うちのお店はスズキの車が好きでお客さんにもできるだけスズキ車に乗ってもらいたいんです。
別にスズキからお金をもらってるわけではなく、昨今の車の状況からいろんなメーカーに対応するより限られたメーカの車を手厚くサポートする方がお客さんのためだと思うようになったからです。
「お車のことは何でもお任せください」
というキャッチコピーで広く薄く対応するだけでは無理があるほど整備のノウハウの掘り下げが必要な時代になってきたんです。
もっと平たく言うと1人で整備をやってる以上、いろんな車は扱いきれないということです。
というわけでスズキ車に囲まれていると幸せを感じるんですね(笑)
とはいえスズキの車の部品を常に在庫して対応、と言えるほど在庫は置いてないんですけどブレーキパッドは数多く走ってる車種の分はだいたい乗用車であれば55810-81MB1という番号のパッドが適合するので持っています。
それがここ最近、車種で言うとMK53SのスペーシアとかMR52Sのハスラーとかそれら以降の車種は55810-74P01と部品番号が変わっています。
たまたまその2種類のパッドが手元にあったのでどこが変わったんやろうなあ?と眺めてみたんですが・・・・
どう見てもサイズ・形状共に同じにしか見えない。
その辺にある物差しでおおよそ測ってみたんですが一緒。
なによりも実車にあえて両方のパッドをセットしてみましたがどっちもしっかり取り付け可能。
ローターへ当たる面積も同じ。
面取り角度も面取り量も同じ。
そしたらなぜ部品番号が違うの??
物価高にかこつけて値上げか?
と思ったけれど定価は同じ、仕入れも同じ。
謎だらけでおもしろくなってきました。
そしてもっと不思議なのがパッドに刻印された文字列
NBK SA11A
これも一緒。
刻印のSUZUKIと順番が違うだけ。
このSA11Aの文字列は寸法とか形状を表してるんでしょうか?
あと考えられるのはパッドの摩耗する部分の材質とか堅さとかなんでしょうか?
ブレーキ異音対策でパッドはマイナーチェンジしたりするのは常々ありますがその一環なんでしょうかね~?
ブレーキパッド2セットならべてそんなこと思ってました。
もっとも、メーカーが指定した番号のパッドを使っておけばそれでOKということなんですけどあまりに同一なので不思議に思いました。
あとちなみにスズキの純正パッドは異音対策のシムがセットになってるのでぼろぼろになったシムも一緒に交換できます。
外品のパッドを購入したらシムは付いてきません。
価格差も言うほど違わないのでパッド単体で交換するよりより一層きれいな仕事が出来るのでお勧めです。
あと全くパッドの話題と関係ないですけど、ヤングチャンピオンに連載中の「公道ウルフ」の第10巻が令和5年8月18日に発売されました。
3巻と4巻に背景としてうちのお店が描かれています。
二葉モータースは物語に出てくる「双葉モータース」を応援しています。
ぜひぜひ購入してください!!
以上宣伝でした(笑)
–2023年8月22日 追記–
後日じっくり眺めたらパッドの形状がわずかに違うことを発見。
続きはこちらをどうぞ
595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
ホームページはこちら
スズキのサブディーラーで整備をやっております。
こちらのディスクパッドの品番が変わった理由はキャリパーのパッドを収める部分が錆びてパッドとのクリアランスが狭くなり結果的にパッドがキャリパーに固着してしまうというのを改善するために鉄の部分の寸法を小さくしたということです。
それによりキャリパーが錆びてクリアランスが狭くなってもパッドが動くようになりました。
情報ありがとうございます!
やはりなんらかの改善ですよね。
そうでないと番号変わりませんよね。
貴重な情報ありがとうございます。
この投稿がなぜかバズってましてどの経路でも皆さんが見に来てくれてるのか新たな謎が発生しました(笑)
こんにちは。Googleニュースにこの記事が取り上げられてまして、Androidスマホユーザーの方が多く流入されているかと…かく言う自分もその1人です🤣
へーそうなんですか?
こんな弱小零細整備工場のブログが取り上げられてるんですね。
光栄な話です。
ご覧頂きありがとうございます。
S44年に富士重工に入社しました。エンジンミッション関係の工場です。資材管理の部所でした。
部品番号ですが 設計変更のたびに末尾の数字が変わってきていたと思います。末尾の数字を見れば 設計変更の回数がわかります。改良のため設計変更するのですが 互換性はあったと思います。
改良や改善のための部品番号変更は我々整備士にとってはウエルカムですね。
前の部品よりより良くなってるという安心感がうれしかったりします。
強度か足りなくて壊れた部品を交換するとき同じ部品番号で来たら「大丈夫かな?」って思います。