ニッサン ノート スイッチを押してもバックドアが開かない

日産ノート E11 平成18年式 走行7万㎞
車検で入庫ですが、車検に伴う整備はいたってオーソドックス。
問題はバックドア(リヤゲートとも言いますが)の開けるためのスイッチを押してもドアが開かなくて不便、と言う症状。このお車に限らず最近のお車はバックドアはスイッチで開ける,と言うのが多いですね。
でも壊れると不便なことになります。
こんな部分は物理的な開閉機構がいいのでは?と思うのは昔の人間でしょうか?
軽く診断を始めます。
全く動いてないのかと思うとそうではなく、バックドアにある集中ドアロックのボタンは効いてるので、その回路はOKです。
さてどこから責めるか・・・
何よりもまずドアを開けないといろんな箇所の点検もしにくい。
車内から内装を剥がしてエマージェンシーレバーで開けるという方法も考えましたが、普段愛用してる「G-scan」と言う診断機は、5枚ある各ドアのロック機構をチェックできるメニューがあるのでそれ使って開けられないかチャレンジすると「あっさり」開きました。
まずは一安心。
ということは信号がロック機構に伝わればその部分は大丈夫という診断も同時にクリアー出来ました。
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最初に目星を付けてたのはドアロック本体の故障だったのですが、そこは無事と言うことがわかったので、次に考えるのはスイッチそのもの。
配線図とにらめっこ
配線の色が略号なのです。覚えればかっこいいですがそこまでの容量はないので日本語に変換。
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現代の自動車の電気関係の診断はこの信号の入出力と、電圧がとても重要です
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思いっきり昔は色を漢字で書いてくれてたのにいつのころからかアルファベット、しかも略号。
略号で表すのは勘弁して欲しいです(笑)
この表を配線図の横に置いて配線をおいます。
これは日産車の略号です
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スイッチの動作を単体で確認してみるとなんとOK!
その上車から来てるはずの電圧も来てない。
断線や・・・・ (^_^;)ハハえらいこっちゃ・・・
目星を付けてたのはそこで不良が見つかれば作業量は簡単でいいのでお客さんへの請求もリーズナブルになるので一途の期待を掛けてましたが残念・・・そうなると事態は深刻。
スイッチは正常なのに動作しないということはどこかで信号が途絶えてると言うことを表します。
そうなるとその場所を探すためには最悪車の内装を全部取っ払っうぐらいの作業量に・・・・
日産車の場合は電装関係をつかさどるコンピューターはBCMといいます。
そこからスイッチに向かって電圧が出てるかを診断。
そして下流へコネクターごとに確認。
ありました~
ここでした。
バックドアと車体をつなぐ部分の防水カバーの中で切れてました。
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しかもどういうわけか4本断線
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確かに一番曲がったり延びたりする部分なので断線するのはわからんでもないですが4本断線とは。
そのあたりはメーカーも想定して作ってるとは思うのであまり耐久性がないと考えにくいです。
何か大きな力が加わったのかも?とは思いますが、いかんせんこのお車はワンオーナーではなく、いまのオーナーさん以前の事故歴や故障歴はわかりません。
一本一本引っ張りながら圧着スリーブでつないではテーピング。
これを繰り返して結局皮膜にヒビが入っていたもう一本、合計5本を接続。
他よりも太いアース線まで切れてるのは何とも解せないです
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というわけでノートのバックドアは無事スイッチひとつで開閉できるようになりました。
5ドアのお車に乗っててバックドアが開かないのはなにげに不便ですよね。
人の乗り降りはさておきやっぱり荷物は後ろにポイ、ですからね。
明快に断線が見えたので確証を得るには楽ちんでしたが中には「コネクターの中で接触不良」と言う見つけにくい強敵もおりますからいつまでたっても何台こなしても故障診断の最初は緊張しっぱなし。
パソコンで言うとCPUがフルにはたらいてマウスのマークが砂時計(今どきはくるくるマークか・・・)になってる状態になってしまいます。
とりあえず解決できてホッとした。


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カテゴリー: 修理日産   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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