同じ故障が続くのは業界あるあるです。
昨年の秋頃から立て続けにイグニッションコイルの交換事例が続いてますね。
ご同業に聞くと車輪の回転数を測定する車速センサーやらエンジンの回転数を測るセンサーなども故障が続いて増えてると。
う~んなにかしら大きな動きで起こってるのか??と陰謀論大好きは私はいろいろ想像します。
これは携帯電話の5Gの電波が飛びだしたからなのでは?が今一番楽しい想像です(笑)
というのもイグニッションコイルも各種センサーも細かい電線を幾十にも巻き付けたいわゆる「コイル」と言われる部品構成です。
このコイルはアンテナの役目もするので外部からのいろんな電波に影響されやすく、コイル自身もいろいろ電波を発射するので廻りに迷惑を掛けないよう対策されてたりするのです。
なので4Gまでは影響なかったけど5Gになったから環境が変わった、というのが想像の中身です。
さてキューブですが走ってると何か振動してて車のあちらこちらの内装がビビる、という第一報で入庫。
自分が試運転してみると一発で「ああ1気筒死んでる」という判断で、工場に帰ってテスターで測定してみると間違いなく1気筒死んでる。
コンピューターに問い合わせてみるとやはり「1気筒死んでる」とのエラーコード。
診断機を接続して読み取れたエラーコードでも第2気筒のイグニッションコイルが異常というのがわかったので、お客さんに
・ ひとつだけ死んでますが全部で4個同時に働いてます。
・ ひとつ替えれば当面はいけますが残り3個が心配。
・ 全数交換が理想ですけどいかがなさいますか?
と打診。
まだまだ働いてもらわないといけないので末永く乗れるよう全数にてお願いします、との依頼を受けたので作業開始です。
ちなみに相互に影響し合う点火プラグは半年ほど前に全数交換してるので今回は割愛です。
さてこのエンジン、普通にプラグを替えたりイグニッションコイルを変えたりするたびに、その上に配置されてる吸気管をいちいち外さないといけないので整備士の間では大不評で有名なエンジンです。
今回は全数交換ですが少しでもコストを下げるために純正ではなく信頼置けるNGK製のイグニッションコイルをチョイス。
これは訳わからん中華製のメーカーとは品質が違う上に純正よりはリーズナブルの修理できるのでオススメです。
NGKといえば点火プラグも作ってる自動車業界ではとても重要なメーカーです。
吉本興業のなんばグランド花月のNGKとは違います(笑)
型番はこれで部品商ルートではなくともアマゾンでも売ってたりします。
イグニッションコイルを外すのですから念のため半年前に替えた点火プラグも点検。
異常なしだったので再度取り付けておきます。
あとは来た道を帰って組立ればいいのです。
実はこの吸気管廻りのパッキンはプラグを替えたときに一度交換したのです。
整備の基本としてパッキン類の再使用は絶対不可ですから一度外したらもったいないようですが再度交換です。
すべてはお客さんの二度手間を防ぎ再整備しないための鉄則です。
つい「まだいけるだろう」と使ってしまいたい欲望に負けてしまいそうですが・・・
整備が終わったのち、キューブはスムーズにエンジンが廻り変な振動もなく甦りました。
さて試運転前にタイヤの空気圧の点検でも・・・と思ったらビス踏んでました。
中まで到達してなければ良いのになあと点検すると泡吹いてパンク決定です。
というわけでパンク修理も追加してキューブはお客さんの元へ帰って行きました。
少しでも長くお客さんの役に立ってね~
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