スカイライン トルコン太郎でATF交換

ニッサン スカイライン ECR33 平成6年式 走行約7万
たぶん一度もATFフルードを交換してないとのことでリフレッシュの一環で作業しました。
ATフルードの交換は昔からその是非が永遠のテーマで整備士によっていろいろ考えがあります。
否定派は交換することでミッション内の環境が変わり故障の原因になる。
肯定派は劣化しないフルードは無いのだから新鮮なフルードを維持するのはメンテの基本。
それぞれ昔から討論されています。
あと費用対効果の討論とか・・・
うちとしてはお客さんが望むのであればOK
交換した方がいいですよ|、と「勧める」スタンスでは無いという立場をキープ。
そしてするならできるだけ交換率を上げ確実に入れ換える。
お客さんが希望されるならオイルパン内部の清掃とストレーナー交換まで。
というスタンスです。
また密閉式でフルードチェンジャーを接続するためのアダプターが必要な車種はまだ対応してないという状態です。
スカイラインはラジエーターへの配管があってそこにチェンジャーを割り込ませることが出来るので早速スタート
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まずは8リットル交換でセット
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接続後エンジン始動。
スカイラインのミッションの中を循環してるフルードはこんな色合いです。
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圧送式により古いフルードを回収しつつ新しいフルードを押し込んでいきます。
右のガラス管の中が回収されつつある古いフルード
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左のガラス管は新油が流れています。
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表示パネルの左は回収されてる量。
右は送り込まれている新油の量ですね。
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8リットル入替が終わった直後の状態。
左が新油、右が現在ミッションの中を流れているフルードです。
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流れてるフルードのアップ。
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もう少しきれいにしたいなと言うことで4リットル追加で交換しました。
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合計12リットル入れ換えたあとの状態。
もとのフルードの比べたら新油と遜色ないぐらいきれいになったのでここで終了。
交換前
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交換後
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さてさてフルード交換終わったら油量をきっちりレベルに合わせて試運転。
変速がかなりスムーズになったと感じましたが普段乗ってるユーザーさんならもっと詳細に変化を感じとってもらえるでしょう。
何やら最近の日本は古い車に載ってると税金が高くなったり、部品の供給が過去に比べて早く打ち切りになったりと、「とっとと新車に乗り換えろ」という見えない、しかし強力なパワーに押されてしまってて寂しい限り。
愛着のあるオンリーワンの自動車を部品がないので修理できない、と泣く泣く手放すケースが多く見られます。
その都度ワンオフで部品を手作りしてもらって維持するのもひとつの方法ですがコストが掛かってしまい現実的な修理方法ではない、と言うケースが大半です。
まだ作ってもらえるならましですがそんな方法も取れないほうが圧倒的に多いです。
新車を作り、売る、ことで経済が回ると言われたらそれまでですが・・・
答はどこに・・・・


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カテゴリー: 修理日産   タグ:   作成者: てんちょー   この投稿のパーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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