スズキエブリイ トルコン太郎によるATF圧送交換

スズキ エブリイワゴン DA64W 平成25年式 走行約4万㎞
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トルコン太郎が我がお店にやってきたので代車を使って体験実習中です。
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オイルパンをめくって底を清掃してATFフィルターを交換、その後ATFの完全入れ替えのある意味「フルセット交換コース」をしてみました。
オイルパンのパッキンやらATFフィルターやOリングなどなど用意してから作業開始
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オイルパンからドレンを通じてまずは古いフルードを抜きます
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そしてオイルパンを分解。
オートマチックミッションの中身はこんな感じ。
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抜けた量をあらかじめ把握しておくと後々の作業が楽なので計量カップで受けます。
他工場ではオイルジョッキを軽量に使ってたりしますが、この「ハカリマス」はフルード交換にかなり便利です。
受け口の大きさが普通にバケツの大きさなのでこぼれないで全量受け止められます。
本来のメーカーの想定は園芸とか大工さんとか塗料屋さんが使うものなんでしょうね・・・
アマゾンでも売ってます
ハカリマスJr 5リットルタイプ
ハカリマス 10リットルタイプ
(プライム商品を選んで他のものとまとめ買いして送料をケチることも可能です)
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オイルパンにはオートマチックミッションで出た摩耗粉を吸着するために磁石がセットされていますのできれいに清掃します。
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そしてオイルパンもパーツクリーナーにてきれいに。
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フィルターも交換。
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あとは分解した各パーツを組み立ててトルコン太郎をATF冷却ラインのホースを外して途中に割り込ませます。
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動作中、古いフルードを抜き取り(一番右のガラス窓)ながら新しいフルードを注入(右のガラス窓)。
新旧が完全に入れ替わります。
真ん中が車から来てトルコン太郎の中を通過して車に帰っていくガラス窓です。
ここの専用のフィルターがついていて車から出てきた異物は濾されてくるに帰って行く仕組みです。
動画は長いですから飛ばし見してください(笑)

ここまでの圧送交換すればATFのメンテナンスは完璧です。
ATFの交換は賛否両論ありいまだに解決してませんが肯定派の「劣化しないフルードは無い」というのは間違いないです。
なのでそれに対するコストをお客さん自身がどうとらえるかが大事な要素だと思っています。
メーカーによれば5万㎞ぐらいでのフルード交換を求めてる場合もあります。
メーカによれば「無交換」としてるメーカーもあります。
万人向けにはもう少し簡素化した交換方法も選択肢として選んでコストを低減するのもありです。
ご予算に合わせて相談しながらの作業とも思っていますのでご興味がわいた方はぜひどうぞ。
構造上専用アダプターが必要な車種もありまだまだ、オールマイティーに対応する、とは言えませんが徐々に充実させていきたいと考えています。

レガシィの車検 ドライブシャフトブール交換やローター研磨修整など

スバルレガシィ BH5 平成12年 走行約175000キロ
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年式・走行ともそれなりに使い込まれたレガシィ。
お客様の併有車で今回当店では初めての整備となります。
2年前まではディーラーにてメンテされてたようで記録簿によると前回車検時に水ポンプからの漏れとオイルポンプから漏れがあり、そのあたりはごっそりタイミングベルト・テンショナーも含め完全整備済み。
車検作業をご用命いただきリフトアップ。
初めて整備させていただくお車はなにかとドキドキします。
リフトアップして (゜◇゜)ガーン
・左右ドライブシャフトブーツ
・左右ステアリングラックブーツ
・右側タイロッドのガタつき
・ブレーキローターの錆による段付き
などなどとても軽整備とは言えない不良箇所満タンでした。
ご依頼ただいたときは2日あれば作業終了するだろうとたかをくくってましたがなんのなんの・・
お客さんにもお見積を伝え状況を説明して日程ももらい、お店の中の予定も仕切り直し、気持ちも仕切り直していざ作業開始。
ドライブシャフトのブーツ交換
作業着も途中のグリスを拭くためのぼろ切れもあっと言う間に真っ黒
この作業は汚れますよ~
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組み終わって車輛に取付。
取り付け前には飛び散ったグリスをひたすら清掃も必要。
そして・・・
ハンドルを切ったときにホイルを動かす「棒」であるタイロッド。
ここをカバーしてるゴムのブーツがパックリ口を開けてたので交換。
不具合も発生しますし車検の基準に抵触します。
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ブレーキディスクローターの錆。
駐車してる場所が舗装されてなくてに湿気が多いとか、サンデードライバーで車が止まってる時間が長いとか言うお車はブレーキのディスクローターが錆びてきます。
その錆が外周と内周から「侵食」してきて本来ブレーキパッドと当たる面積が狭くなってきます。
またそれくらい腐食してるディスクローターは厚いところと薄いところができあがってしまってブレーキ力のムラも発生します。
そうなると設計通りの制動力が得られなくなるので手当てをしなければなりません。
一般的にはディスクを交換、というのがオススメコースみたいになっていますがコストが掛かります。
当店は修整する機械があるのでコストを書けずにディスクローターの「復活」をさせます。
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錆びたローターでブレーキパッドも変な減り方になりその結果また錆の幅が広がるというパターンです。
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ディスクローターを外していきますが同時にブレーキの摩耗粉で汚れた箇所や車市区付近の錆も同時にとっていきます。
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そして錆止剤を。
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これは後側のディスクローターです。
同じように錆びて同じようにパッドが変な減り方になってます。
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修整が終わると同時に防錆塗装を施します。
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パッドの段付きも修正してどちらも平面になったブレーキ一式を組み立てます。
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あとはブレーキのフルード入替です。
before
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作業中
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after
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この作業以外にもレガシィは
・エアコンガスの補給
・エンジンオイル&フィルター
・ATFフィルターの交換
・ワイパーゴム
・エアコンフィルター
・ワイパーアームの簡易塗装
などなど消耗品の手当て作業を行いました。
たぶんこの4年でかなり若返ったと思います。
自動車はいつかの段階でちょっと気合いを入れてお金を掛けないといけない時期があります。
人間で言う更年期症状かもしれません。
そこを何とかやり過ごすとまたしばらく御機嫌良く走ってくれるもんです。
その時に「かなり乗ってるから」と整備を怠ると加速度的にお別れがやってきます。
その踏ん切りが難しいんですけどね~(笑)
こうしてレガシィはお客様の元へ帰って行きました。
しっかり働いてね~!!