年末年始のお休みのお知らせ

そろそろ平成25年も終わりに近づいて参りました。
なんとか今年も乗り越えることができました。
さて、
誠に勝手ながら年末年始はお休みを頂きます。
12月29日(日)~1月5日(日)
新年は1月6日(月)半日営業。
1月7日(火)から平常営業となります。

プリメーラの車検あれこれ 2

このプリメーラ、後のショックアブソーバーが抜けてますので走るとトランクあたりを中心に車がぴょんぴょん跳ね上がります・・・
ss-P1000983.jpg
そもそもショックアブソーバーって何よ?
と言う話ですが、車の足回りは路面からのショックを和らげるためにスプリングで支えられてるのはご存じだとは思います。
もしスプリングがなく、タイヤのクッションだけで40キロもスピードを出せば路面の凹凸であちらこちらに跳ねてしまってまっすぐ走れないと思います。
ただスプリングだけではポヨンポヨンしてしまって車酔いすることうけあいです。
まさに船に乗ってるような状態で、仮に信号待ちしててもいつまでも車が揺れてる状態になると思います。
その揺れを押さえるが為の働きをしてるのがショックアブソーバーです。
縮むときはスムーズに縮ませて延びるときにじわ~っと延びるよう作用します。
これにより路面からのショックを吸収しつつ、車の跳ね上がりを防ぎ、高速で安定して走ることができるようにするために、地味に働いてる部品です。
これが劣化して中のオイルなどが漏れ出すとじわ~っと伸びを抑えることができなくなり、ただの”スプリングだけ”状態になります。
そうなると交換しないと高速走行などが危ないです。
プリメーラの後の足回りは、スプリング+ショックアブソーバーがセットになった構造ですのでまずはそのセット部分を外します。
ss-P1000985.jpg
ss-P1000987.jpg
ss-P1000990.jpg
ss-P1000991.jpg
ショックアブソーバーと呼ばれるのはこの写真の青い部分。
純正部品と同等品のカヤバ社製の部品を使います。
ss-P1000993.jpg
交換するためにスプリング部分と分離します。
この作業が一番骨折れます。
まずは専用工具でスプリングを縮めます。
毎回想像しますがこの工具がいきなり外れると屋根付け抜けると思います(笑)
ss-P1000998.jpg
ss-P1000999.jpg
ss-P1020001.jpg
ss-P1020002.jpg
ショックアブソーバーが痛む大きな原因はこのダストカバーが劣化して輪切りになるところからはじまります。
ss-P1020004.jpg
やっとスプリングと元のショックアブソーバーが分離できました。
ss-P1020005.jpg
ss-P1020006.jpg
新しいショックアブソーバーの所定位置にスプリングをセットして復元作業開始。
ss-P1020011.jpg
ss-P1020012.jpg
ss-P1020013.jpg
ss-P1020015.jpg
ss-P1020017.jpg
組立終わったら車体に戻します。
もちろん左右対称部品は原則同時交換ですのでこの作業が2セットです。
ss-P1020021.jpg
ss-P1020022.jpg
組立終わると何にも見えなくなるのですが走る・曲がる・止まるを演出する大事な部品です。
ss-P1020023.jpg
これで、エンジン、車体まわりが整備完了です。
でもこのプリメーラ、車内でまだ問題があります。
それは次のブログで・・・

TP12プリメーラの車検あれこれ

ss-P1000852.jpg
ブレーキまわり、足回りは通常の分解、点検、清掃、ブレーキフルードの交換で問題なし。
発電機やらエアコンコンプレッサー、パワステポンプなどを回すベルトはもう限界で交換。
ss-P1000849.jpg
ss-P1000847.jpg
エンジンオイルとフィルターは交換時期なので。
エンジンオイルを抜いてフィルターを外します。
ss-P1000854.jpg
ss-P1000855.jpg
オイルを抜くときに車によってはオイルを貯める部分に抜けきれないオイルが残ったりします。
自分のこだわりとしては交換するのだから古い分を完全に抜き取りたいので本来はブレーキオイルを抜くための吸引器を改造して使ってます。
ss-P1000869.jpg
先を曲げたパイプを作ってそこにたまったオイルをほとんどの車で最後まで抜き取ります。
ss-P1000870.jpg
ss-P1000871.jpg
これで自分自身がすっきりしてるところが多分にあります(笑)
あとはオイルを抜くために外したボルトのパッキンを変えて締め付け。
ss-P1000876.jpg
オイルフィルターを取り付け。
ss-P1000881.jpg
取り付けたあとはパーツクリーナーで洩れたオイル分を根こそぎ洗浄します。
ss-P1000882.jpg
我々がオイル分を洗浄するには見栄えの問題もありますが、それよりももっと重要な意味があります。
「作業後に洩れたのか?」を判断するためです。
ここでオイル分をリセットしておけば、将来オイルが洩れ始めたときに
「あの作業以降に洩れ始めた」
と切り分けができるのです。
他所で作業したお車で、オイルフィルターを替えたあと、漏れたオイルを洗浄しないでそのまま,と言う作業も見受けられます。
これでは将来の診断作業の障害になってしまいます。
このあたりは「もし自分がオイル漏れの箇所を探すのなら」,と言う気持ちになってくれたらエエのにな、と常々思っています。