スカイライン やっぱりコイルが・・・

加速不良で修理したスカイライン ECR32 平成3年式 走行134000キロ
前回の作業で配線替えてしばらくは調子よかったみたいですが、「配線は替えたけどコイルがこの車の寿命を迎えるまで持ってくれるかなあ」と、その時感じてたカンが当たったようでイグニッションコイル本体がやっぱり死にました。
信号待ちしてたらエンジンが振動するし加速が悪くなった・・・と帰ってきました。
あきらかに6個あるシリンダーのうち1個が失火してる振動と音です。
前回納車時にコイルを交換すると金額が張るのでお客さんとも
「駄目かもしれないですが天寿を全うすることを願っております」
と相談して、淡い期待をしてましたが、やはり車よりもコイルの方が先にお亡くなりになりました。
お客さんも
「やっぱり投資せなあかんかあ・・・」と。
思い切って年末にやっとけばよかったという気持ちと、その時の修理のベストプライスを提案する、という思いとの狭間で迷ったあげくの判断でした。
そのあたりはお客様とも情報の共有が出来てたのであっさりと理解してもらい、修理させてもらうこととなりました。
というわけで前回と同じような部分まで分解。
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純正品のイグニッションコイルを選択せずに外品の商品をチョイス。
いちおうチューンナップ商品として発売されてますが、純正品より安いのがありがたい。
使ったのはこれ。
コイルが6個セットになってます。
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古いイグニッションコイルとプラグ。
なんせ6個必要というところが価格を跳ね上げさせ交換するのを躊躇させる原因。
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たぶん熱負荷が高い一番シリンダーのコイルが死んでると推測。
プラグを外して観察。
1番のプラグ。
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2番~6番のプラグはほぼ一緒の色合い。
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やはり1番シリンダーのプラグは外した直後はしっとりのガソリンで湿ってましたし(燃えていない)、電極の色が他のシリンダーのプラグと違います。
この色具合で我々プロはガソリンの燃焼状態を判断します。
コイルは1番だけ交換、としてもいいのですがここはもう全てを思い切って全部のコイルを交換します。
新しいコイルは青色してます。
いかにもチューニングしてます、と50代のおっさん世代の気持ちを高ぶらせます(笑)
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取り付け完了!!
黒い無機質なコイルに比べて明らかに華やかなルックスがうれしくなります。
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がしかし、ただひとつ残念といえば、せっかく交換したすがすがしい気持ちに蓋をする「カバー」が存在すること。
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作業が終われば外観上は何の変哲も無いRB25DEという型式のエンジンだけが見えるだけです。
今度は完璧に問題箇所を払拭できたので気持ちよく試運転に出発。
あたりまえですが不良箇所を一掃したのでエンジンの調子は絶好調!!
すがすがしいきもちで一件落着。


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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