年末年始のお休みのお知らせ

誠に勝手ながら年末年始はお休みさせていただきます。

令和4年12月29日(木)~令和5年1月5日(木)
はお休みです。
12月28日は午前中営業で午後からお片付けの予定です。

令和5年は1月6日(金)より通常営業します。

公道ウルフ第8巻発売開始

同じ名前の整備工場が出てくる(漢字は違うけど読みは一緒)と言うことでイチオシの「公道ウルフ」ですが2022年12月20日に第8巻発売されました。

ストーリー的には公道を使った箱根グランプリが始まっていよいよ主人公がスタート、というところで続きは9巻・・・という感じで(笑)
ヤングチャンピオンの連載ではすでに主人公が走ってますが、その走行シーンもボンネットに「双葉モータース」とステッカーが貼られてるのですがページをめくるたびにそのロゴが目に飛び込んでくる。
それがなんともうれしくてついつい感情移入してしまいますね(笑)
車名ステッカーがいっぱい見られる9巻も乞うご期待!!

 

8巻ではうれしいお知らせも・・
表紙のつぎのページには知ってる人は知ってる某有名工場(笑)の別アングルが載っててまたこれ感動。
愛用の工具箱です

公道ウルフは amazonでも購入できます。
ご興味がある方は上のリンクをポチッとな。
全巻まとめて買ってください。
一緒に応援しましょう!!

 

 

1234yfガスをグラムで計ってきっちりチャージ

エアコン用のガスは過去から3回変わってます。
カーエアコンが誕生した頃のガスはR-12と呼ばれるガス。
そのガスが大気中に放出されると上空でオゾンが破壊されオゾンホールができる。
ソウすると紫外線が増えて皮膚ガンになるというストーリーで生産停止。

オゾンホール問題を解決するために134aというガスが開発されて30年間ぐらい(ちょうど平成の30年間)使われてました。
その134aが今度は二酸化炭素 CO2 より温暖化を促進してしまうと言う理由から3年ほど前から生産停止

変わって出てきたのがHFC-R1234yfというガス。
通称「1234ガス」です。

正直、ガスの変移を見てると理由が後付けでほんとは誰かが儲かるためと違う??という疑念が無いわけでは無いですが庶民はそれに従うしか無いなあとあきらめてます。

そんな理由から令和のころから自動車のガスは1234ガスに変わってきてまして我々整備業もそれに対応せざるを得ない状況です。
この1234ガス、今はまだ髙価です。
134aガスに比べると7~10倍ぐらい。
製造元が限られてるというのが原因でしょうけどビックリするレベル。
いずれいろんなところで製造されるようになれば価格もこなれてくるんでしょうけど・・・

今回車検でご入庫のMAZDA3 令和元年式 走行3万キロ
初回車検ですがお客さんのご要望でガスをきっちり入れました。

この日のためにスナップオン社製カーエアコンサービスステーションデュアルを導入したのです。
とはいえ1234ガスの手当をするのは今回が初仕事です。
わくわくする半面、何事も初めてというのは何かしら緊張しますし「ガスが高い」と思うだけでも失敗してはいけないと余計に緊張。

ガスの充てん量もデーターベースを見たり現車を確認・・びびってびびって何度も何度も確認・・・

作業自体は全てエアコンサービスステーションデュアルがやってくれるのでスタートボタンを押すだけなんですがそれにしてもドキドキ

写真撮ったあと5g増えて最終340g回収でしたので結果は規定量に対して150g少ない状態でした

この結果なので「新車買ってから夏の昼間、炎天下ではエアコンの効きがいまいちやったからなあ~」というお客さんの感じ方はきっとまんざらでも無かったと思います。

134aガスにもR1234ガスにも対応のエアコンサービスステーションデュアル完備です。
冷えがいまいち、と思われる方は一度ガスをきっちり規定量に合わせてみましょうね。

カーエアコンサービスステーションデュアルについての詳しい説明はこちら

公道ウルフ第8巻発売 予約受付中

公道ウルフ第8巻令和4年12月20日(火)発売!!
現在予約受付中です。
文字が違うとは言えいろんなシーンに「ふたばもーたーす」が出てくるのはわけもなくうれしいかぎり!(単純)

当店イチオシの漫画です。
ぜひぜひ購入してください!!

室内ファンモーターの中身を見るために分解してみた

ワゴンR 平成23年 走行約19万キロ

 

少し前から時々エアコンの風が出ない、と相談を受けていまして、距離や年式を考慮してできるものなら修理しなくて済むといいなと言うことで「完全に出なくなったらその時考えよう:」とお客さんと打合せは終わってました。

「もし止まってもグローボックスの下にモーターがあるから殴ってみて。動いたら儲けもの」ともアドバイスしてました。

けれど今回

「殴っても動かなくなった」

ということで交換することに・・・・

 

原因は回転してるモーターの軸に電気を供給するための接点、通称はブラシと呼ばれる部品の摩耗で回転軸と接触しなくなり回らなくなるという定番中の定番。
モーターも消耗品と言われる大きな原因でも有ります。

 

そういうわけでサクッとモーターを交換して故障修理は終了。
お客さんもこれで朝の寒さから解放されると喜んでお帰りになりました。

 

最後はうちの伝統的な定番作業
・ 捨てる前に中身を見る
・ 金属部品とプラ部品の選別
を兼ねて分解。

その時写真を撮った物をムービー化しましたのでご覧ください。
予測通りブラシが減ってスプリングで出てくる分も無くなって軸に接触しなくなってました。
長いこと働いてご苦労様でした、と独り言がでました。

オイル鉄粉吸着くん

自動車に使われる液体、例えばエンジンオイル、ATフルード、CVTフルードなどなどで同時によく耳にするのは「鉄粉」という言葉。
自動車のエンジンやら駆動系は金属同士の接触があるのでその削れ屑がでます。
それらを機械の外に排出するために「~オイル交換」とか「~フルード交換」という作業が発生するわけです。

これらを定期的に行っておけば削れ屑などもたまること無く機械類は元気に調子よく働いてくれるので長期的見てもお金儲けであったりするんです。

この鉄粉というもの、マニアチックな人からすると一度フルード類に混じったらできれば再循環して欲しくない願望がありますし、実際変速機の中にはメーカーが再循環させない効果を期待して磁石を組み込んであったりするわけですから寿命延長には間違いなく効果があるんでしょう。

無段変速機の内部にこんな磁石が組み込まれてますよ。

 

さてエンジンはというとそこまで気を遣わなくてもいいのか磁石による鉄粉除去というのはあまり採用されてないみたいです。
でもちょっとしたチューニングパーツとしてはオイルフィルターに磁石を組み込んだものが売ってたりします。

こういうものはエンジンで鉄粉が再循環して欲しくないマニアチックな人の気持ちをくすぐるんですよね。

まあ自分もどっちかというとそっち系の人間なのかもしれませんが磁石にはいろいろ期待してしまいます(笑)

たとえばオイルフィルターに磁石を組み込んだものと言えば
PIAAのツインパワー+マグネット
が有名です。
一度中身を分解してみたことがあります。
この2種類のフィルターに挟まれてるのが磁石ですね。

 

あとはオイルのドレンボルトに磁石を組み込んだものとか・・・

 

 

そして本題のオイル鉄粉吸着くんというダイレクトな商品名。

はちまき型磁石」(笑)    Amazonで売ってます

実はこれを購入してしばらく使ってたんですよ。
オイルフィルターは普通に純正品でこの磁石は外側に巻くだけという手軽さが気に入って買いました。
そして今回フィルターを交換するに当たって殻割りして中を確認。
あまり期待してなかったんですが、それらしきものはちゃんと吸着されていました。

これなら工具とかリフトが無くてもがんばれば自分で取り付けすることができて、なにかしらの鉄粉除去には交換があるのでは?と思いました。
普段お取引のあるお客さんなら買って持ってきてくれたら取り付けますよ!

 

まあ小手先の磁石よりは定期的なオイル&フルード交換が最強なのは間違いないですが、それでも通常より一層効果が欲しい人はこう言うもので遊んでみてはいかがでしょうか?

 

 

スズキ バレーノ 車検 ブレーキ廻りの整備

スズキ バレーノ 平成29年式 約4万㎞
車検でご入庫です。

 

普段の自動車メンテについては充分ご理解のあるユーザーさんなので基本的な消耗品は自己メンテ。
当方ではブレーキ廻りなどを手入れさせていただきました。

ホイルを外しブレーキ廻りを目視。
第一印象としては大阪を走ってる車としては錆が多め。
これはこのお車の使用環境で潮風の影響ですね。

ブレーキのパッドは残りそろそろ交換の準備をしておこうかなという段階。
リヤのブレーキシューは残量まだまだOK。
距離からするとスタンダードな状態です。

 

という状況をつかむためには後ブレーキはブレーキドラムを外さないといけないのですが、錆が多めなので結構固着してます。
車検をお世話させていただくのは2回目なので前回車検時にはそれなりに固着対策はしてますが使用環境によっては固着の方が勝ってしまいますね。
なので取り外し用のサービスホールにボルトをねじ込んで物理的に力技で外します。

外したあとのハブは錆びてます。
これが固着の原因なので錆落としは必須。

 

ブレーキドラムの錆は機能的に問題ないレベルですが自分自身の基準に当てはめると気になるので錆落とし&防錆は次回までの固着対策としてやっておきます。
もちろんその前にはブレーキ内部のシューあたりの摩耗粉落としも。

 

前のブレーキも錆落としと各部清掃。

 

フロントブレーキキャリパーとピストンの間に錆が発生してないかピストンを伸ばして点検。
伸ばしたついでにピストンの摺動をよくするため専用のグリスを注入。
そのグリスを行き渡らせるためにピストンを初期位置まで押し込んで同時に動きがなめらかなのかを確認。

 

キャリパースライドピンと呼ばれる部品は若干の錆発生してました。
ここが錆びて固着するとブレーキの効きに影響するのできっちり手当てしておかないとだめです。
ピンの入る穴の内部をしっかり清掃して、ピンにもきっちりグリスを塗って所定の位置に戻します。
そしてブレーキ全体を復元して前回りのブレーキも完成。

スライドピンは低価格車検ではコストと時間の兼ね合いで省略されがちな部分です。
うちで管理させてもらってる車は固着まで行ってるのは見たことないですが、他所からやってきたお車では固まってしまった状態で入庫してくるのも散見します。

 

ブレーキ廻りの仕上げはブレーキフルードの交換。
これも地味な消耗品ですがそこそこ大事な働きをしてるので車検ごとには交換するようにした方が余計な故障を発生させないで済みますよ。
最初は透明、使ってると黄色くなってきます。

 

ご用命の中にエンジンオイルの交換があったので作業。
ドレンボルトを抜いても全部のオイルが出てこないので真鍮パイプを曲げたオリジナル工具(笑)を使ってオイルパンの底に残ってるオイルを吸引してます。
これなら全量交換できます。
バレーノは残りが多めで、400ccほど抜けました。
全量が3リットルぐらいなので普通にやってたら90%しか抜けてないことになりますよ。

 

整備はこれでほぼ終了です。
バレーノはしっかり通勤の足として働いてくれることでしょう。

 

あとついでにバレーノの配線の中で初めて見るコネクターを発見したのでどういう風に外すのかと実践してみました。
普通にロックを押しても全然抜けなくてしばし思案してしまいました。

よ~くみてたらこの黄色を何とかすればいけそうと気付きごそごそして答がわかりました。
黄色を一旦引き出して底から真ん中のロックを押すんですね。

 

わかってしまえば「な~んやそうなってるのか」ですが何事も新しいタイプと遭遇すると最初は手順が引っかかります。

また1つコネクターの抜き方を勉強できました。

つぎからは大丈夫!

 

 

エクストレイルのフロントガラス交換

エクストレイル 平成24年 走行46000㎞

飛び石にてフロントガラスひび割れでご入庫です。
いつもながらパンクと飛び石はほんとに「運」だなと思います。
事故に近いぐらいの確率だと思うのですがこればっかりは運転されてる方がどんなに気を遣って運転しても避けられない事象です。

自分自身も高速道路走行中に経験がありますがバシッと音が鳴ったら「あ~大変」という感じで落胆ですね。

 

フロントガラスは「合わせガラス」といって2枚のガラスの間にフィルムを挟んだサンドイッチ構造になってるので決して砕けて飛び散らないようになっており、これは事故の時乗員がフロントガラスに頭や首をぶつけて致命傷にならないために装着が義務付られているのです。
その結果ガラスの価格が高くなるんですね。
一発石に当たると10万円、てなイメージです。

ここ最近はもっと大変で自動ブレーキ廻りのカメラやらレーダー装置が装着されてるとガラスがさらに高価な上、エーミング(方向調整)も必要になるのでもっと価格が上がります。

ほんとに車両保険は必須だと思います。
ある日突然 石」 が飛んできただけで20万円、といわれたら悲しいですよね。

 

さてエクストレイルですが幸いなことに車両保険を付保されていたので交換になっても当面は負担金無しで修理できました。
まずは破損したガラスを取り外します。

意外に一般の方には知られてないのですがガラスは車両に「接着」されているんです。
つまりは貼り付けられているので接着剤を切り取ってガラスを外します。
当店はガラス交換については腕のいい専門の業者さんにお願いしてます。
先代の頃からのお付き合いなのでほんとに長いことお世話になってます。
職人さんの手際がいいので見てて気持ちいいです。

ガラスが外れました。
車体に付いてる黒い筋の部分が接着剤です。
ガラス側をアップすると割れたガラスと接着剤の様子がわかります。

新しいガラスに接着剤を塗って車両に取り付けます。

接着剤を塗ったらいよいよ車両の所定の位置にガラスを装着。
その部分は動画を撮らせてもらったのでご覧ください。

取付が終わったらガラスの縁などの附属品やらを新しい部品で復元します。
このあたりまで来るとほぼ元通りになってきた感があります。

そして最後はワイパー廻りなどの部品を復元して完成。
接着剤を使ってるのでこのあとはしばらく安静にしておきます。
でないと車って走ると意外に車体がねじれてるもんなんですよ。
なので接着剤が乾かない間に走行などしたら接着剤とガラスの間にすきまができて水漏れの原因になってしまいます。

理想は12時間以上絶対安静ですね。

 

というわけでエクストレイルは待ちわびるユーザーのもとへ帰っていきました。

月末に田舎に帰省する予定だったそうでガラスが治らなかったらどうしようとドキドキされていたそうです。
無事走れますよ~

 

 

 

臨時休業のお知らせ

誠に勝手ながら家庭内行事のため10月31日(月)は臨時休業させていただきます。
日曜日は定休日なので10月30日(日)~31日(月)は連休となります。
ご不便おかけしますがご容赦願います。

11月1日(火)より平常営業します。

スペーシア スライドドアのカーテン 戻らない

スズキ スペーシア MK32S 平成25年 走行50000㎞

後のスライドドアに標準で装備されてるカーテン。

スズキでの正式名称はロールサンシェードというらしいですが下から引っ張り出して窓ガラスの上部にあるフックに引っかけて日差しを防ぐという装置。

フックから外すと自動的にドアの中に巻き取られて収納される・・が巻き取られなくなって写真の通りでだらんとぶら下がったままになったと言うことです。

ロールサンシェードはスライドドアの内装に組み込まれているのでいったん内装を分解。

内装からロールサンシェードを外してみたら巻き取るためのスプリングが付くべき部分が風化による破損でポッキリ。

部品交換すれば治る,というものですが部品は折れたところだけ設定されて居らず、サンシェードと本体全部で13000円程します。

使う頻度と効果やスペーシアの残り寿命などそのあたりは一考。
スプリングが固定できれば機能は復活するはず、ということで耐久性はどうかなと心配なこともありますが、スプリングの線径よりちょっとだけ太いドリル(1.2㎜くらい)で軸の根元に穴を開けてそこにスプリングの端っこを引っかけてみました。

あとは元通りに組立。組み立てるときに巻き取る力を加えるためこの本体を3~4回転ひねって取付。

無事サンシェードは元の機能を復活してちゃんと巻き取られるようになりました。

 

材料費+部品代は0円(笑)

うまく「修理」できるときのいうのはこんなものでだめなときはどう考えて交換しかない場合もありますし・・・

しかしこの部分の破損は定番の故障みたいで全国の皆さんがそれぞれそれなりの修理方法で直しておられますね。

このお車の場合引っ張り出したまま青空駐車しておられる車なので条件は不利かなと直感的に思いました、。
戻そうという力が軸に掛かったままで、車内の温度は夏において想像できないくらいの暑さになりますからプラスチック部品にとっては過酷な環境でしょうね。

同じスペーシアに乗って居られる方はサンシェードを収納した状態で駐車された方がこの軸の破損はひょっとしたら避けられるかもしれないなあ、と想像しました。

というわけでスペーシアはユーザーのもとへ帰っていきました。
反対側のサンシェードがちょっと心配・・・