スズキの好きな二葉モータースから見た鈴木修さんについて

当店は「スズキの好きな自動車屋」をキャッチフレーズにしてるぐらいスズキ車が好きです。
先代から店を引き継いだ頃は、日産・スズキの好きな自動車、として営んでいました。

でも日産はご覧の通り自分が思っていた日産からどんどんかけ離れていったので心離れました。

ところがスズキは一貫して昭和時代からの車作りのポリシーを変わることなく企業イメージを維持してきました。(トヨタもそうかも)
これもひとえに鈴木修さんのワンマン経営によるものだと思っています。
勘(かん)ピューターというセンスを全面に押し出し即決で経営を進めてきた功績の賜ですね。
インドへの進出が今のスズキの利益をもたらしてます。
提携してた外国企業との関係が崩れてこれはあかんとみると提携廃止。
アメリカや中国からのいさぎよい撤退。
すべて「勘」だったんでしょう。

ワンマンのおかげで時代に乗っかった新しい車を生み出すスピード。
これはどこのメーカもまねできなかったです。
軽自動車を普及させた初代アルト

2回しか参加してませんが講演会に行くと何かしらヒントになることをもらって帰ってきてました。

軽自動車は貧乏人の車、という名言(迷言)を聞いたときはマスコミや世論は叩きましたが自分は「その通りやん」と思いました。
車が走るというほかに、これはあったらいいという機能にしても、これだけあればいい、と思わせる切り捨ては基準が素晴らしく「これでええねん」という納得感がありました。

そもそも軽自動車というカテゴリーそのものが日本では「これでええやん」だったと思います。
その軽自動車が一家のファーストカーにまでなり得る車作りを徹底した。
これは日本の財産です。

自分からみる自動車というのはコンパクトカーが最高だと思ってます。
小さいながらも
・ そこそこの価格
・ そこそこの装備
・ そこそこの走行性能
が大事だと思います。

昔から歴代乗り継いできた車は途中で日産に勤めたことも有り日産車も乗りましたがそれ以外はずっとスズキの車を載ってきました。
そのスズキ車の中でも「コマネズミのように走るハイパワー車」が好きでいまもその気持ちは変わりません。

車が軽量

これは走行性能、旋回性能、燃費、全てにおいて最高の武器です。
これはスズキの車作りのポリシーです。

初代アルトワークスもこないだまで動態保存してました。

さすがに自分に何かがあってアルトワークスが残っても家族には値打ちが伝わらない(笑)ので終活として壊れてからでなくちゃんと動いてる状態で誰かに乗ってもらいたくて手放しました。
このくるまもスズキの素晴らしい名作です。
代わりの言っては何ですが代替車にスイフトスポーツを販売デモカーとして選びました。
そして選んだらなんとスイフトスポーツが終売・・・

オサムイズムの塊のような車だったスイフトスポーツが終売と同時に修さんが死去。
なんか運命的なものを感じてしまってなんともいえない思いです。

自分の仕事に多大な影響を与えてもらった鈴木修さんのご冥福をお祈りいたします。

この先スズキの方向はどちらを向くんでしょう?
ぜひ今まで以上に徹底した「スズキ」であって欲しいと思うのですが、本田宗一郎さんが思っていた方向と違う向きに進んでるようなホンダみたいにならないことを願ってやみません。

年末年始のお休みについて

令和6年も無事に営業を続けることができました。
年末は令和6年12月29日(日)よりお休みをいただきます。
新年は令和7年1月6日(月)より営業再開です。

今年1年ご贔屓賜りありがとうございました。
来年もお役に立てるよう営業して参ります。

皆様にとって来年がいい年であるように願っております。

公道ウルフ 第15巻 本日発売です

公道ウルフ第15巻令和6年12月19日(木)発売されました。

知ってる人は知ってるヤングチャンピオン連載中の「公道ウルフ」
ご縁があって第3巻の130ページ~あたりの背景にうちのお店が出てきます。
第4巻にも出てきます。
第8巻は表紙の見開きに・・・

二葉モータースは劇中の「双葉モータース」を応援しています。
まだ買ってない方はネットや書店でぜひぜひ購入して野口賢先生をいっしょに応援してください!!

全巻まとめ買いもできます

スズキ エブリイ AGSミッション警告灯 点灯 P190Fアキュムレーター異常

スズキエブリイ DA17V 平成28年式 走行約15万㎞
数年前から気温が下がってくると時々AGSミッション警告灯が点灯。
一度エンジンを切って再度掛けると消えてる、という症状。

3~4年前から相談を受けていましていつも入庫時には警告灯は消灯しており、診断機でダイアグコードを見ると  P190F  ⇒  アキュムレーター異常   というコードが過去故障として記憶されています。

これがなかなか再現性がなく、お車を預かって試運転しても点灯せず、異常も感じられないので困ってました。
整備マニュアルのフローチャート(整備手順)をたどっていっても最終的にはアキュムレーター交換という高額な修理を選ばないといけないコース。
変速に異常が現れて仕事に差し支えるなら仕方ないので修理を選ぶのですが、今の段階では走行に異常があるわけでなく、さてどうしたものかと。

幸いお客さんも整備に理解のある方で、まあ行けるとこまで行こか、という了承を得ていたのでそのまま走ってもらってました。

ことしも気温が下がってきていつものパターンでとうとう点灯。
エラーコードは相変わらずP190F

何か情報は無いかとスズキのオンライン情報を探ってると、なんと症状そのままの対策としてミッションコントロールプログラムが更新されていました。

そのままの対策でうれしくなってきました(笑)

というわけで早速スズキ純正診断機を接続してリプログラミング
通称リプロ。

しっかり修理できたであろうということでお車を返しました。

数年間モヤモヤしてた気持ちが晴れてすっきりしました。
できればもうちょっと早く対策してほしかったなという気持ちもありますが何にも無いよりは数倍ましです。
スズキの開発者たちに感謝です。

 

2024年11月まとめ


あっという間に12月になってしまいました。
なんとなく12月というと焦る気持ち満タン。
でも自分は単なる月末という気持ちで、年末に大掃除するわけでもなく、少し温かくなってからお掃除することにしてます。
12月はおおきな節目ではなく4月の方が大きく動くと思ってるんです。

さて11月は長年夢だった「南海電車まつり」に初参戦
電車の整備工場へ入れるという感動・・・

車輪

台車というひとかたまりの部品

たぶん砂箱

電車を動かすモーター

これを見て「あっ抵抗器」とわかる人はかなり電車の床下機器に注目してる人。
知ってる人にしかわからないパーツです。
駅に滑り込んできた電車は抵抗器からかげろうが昇ってるんですが・・・
半導体が進んだ今では無くなっていく部品です。

南海電車は自動運転の実験中。
本線や高野線はともかく支線から自動運転になっていくでしょう。

さてお仕事に戻ります(笑)
新車納車からすぐに接触事故。
ご本人さんもかなりヘコんでおられますがお仕事するこちらも同情してしまいます・・・

スズキのレア車
バレーノの車検です。
ブレーキ廻りのお手入れ。

バレーノはベルトも交換

ランドクルーザープラド
タイヤ&ホイルが重くて筋肉痛になります。
エンジンルームを覗くにも踏み台が必要&背伸びも必要。
全身使っての作業です・・・

ハンドルを交換してほしいとのことで分解。
いつもながらこのエアバッグのコネクターを外すとき、取り付けるときがビビります。
暴発したらどうなる?と想像ばっかりです。

ヘッドライト調整

左右がバッチリ同じような照射範囲ですね。

ジムニーシエラはベルト交換

一番新しいスペーシアはリヤスピーカー増設。

スマホの接写撮影の実験
お客さんに劣化度合いを説明するのに大活躍

マツダ3は車検。

ブレーキフルードを入れ換えるんですが、このお車はマイルドハイブリッド。
ブレーキをメンテナンスモードにしたら他の車と同じ手順で入れ換えることができます。
そこまでは良かったんですが終わったらコンピューターにエラーが・・・・
一瞬やってもうたか~と思いましたが診断機でエラーを消すことができてセーフ。
心臓に悪いなあ・・・マツダさん。

エンジンカバーを作業中にボンネットパネルに吊り下げるパーツ。
アイデアはとても優秀で重宝してるんですがなぜが割れてる。
注文すると恐怖のメーカー欠品で納期は2週間後。
走行可能なパーツで後日取付で良かったけど・・・・

KTCのブレーキフルードを交換するマシンを使ってますが、アダプターの錆びるスピードが早いのが難点。
軸の部分が錆びすぎてフルードが漏れてくるので部品単品ででないか問い合わせ中。

ゴムの部分は消耗品なので経年劣化は理解しますが、金属部分が錆びるのは材質選択が悪いのでは?とちょっと残念。

そんなこんなんで11月は終わりました。
12月もお仕事てんこ盛りなのでひとつひとつ対応していきましょう!!