スイフト ZC71S イモビ登録

スズキ スイフト ZC71S
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ご同業からのヘルプです。
車載のコンピューター(以下ECU)が壊れて、交換したらそれ以降スターターモーターは回るけど、イモビライザー警告灯が点滅してエンジンが掛からない、とのことで牽引されてご入庫。
このあたりのスズキ車も盗難防止用にイモビライザーと言って、ユーザーがもってるキーの識別番号が一致しないとエンジンが掛からない仕組みが組み込まれてます。
なので識別番号が記憶されているECUを交換すると新しいECUとキーと紐付けしてあげないとエンジンが掛かりません。
紐付けには専用の診断機SDT-Ⅱを介してスズキ社サーバーへ接続して紐付けの作業が必要です。
作業には専用のセキュリティーキーを接続して書き換えを行いますので診断機+αの設備が必要です。
作業自体は手順さえ踏めばスムーズにいけるのでご依頼があったときには
「はいOKです、すぐにやりま~す」
と安請け合いしましたが、あとでちょっとツボにはまって大幅に時間が掛かってしまいました。
SDT-Ⅱを車につないで手順を踏みます
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さてこのあと「情報を書き込みます」というところで何度やっても
「失敗しました」
「最初からやり直してください」

のループに・・・・
しばらく頭を抱え込んでしまいました。
基本的にこういうキーの書き換えの方法とかは当たり前ですがあまり説明書的な情報もなくて、しばらく冷静に考え直してみました。
そして仕方なくいつもお世話になってるスズキのディーラーのメカニックに今までの経緯を説明して相談。
そこでの会話で
「その時代のそのタイプのキーであればメカニカルキーにイモビのチップが入ってるので書き込めないならメカニカルキーの交換が必要です」
とのこと。
あ~そうかぁ~~
そこで全てがつながりました。
スズキのこの形にキーはイモビ情報は本体でなく
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この部分に書き込むのか、と気付きました
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つまりはキーを取り外さず本体ごと車内に置いたまま登録しようとしてて「だめ」となっていたんですね。
このタイプのキーはメカニカルキーをイグニッションスイッチに差し込んでキーオンの状態で書き込みをしなければならなかったんですね~。
気付いたらあっさり書き換え完了で、エンジンはすこぶる快調に始動しました。
ちなみのこのタイプのキーは車内に持ち込んだ状態で登録・書き換えができるので、このタイプしか経験が無かった自分の知識不足でした。
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経験の無い初めての作業というのはほんとにツボにはまると時間ばっかり掛かって萎えてしまいますよね。
一度経験すると自分の頭の中のデーターベースにひとつ情報が蓄積されて2度目以降は大げさでなくとも半分以下の時間で出来たりします。
今回もまたひとつおおきな勉強をさせてもらいました。
次はいつ役に立つかな(笑)


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カテゴリー: 修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

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