トヨタガイア ACM10G 平成15年 走行66000キロ
「オイル交換しといてくれる」と入庫。
とご用命を受けても整備士の習性でオイル以外にいろいろクルマの状態を観察してしまいます。
基本的にオイル交換するときはリフトアップもしますのでそのついでに足回りを軽く目視点検したり、タイヤの空気圧点検はうちの標準「おまけ作業」。
リフトに上がってる間に下からエンジンからオイルやら冷却水が漏れてないかな?などなど見回します。
商魂たくましく,と言うわけでなくこれは本当に「整備士の習性」ですね(笑)
まさに「無料点検付きオイル交換」になってしまうのです。
オイルを抜いて、足回りを軽く目視点検、リフトを降ろしてボンネット開けてオイルの注入するときに・・・・
なんじゃこの悪魔の紋章は??
そうです。
トヨタ車に多いウオーターポンプの水漏れの跡。
お客さんに「残念なお知らせ・・・・」
ということで作業開始。
リフトアップして交換作業準備で下回りのカバーなど分解。
しっかり洩れております。
何度か登場の「買っておいて良かった工具」
ベルトを外す手間がどれだけ助かるか。
このプーリーによって回されるポンプを交換。
ポンプを交換するのに発電機・・・邪魔 orz
なので一旦取り外します。
スペーズがあいたのでやっとポンプ本体取り外しに・・
本来はプーリーのまわり止め用の特殊工具が必要なのですが、さすがに車種別の専用工具までは揃えてないので、昔ながらの職人の知恵を拝借。
ドライバー突っ込んでまわり止め (^_^;)
よい子はまねしないでね。
プーリーが外れたら、ポンプ止めてるボルトやらナットを緩めて、固着してるポンプをバールでこじて、エンジンから外します。
結構しっかりへばりついてました。
やっとすきまが・・・
最近のクルマは部品と部品のすきまは液体パッキン。
外したあとのパッキン清掃が作業の肝。
清掃をきっちりしないと組み立てたあとにまた洩れてきます。
平面と平面が成立してこその液体パッキンです。
お掃除終わり。
と言うわけで新旧記念撮影。
液体パッキンを指定の幅、位置に塗ります。
これが気を遣います。
多すぎても少なすぎてもいけないのですが、本来ビビりなのでどうしても多めに塗ってしまいます(笑)
ま、少ないよりは・・・という感じですかね。
塗ったらそうっと元の位置にポンプと取り付け、ボルト・ナットを規定トルク締め付け。
チョットパッキンがはみ出ると安心したりして・・・
ポンプがついたら、外した部品を元通りに。
プーリー、発電機を元通りに取付、ベルトも新品を取付。
水回り整備のあとはいつもの圧力テスト。
水漏れ点検。
圧力掛けたままポンプまわりの最終点検。
替えた部品。
トヨタのこのポンプ水漏れはチョイノリの多いクルマに漏れが多いような。
このお車もちょっと前までは通勤車でしたが、オーナーさんの引退によりお買い物車になりました。
そうなったとたんに漏れ出しました。
最初からお買い物車のクルマはもっと早くに漏れ出すことが多いので、エンジンの冷間始動回数で漏れ出す時期が決まるのかなあ、と想像します。
弱いとは言え、9年、約7万キロ働いたのですからやっぱり「消耗品」として割り切る方がいいでしょうね。
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