半日お休みします

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勝手ながら7月30日土曜日は午前中営業で午後から所用のためお休みします。
ご不便をおかけしますがご容赦ください

自動車修理に粗悪コピー部品を使うと・・・・

自動車修理用補修部品は、過去において「純正部品ルート」以外では手に入らなかったのですが、最近は髙価な部品ではあるけど、消耗品なので使用過程において交換が必要、という部品は「純正部品のコピー品」が出回るようになってきました。

しかし、メーカーの刻印の無いだけの「無印良品」ならいいのですが、安くて悪い粗悪品が出回ってまして、整備士がお客さんの「低価格修理してほしい」、のプレッシャーで少しでもコストを下げようとする心理につけ込んできます。
そして、つい「価格につられてつまみ食い」してしまうんですね。

その実態はゆる~く肌で感じてましたがダイアモンド社の記事にもしっかり載ってます。
中国製粗悪コピー品が日本の自動車部品市場を蝕む
http://diamond.jp/articles/-/94012/

同業さんから診断依頼されたスズキエブリイワゴン DA62W 距離16万㎞
エンジンオイルの管理不良からエンジン乗せ替えて、それから約10ヶ月、加速時とか登坂中にエンジンが失火を起こしてガクガクして加速しづらい、との話。

とりあえず自分でも試運転。
最初は調子よく走るので、「これはまた症状つかむのが辛いかも」など思いながら泉大津大橋を行ったり来たり。

汐見埠頭といい泉大津大橋といい埋め立て地は当社にとって最高のテストコースです(笑)
走行してるとだんだん失火がひどくなってきましたので「あ~これは明らかにガソリンが完全に燃えてない」というのは直感でわかりました。

エンジンが高温になるとより顕著になります。

帰ってきてまずは点火系統を見て見ようとカバーを外したら
でました~
うわさのコピー品がでんと構えてました
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これはイグニッションコイルと言って、点火プラグに火花を発生させる装置で、これがへたるとガソリンに点火できなくなります。

加速不良の時は入庫時に当然のことながらご同業に

「プラグは交換してる?」
「イグニッションコイルは交換してる?」

と言う問診をしてまして、どちらも

「最近交換した」

とのお返事を頂いてました。
が、これはかなり有名な粗悪品(笑)

「いろんなコピー品はあるけどイグニッションコイルは使たらあかんよなあ~」
が見識のある修理屋さんでは通説になりつつあります。

見た目は全然大丈夫な上、新しいだけあってまだまだ光ってます。
交換して10ヶ月で壊れました、というかもとから所定の性能が出てなかったん??
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でも見た目、中身の構造も見た目のコピー、だけでは当然のことながら所定の性能や寿命を維持できるはずありません。
典型的なイグニッションコイルのコピー品です。(但し価格は約1/6)

イグニッションコイルテスターを当てると2番シリンダーのコイルが、出力が変動してまともに働いてません。

泉大津大橋を越えたところで道ばたに止まって、中古車からテスト用に予備にとってあった「純正の中古品」に差し替えるとエブリイは何事も無かったかのように坂道を登っていきます。

帰ってからその診断を確実にする裏付けのためにもプラグの摩耗と圧縮圧力とチェック
距離相応の圧力とばらつきですね。
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ある意味「一番ベタベタな基本的故障原因」が現れたようです。
それも新品部品不良というおまけ付き。

というわけでご同業にイグニッションコイルは信頼できる商品を選ばないとお客さんからの信頼なくすよ・・・
とアドバイスして車はお返ししました。
後日談ではイグニッションコイルを買った業者さんが「新品送るからもう一回使ってくれ」と泣きつかれて同じものを代品としておくってもらい取り付けて納車したとのことで、「大丈夫か?」と思っています(笑)

予算に制限や他社との見積などで競争があるのなら純正じゃなくてもせめて
日本の会社のNGKのイグニッションコイル
を選択するのが無難かもと思ってます。

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日本特殊陶業(NGK)
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最近思うのは、
この先もっとコピー品は増えていくでしょうし、品質も上がっていくのでしょうがいまは過度期ですね。
ただ「純正じゃ無い優良部品」を使っての修理は外国では既に普通の作業になっています。
リーズナブルな修理を提案するにあたって、
使っていいコピー品と使ってはいけなコピー品を見極めて、お客さんに提案する
のが整備士、また、そのお店の技量、のひとつになっていくのではと思っています。

そりゃ予算が許せば純正部品を使うのが一番ですが・・・・(笑)
安いけど使っていい部品を知ってる、が売れる整備士になっていくかも。

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トヨタパッソの車検 ブログのご愛読者から車検入庫いただきました

トヨタパッソ KGC10 平成19年 走行27000㎞
メールにてお問い合わせでご来店いただきました。
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ご要望をお伺いし、かなりメンテにはご理解のあるお客様である程度は自分でする、とのご要望と、当店にお任せいただく内容の打ち合わせをさせていただき着工しました。
当店のことはずっとブログ見てましたとのうれしいお言葉
ご希望にお応えすべく張り切ってまいりませう~!!
整備する順序はいろいろあると思いますが、自分はいつの頃覚えたのか、親父・過去に在籍した従業員・他工場の整備してるひと、などなど思い出しますが、正直思い出せません。
すべて「見習った」という方がいいかも。
あまり口頭で「ああしろ、こうしろ」と習った覚えは無く、全ては自分の興味から覚えていったのかなあ?
と言うわけで自分の手順はブレーキから
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目視から入って、基本は清掃。
清掃の中に不具合発見の手順ありという感じ。
あと信念として
次に分解するのも自分
というわけでハメ合わせとかのサビは取り除きます。
分解の時にさび付いて大変なことになるとなんか情けなくなる性格なので、
次には絶対、苦労せず楽して分解してやる
と言う思いですね(笑)
後のブレーキ
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そしてモリブデンで乾燥潤滑
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きれいにお化粧です
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前ブレーキ
表面の硬化した部分を一皮むいておくと効きが復活、と信じてる
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あとこのブレーキパッドサポート
グリス塗る人もいますがどう考えてもブレーキの粉でどろどろになるので自分は乾燥潤滑にこだわってます。
前回の整備はグリス有りだった模様
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油脂分はきれいに落として
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モリブデン加工
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ここの滑りを確保するだけでも絶対ブレーキは効く、と信じてます
そしてブレーキパッドとパッドシムの間のグリスを打ち替え。
ワコーズ社製の専用グリスを使ってます。
耐熱性から来る寿命の長さがいいので愛用してます。(かなり髙価~)
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一番外にはグリスは塗らない派です。
理由はパッドサポートと同じ。
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ローターの接合部も必ず一度錆びて固着してる部分を外してすきまに潤滑剤
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ブレーキキャリパーのスライドピンへの注油も欠かしません。
大阪では凍結防止剤などまかないのでピンが固着してる車は少ないですが、これも必須。
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ブレーキフルード入替
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そしてエアコンガスリフレッシュ。
デンゲン社製エコマックスジュニアⅡで規定量にバッチリ合わします。
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吹き出し温度も計測
この日の外気温は28.3度
作業前のエアコン吹き出し温度は12.9度です。
エアコンガスを一旦回収して重さを量り、リフレッシュしたガスと新しいガスを追加して規定量充填。
全て「重さ」で管理するのがいまのエアコン整備です。
小排気量車であればあるほどエアコンがオンの時のパワーダウンが顕著になります。
それを防ぎ、なおかつ冷房能力を高める
ニューテック社製
コンプブースト NC-200
軽自動車には特にオススメです!
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NC-200を新ガスと同時に充填出来るのもエコマックスジュニアⅡのいいところです。
回収ガス量は160gだったので規定量の約半分しかガスが無かったことになります。
これで300gきっちり入りました。
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施工後の吹き出し温度は9.1度になりました。
作業してる自分もうれしくなりますね(笑)
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和泉市からお越しのNさま作業内容のご報告を兼ねてブログをアップしました。
引き続きブログのご愛読&お車のお世話はお任せ下さい。
当店を選んでいただきありがとうございました。