アルト ワゴンRなどのタイロッドエンドブーツ交換専用工具

アルト HA24S 平成21年式 走行100000㎞
車検でご入庫です。
オーナーさんが自ら消耗部品を管理されているので年式や距離の割にはとても手入れの行き届いたお車です。
なのでお仕事させていただく部位も日頃からいじる場所では無く10年に一度作業するとかの部位です。
何カ所か作業させていただきましたがその中のタイロッドエンドブーツの交換の様子です。
タイロッドエンドのナットを外すために割ピン外します。
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つぎにナットを緩めます。17mmです。
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テーパーの付いた軸で嵌合されているためナットを緩めただけでは外れなくて何らかの方法で嵌合を解き放たないといけません。
その方法は工具もいろいろ、整備士さんごとの方法いろいろ、なんですがうちではネジに締め込んでハンマーでたたくという工具を使ってます。
これを使うようになってからハンマーを使う力が減りなおかつ仕事が早くなりました。

ナットを外したネジ部分に専用工具をねじ込みます。
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1~2mm隙間を空けて取り付けたあと工具のおしりをハンマーで殴ります。
そうすれば嵌合が外れてくれます。
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ご覧の通り軸に少し傾斜が付いてますね。
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タイロッドエンドの軸が外れたらブーツを取り付けてるスプリングを外します。
細いドライバーでほじほじするか一旦ブーツごと外してスプリングを分離します。
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痛んだブーツをを外して中の古いグリスを拭き取り、新しいグリスを盛って入れ替えて新しいブーツを取り付けます。
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最後にまた外したスプリングを付け直しますが、これがまた付けにくい。
この取付方法もいろんな方法&整備士ごとに慣れた方法があります。
自分はスプリングのインサーターを持ってるのでそれを使います。
これが時間的には一番早いですね。
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内側の筒にスプリングをセットして外側の筒でスプリングを押し下げます。
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スプリングがはまったらあとは元通りにナットを締め付けて割ピンを装着して完了。
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このスプリングを取り付ける専用工具は結構昔からあったのですが高額でなかなか手が出ませんでした。
でもストレート社が結構気楽に買える金額で発売してくれたので購入のきっかけとなりました。
これがあれば早く確実に、そして「楽ちん」に作業ができるようになったのでブーツの交換が気楽に行えるようになりました。
時短もできるようになったので心に余裕ができましたのでひとつ買っておいてもいい工具だと思うのでオススメです。

これ以外に車検作業として
カムカバーパッキンの交換
PCVバルブのパッキン交換
そしてスナップオン社製
カーエアコンサービスステーションによるエアコンガス規定量充填サービス
などなどを終えてアルトはユーザーさんの元へ帰って行きました。
末永く元気に走ってね!!


595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
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カテゴリー: スズキ修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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