ドアの中の仕切り膜

金属の塊であった自動車も近年いろんな処にプラスチック製の部品が幅をきかせてきて、それにより軽く、そして金属加工では出来なかった自由なデザインやら、性能向上に一役買ってきました。
ただ金属では半永久的な耐久性を持たせることは出来てもプラスチック製品はどうしても風化やら硬化が隣り合わせでそれによる故障も結構な比率を占めてます。
最近の自動車の故障原因の大半はプラスチックやら合成ゴムの部分の劣化がほとんど、といってもいいかもしれません。
自動車の機能に関わらない部分の劣化であれば修理しないという手もあるでしょうし、こだわりを持って修理を希望される方も居られます。
ステージア WGC34 走行21万㎞! 平成8年式
ユーザーさんは自動車の内装ぐらいなら自分で取り外すことぐらいできるレベルの方。
自分で外して中を見てシーリングスクリーンと呼ばれるドアの仕切り膜が破れてることを発見。
気になるので交換して欲しいと言うことで入庫です。
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古いスクリーンは白濁&風化による硬化でボロボロでしたので外すときにバラバラ(笑)
新しいスクリーンをブチルゴムと言われる接着剤をつかって再取付。
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取り付けてみて
新車の時はここは透明なんや
と自分でもびっくり。
自動車が新しい間にこんなところを分解することもなく、壊れて分解する頃にはほとんどのお車は汚れやら風化で白濁してますのでもとはこんな透明なのかと再認識。
なおかつ柔らかいのも再認識。
何かすごくすっきりした修理でした。


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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