スバルBRZ つまりはトヨタ86 平成27年7月登録 走行約87,000㎞
少し暑い日があったので今年初めてエアコンスイッチをオンにしてみたけど冷えない、ということでご入庫。
冷えないということでまずはエアコンのガスが規定量入ってるかを診断。
当店はスナップオン社製カーエアコンサービスステーションデュアルがあるのでグラム単位まで測定可能。
BRZはチェックOK。
となると次は電気的な制御関係へ診断のコマを進めます。
高額修理はオーナーさんはもちろん作業する側もできるだけ避けたいものです。
安価で不具合が解決してほしいので本能的にここで治ってくれたら安く済む、という流れで診断していきます。
見た目にもエアコンガスを圧縮するコンプレッサーが動いてません。
ただ室内でエアコンスイッチをオンオフすると時々「カチッ」と動きます。
この時点でコンプレッサーのマグネットクラッチにちゃんと電気が行ってるかな?という流れ。
マグネットクラッチのコネクターを外しても電気来てません。
診断機でコンピューターから「動きなさい信号」が出てるかを並行して診断すると「出てる」
となるとマグネットクラッチに電気を送るスイッチにあたるコンプレッサーリレーはどこ?
整備書をひもといてみると ここにある。
資料の向きを回転させて実車に照らし合わせるとこれ
念のためエアコンが稼働しようとするときは車の前にある冷却ファンも同時に回るはずということで確認すると「回ってる」
となればリレーに衝撃を加えてみると
はいコンプレッサーが動き出しました。
このあたりは動画で
間違いなくコンプレッサーを駆動する電気をオンオフしてるリレーが不良と絞り込み交換。
注文して到着した新品リレー
交換後、何度もエアコンスイッチをオンオフ、試運転中もしっかり冷えて、エアコン修理の中でもっとも安価に症状を解決できるコースでよかったです。
診断結果を待ちわびるオーナーさんに報告。
「安くついて良かったですね」
こうしてBRZはオーナーさんのもとへ帰っていきました。
この夏も室内をギンギンに冷やしてあげてね・・・