モコ MRワゴン セルボ ワゴンR オルタネーター交換の方法

今回作業したのは日産モコ 平成20年式 MG22S
スズキだとMRワゴンでMF22Sあたり。
セルボのHG21Sとかもだいたい一緒の構造ですがとにかくオルタネーターを摘出するのに単体では物理的に無理な構造になってます。
整備士さんによりそれぞれ方法は持って居られると思いますが自分はリヤマウント外しが一番近道かなと思います。
マフラーをずらさないで済むのでエキマニとフロントパイプのボルトを緩めなくていけるので。
ちなみの当方の地域は雪は振らないので4WD車がどうなるのかはわかりません。
オルタネーター交換の方法はこんな感じです。
タイヤを外します。
この時点でオルタネーター交換なのにどんな作業するのかという感じですよね。
ss-DSC_1406.jpg
どう見てもドライブシャフトを外さざるを得ないのが見えてきます。
ss-DSC_1407.jpg
とりあえず上からオルタネーターのアジャスターあたりを緩めていきます。
ss-DSC_1411.jpg
そして前後してますがバッテリーのマイナス端子を外しましょう。
オルタネーターの配線を外すのですから基本中の基本ですね。
ss-DSC_1412.jpg
ドライブシャフトを抜くのであらかじめATFは抜きましょう。
ちなみのこのATはドレンボルトがないのでレベルゲージから「上抜きで抜き取る」のが床を汚さないですよ。
ss-DSC_1413.jpg
ss-DSC_1414.jpg
オルタネーターとエンジンの結合を解いていきます。
支点のボルトを緩めますがフレームと当たって抜けないので、支点となってるアルミブロックも3本のボルトを外さないといけません。
外れたら支点のボルトを抜いて、バールでアルミブロックとオルタを分離ですね。
ss-DSC_1415.jpg
このとき使うバールは先端の角度が調整できるプライバーという工具が何かと便利

 

とりあえずオルタネーターをそこらに載せておいて(笑)ドライブシャフトをミッションから抜く準備。
足回りのナックルをずらしてシャフトを抜きます。
事前にATFを抜いてるのでミッションからはこぼれてこないはずです。
ss-DSC_1419.jpg
ss-DSC_1422.jpg
ss-DSC_1423.jpg
ナックルを外すときは磁石式のキャンバーゲージを取り付けておくと最後に組み立てて復旧させるときに元のキャンバーに戻せるのでアライメントのずれを抑えることができます。
そしたらリヤのマウントを外します。
フレーム側は残しておいてマウントステーだけを外した方がいいでしょう。
ss-DSC_1424.jpg
ss-DSC_1425.jpg
ss-DSC_1426.jpg
ss-DSC_1427.jpg
ss-DSC_1428.jpg
ボルトを7本外したら待望のステー分離ができます。
ss-DSC_1429.jpg
このステーが外れたらいとも簡単にオルタネーターの抜け道が完成して難なく摘出完了。
ss-DSC_1430.jpg
今回もリビルト品のオルタネーターを使います。
当店では信頼の置ける日産部品販売ルートの「グリーンパーツシリーズ」を使っています。
星の数ほどあるリビルト屋さんから迷いながら発注するよりメーカールートの信頼性と不具合が起こったときの窓口一本化のためです。
価格は高めですがやり直すリスクやお客さんへの信頼確保には失敗できませんからね。
リビルト品の不良による二度手間の作業はほんとに泣きたくなります。
取りあえず新旧そろい踏みで記念撮影
ss-DSC_1431.jpg
ss-DSC_1432.jpg
あとは来た道を元に戻って作業完了。
いつも当店をごひいきしていただいてる上顧客さんなので最後にATF入れるときは2回ほどATF希釈式で簡易ATF交換のおまけしときました。
そしてモコは通勤のため待ちわびるユーザーさんの元へ帰って行きました。
末永くはたらいてね~


595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
ホームページはこちら


カテゴリー: スズキ修理   作成者: てんちょー パーマリンク

てんちょー について

専門家や職人は仕事の話をするときに専門用語やら隠語を使わないとお客さんと会話できないという習性に疑問を持ち、自動車に関して自分の知ってることや機械の原理をいかにわかるように説明できるかを考え続けてるちょっと変わった自動車修理の職人。 仕事の質ももちろん、その仕事の内容をお客さんに理解してもらうことを自分自身の生き甲斐にしてるおっさんである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です