ不織布でできた物質&枯れ葉。
みごとにインタークーラーの冷却フィンを全て塞いでました。
走行中にわざと入れようと思っても入りませんよ。
こんな異物があってインタークーラーに外気が当たらないとエンジンの力が減りますから見つかって良かった。
あと、このお車はウォーターポンプなどを駆動するベルトの強度が足りないというリコールと、パワーステアリングをのコントロールするコンピューターのプログラムの書き換え、とのリコールが重なってましたので同時に作業。
とくにプログラムの書き換えはスズキ専用の診断機が必要です。
当店は診断機完備なのでディーラーにお願いせずともこちらで作業可能。
0000から0002へ書き換え
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車検時には税金やら自賠責保険料など整備代以外の費用も合算になりますので、車検時にまとめて消耗品を交換すると、高額な費用が掛かったような錯覚に陥ります。
車検は検査と整備に分かれています。
人間で言うと運転免許更新時の
適性検査&更新費用

病気やケガで必要な治療費
と考えて頂ければ結構か、と。
運転免許の有効期間を延ばす手続きと体の不具合を治す治療費とは別物です。
痛いところや具合の悪いところがあればその都度お医者さんへ行きますよね。
免許の更新は視力やら聴力など一定の基準を満たせば3~5年の有効期間が延びます。
自動車の場合も全く一緒なんです。
検査を受けるとき一定のルールに合致する状態であれば車検証の有効期間が2年(商用車は1年)もらえるわけですよ。
でもルールに定義されてない故障箇所があっても俗にいう「検査には関係ない部分」ということで後回しも可能です。
検査と整備は連動してるようで連動していない部分もあります。
「車検はいくら掛かります?」は即答できる部分とできない部分があるのです。
整備しなければいけない箇所の優先順というものも存在します。
上記の全てを含めたご相談にいつでも乗りますからどうぞご利用ください!!


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カテゴリー: スズキ修理車検   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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