アイドリングストップキャンセラーの動作の様子

配線して実際の動作を撮影してみました。


エンジン掛けて5秒後に何もしなくても自動的にアイドリングストップOFFのインジゲータ-が光りますので、これでエンジンを掛けるたびにボタンを1回押すという煩わしさから脱出です。

先日も話題にしましたがアイドリングストップキャンセラーを実際取り付けしました。
スズキスイフト ZC72S 平成26年式ですね。
配線は3本。
信号線・電源線・アース。
所定の配線が車のハーネスの何色かさえわかれば割り込ますだけです。
配線が何色?を調べるのが全行程の8割ぐらいの比率。
それがわかれば苦労せーへん、という声が聞こえてきそうですが・・・
装置は日頃から使い慣れてるアイストキャンセラーⒸを使用。
何やら電子工作すれば材料だけで1000円ぐらいらしいですが材料買いに行ったり通販の送料考えたらできあいのものを使うのが一番安心です。
ss-DSC_3756.jpg大事なのは次回からのバッテリーは普通の充電制御対応バッテリーを使っていくと言うことです。(格安のバッテリーは充電制御してる今の車には役不足です)

アイドリングストップ車専用のバッテリーを使わず、普通のバッテリーに交換するときの差額でアイストキャンセラーはペイします。
エアコンが効きにくいからと言う理由でアイドリングストップを嫌う人も居られますが、最終的にアイドリングストップさせない車にすることでバッテリーコストやらセルモーターなどの部品の寿命を延ばす事が目的ですから取付後のバッテリー選択が重要ですね。
たまたまスイフトはバッテリー交換時期だったので「普通」のバッテリーに交換しました。
これでこのミッションは完遂です!

セルボ フォグランプ球をLEDに換装

ちまたでは新車のヘッドライトやフォグランプ、テールランプにストップランプ・ブレーキランプはLED(発光ダイオード)が当たり前になってきたような雰囲気ですね。
メリットは今までのいわゆる「電球」に比べると
・ 消費電力が少ない。
・ 寿命が長い
・ 色温度が高いので白い光が出る。
・ 光の直進性が高い
などなど。
これだけではありませんが今日はこれぐらいにしといたろ(笑)
デメリットは
・ コスト
・ LED自体を冷やす方法が必要
・ 雪国では発熱が少ないのでライトに付いた雪が溶けないで溜まる
とか。
コストも冷却も今時点でもかなり改良が加えられてきてるので近い将来気にならなくなるでしょう。
ヘッドライトはすでに何点か試していてそれなりの効果を感じています。
また実際変更させてもらって「替えて良かった」と感想を頂いてもいます。
パッソのヘッドライト球を替えた記事です。
https://blog.shaken28.com/?eid=1003547
とにかく見た目明るくて遠くまで光が届きます。
替えたその日から実感できるので費用対効果は抜群です。
「電球」を使ってる車からの変更は特に値打ちがありますね。
なので次はフォグランプをLEDにしたらどうかという体験をするために自分の車を使って試してみました。
LED球で多いのはアンプ部(ドライバーとも言う)が別体のもの。
今回試したのは日本ライティングの白色と黄色の光を切り替えできる商品。
フォグランプのスイッチを早押しすると色が変わるというおもしろそうな機構だったので替えてみました。
我々がオプション部品を取り付けるときに
「取り外すときのこと」
「取り外したときの跡をどうするか」
「取り外しやすいこと」
を考えます。
量販店やらレベルの低いお店ではこれらを考えてる暇が無いのか、取付優先なのか、とにかく「あとのこと」を考えないで取り付けてくれるので修理の時に大事な部分に被さって取り付けてたりして大変なことになったりします。
バンパーを外してどこにアンプを付けるかをしばし考えて結束バンドで取り付けることに決定。
考えてる時間が一番長いのはどんな業種の職人さんでも一緒でしょうね。
ss-DSC_2889.jpg
ss-DSC_2891.jpg
ss-DSC_2897.jpg
ss-DSC_2900.jpg
ss-DSC_2901.jpg
ss-DSC_2902.jpg
ss-DSC_2903.jpg
ss-DSC_2907.jpg
これでよし!っと。
実際点灯したときの写真がなくてごめんなさいですが、田舎道では白、雨の日は黄色、と使い分けられるのでとても便利です。
なによりも消費電力が少ないのでバッテリーにも優しい商品です。
これでちょっとだけお客さんからの質問に答える材料を得ることが出来ました。
もしご興味があればお問い合わせください。
あくまでも最初からフォグランプが取り付けられているお車への作業です。
ランプがない場合まずランプ本体をどうするかからのお話になりますのでお間違えなく・・・

ミニキャブ エブリイ コンプレッサーが壊れてエアコンが冷えない

三菱ミニキャブの振りをしたスズキエブリイ (OEM車) 平成25年式 約9万㎞
車検終えて納めてからから1週間後「エアコンが急に冷えなくなった」の一報。
車検直後の予想外の「故障」はとても気まずい・・・
例えるなら人間ドックで決められた項目を検査して全て適正値に入ってて健康です、といわれた一週間後に熱が出るようなもの。
どうしても「車検したばっかりやのに」というお言葉が突き刺さります。
幸いなことにこのお客さんは今回の顛末をお知らせすると、消耗品というものに理解がある方だったので
「そりゃ故障やったら仕方ないわな」
と言って頂きホッとしました。
壊れるタイミングがたまたま車検直後というなにかしらすっきりしなくてモヤモヤしてしまう事例です。
原因は、というとエアコンガスを循環させるコンプレッサーというポンプの一種の内部が機械的に壊れて、ガスを循環させることが出来なくなったというもの。
金額が張る部品だけになかなか先もっての予防整備も出来ないので「壊れたら手当て」という部分ですね・・・
というわけで原因がわかったので修理開始。
まずは封入されてるエアコンガスを一旦回収。
そして付属部品を取り外して準備完了。
ss-DSC_3264.jpg
コンプレッサーを外したらこんな部品
ss-DSC_3270.jpg
コンプレッサーの中にはエンジンと一緒でオイルが充填されていますが、内部的な故障から出る金属粉が想像してたとおりオイルに混じりえらいことになってました。
ss-DSC_3271.jpg
ss-DSC_3272.jpg
こうなると配管内を洗浄しないと部品だけ替えても、この金属粉が後日また悪さをしてエアコンの調子を狂わすので追加の一手間が必要です。
その悪さの影響を受けるのがエキスパンションバルブという「絞り弁」
ここの通路が狭いので異物が詰まってしまいやすく、詰まるとまた「エアコンが効かない」となるわけです。
つまりは「修理したのに直ってない」と事態は最悪の方向に転がり落ちていくんです。
なのでコンプレッサーの内部故障は、できるだけ異物をとって元の状態にリセット、しなくてはいけない結構大がかりな修理になります。
エキスパンションバルブは真っ先に交換
細い方の通路がアルミの銀色ではなく黒ずんでしまってます。
ss-DSC_3265.jpg
ss-DSC_3266.jpg
ss-DSC_3269.jpg
そして配管をばらせるだけバラして洗浄剤できれいにして再組立。
文章では一行ですがここの部分が一番時間が掛かる。
エキスパンションバルブ以外でもリキッドタンク(ドライヤーとも言う)も同時交換。
これ異物事件(笑)以外でも交換はセットで行うべきものです。
そして今回の全ての原因のコンプレッサーも取付。
中古部品を再生した安価なリビルト品をチョイスして修理総額を抑えます。
ss-DSC_3274.jpg
本来のコンプレッサーオイルはこんな色
ss-DSC_3273.jpg
替えた部品
この細長い筒みたいのものがリキッドタンク。
ss-DSC_3281.jpg
一旦回収していたエアコンガスを再充填して配管内の圧力を測定。
教科書通りの圧力を示しています。
ss-DSC_3282.jpg
ss-DSC_3283.jpg
抜群に冷え冷えの状態が戻ったミニキャブ(エブリイ)はお客さんの大事なお仕事用車として帰って行きました。
車検直後は勘弁して・・・(心の叫び)

スカイラインやらベリーサのイグニッションコイル交換

8月の盆明けから酷暑に見舞われてる泉大津市ですが そのせいもあってか傷みかけてた部品にとどめを刺すようなことになってるのではという事案が続きました。

ネットなどのお仲間情報では輸入車のタイヤの回転数を測るホイールセンサーとかエンジンの回転を測るセンサー、無段変速機の軸の回転数を測るセンサーなど壊れてます。
そしてうちはそういう回転センサーこそなかったですが、イグニッションコイルと呼ばれるプラグに火花を飛ばすための高電圧を作る装置の故障が相次ぎました。

みんな装置の中に細い導線を何回もまいた「コイル」と呼ばれる構造を持った部品ばかり。
ひょっとして暑さだけではない大きな陰の力が働いてるのかも(陰謀論大好き!)

1台目は スカイライン 平成6年式 走行約7万㎞
信号待ちしてたら車が揺すられたようになる、との第一報で直感で「コイル死にましたね」と思うほどRB系のエンジン定番中の定番。

交換中の写真をざっと並べておきます。
コイルが痛むと言うことはたいていプラグも痛んでることが多いので同時交換。
そして予算の許す限りコイルもプラグも全数交換した方が2度手間にならず、エンジンの調子も最大限復活しますのできっと幸せな気分にひたれるを思います。

スカイラインもお客さんに全数交換をご提案。
許可を頂いて全数交換バッチリです。
ss-DSC_3062.jpg
ss-DSC_3065.jpg
ss-DSC_3066.jpg
ss-DSC_3067.jpg
ss-DSC_3080.jpg
ss-DSC_3082.jpg
ss-DSC_3085.jpg
ss-DSC_3086.jpg
RBエンジンは6個必要ですが純正より安いNGK製のイグニッションコイルをチョイスしました

created by Rinker
日本特殊陶業(NGK)
¥11,123 (2024/11/08 17:39:48時点 Amazon調べ-詳細)

参考までに中華製のコピー品は6個セットでこんな価格であります。
けれどよい子のみんなは使ってはいけません。

スカイラインの次の日に、マツダ ベリーサ のユーザーさんから
「エンジンチェックランプが光って車が変な振動してる」
という第一報。

マツダ車は扱いが少ないので電話では直感がすぐに働かずに、あたまの中の「マイ診断コンピューター」は「???」
チェックランプが光ってるのだからなにかしら診断機で故障コードを呼び出せるかも、という淡い期待を抱いて入庫してもらいました。

診断機で故障コードを拾うと
「3気筒目の点火信号がキャッチできない」
とのコード。

ここでもネット情報を併用するとどうやらデミオ当たりと同じエンジンで症例を見つけることが出来ました。

そしてなぜかみんな3気筒目。
これは解明できてませんがエンジンの構造上何かウィークポイントがあるのかもしれません。

コイル本体が怪しいとは思えますがコイルの配線の断線も疑えたのでチェックしたものの配線はOK。
念のため他のコイルと入れ換えてみてもやはりそのコイルが火花を出してないのは確定できたので交換することに。
これまた全数交換を提案。
お客さんは車好きな方なので快諾を頂き交換。
もちろんプラグも・・
ss-DSC_3095.jpg
ss-DSC_3097.jpg
ss-DSC_3099.jpg
ss-DSC_3100.jpg

マツダはNGK社製の互換品がなかったので純正品をチョイス。
スカイラインとベリーサ2台、2日間で合計10個のコイルと10本のプラグ交換。
なかなか見られない光景でした。
ss-DSC_3107.jpg

イグニッションコイルはいまや中国製の出所不明の商品があふれています。
しかしコイルというのは製造工程をまねしただけでは性能も耐久性もコピーできない商品の代表格です。

純正部品が1個1万円とすると中華製は3000円くらいで手に入ったりします。
そりゃみんな飛びつきますよね。

見た目一緒、取り付けた直後はきっちり完治したように見える。
「よっしゃ~」と喜びますが少し間が経つと(半年もつかなあ)同じ事になってまた交換です。
簡単に交換できる車なら良いですがね~(遠い目)
純正部品選択は無難ですがやはり価格が・・・という方。
せめて国産のコピー品を使いましょう。

代表的なのはNGK社製のイグニッションコイルです。
純正部品ではないですがうちのお店でも多数交換実績があり初期不良も経験したことないです。

すこしでも修理代は安い方がいいですよね。
実は修理する側も常に思ってるんですよ・・・

アイドリングストップが嫌な方へ

アイドリングストップ機能は多分半分以上の人が「余計な仕組み」と思ってるのでは無いかと肌で感じます。
肌で感じる職人のカンなので全く根拠や数字による証明などはございません(笑)
ま、とにかく喜んでる人は少ないかな~っと。

とくに自分と同世代の人(50代)は明らかに
「あれって車にええことないんちゃう??」
と、懐疑的な人が多いです。

大義名分は天下無敵ワードの「エコ」です。
もしくは「地球温暖化防止に貢献」でしょうか?

どちらにせよそのための新しい装置に対する設置費用、維持費、修理費用はお客さん持ちです。
設置費用=車輛代金が高騰
維持費=やたら高い専用バッテリーを短い周期で交換
修理費用=スターターモーター(セルモーター)の定期的な交換費用
が「余分」に掛かります。
メリットは燃料代が安くなる・・・・のみ

支払い費用に対してリターンが少なすぎる(多分)
なので整備する側からすると正直

無くても良い設備

と思っています。

そう言う市場の声を反映してなのか、トヨタの最新機種当たりからアイドリングストップ機能は外されてきています。
トヨタという大企業すらアイドリングストップ機能を切り捨ててるんです。
うちのお店にも1台だけアイドリングストップ(略してアイスト)付きのスペーシアが居ります。

同じような商品はいろいろあるなかでうちの車にはアイドリングストップキャンセラー
商品名「アイストキャンセラーⒸ
を取り付けてあります。
よく見ると商標登録をとっていらっしゃる・・
ss-DSC_3135.jpg

これはどう働くのかというと、エンジンを掛けるたびに押さなければならないアイドリングストップを切るボタンをエンジン掛けると人間に代わりに毎回電気的に「押した」ということにしてくれるというもの。
これによってアイドリングストップ嫌いな人達の煩わしい動作をひとつ助けてくれるんです。
原理的にはスイッチと車のコンピューターの間に割り込ませるという板ってシンプルな構造
ss-DSC_3139.jpg
ss-DSC_3137.jpg
大きく分けると

・カプラーが付いててつなぎ替えるだけのタイプ
・既存の配線に加工して取り付けるタイプ
・プラスコントロールのお車
・マイナスコントロールのお車

などなど車種によって対応する商品が何通りかありますのでそのあたりは購入時に気をつけないといけないです。

買ってから配線図見て自分で取り付けできる人も居るのでは?と思うぐらいシンプルなので猛者はチャレンジしてはいかがでしょうか?

よ~わからんけど
・アイドリングストップから逃れたい
・暑い夏にエンジン止まるのはかなわん
・寒い日になかなかエンジンが暖まらない
という方は一度わたしにご相談ください。

あとこの装置を付けた後にずっとアイドリングストップしないという覚悟の上で「普通のバッテリー(充電制御対応タイプ)」を載せることによってこの装置が一度で償却できると言うおまけが付いてることを覚えておいて頂けるともっと幸せになれるかも(笑)

ちなみにアイドリングストップキャンセラーを取り付けたから車検がどうのこうのということは現行法上では何ら問題ありません。
車検時に点灯してはいけない警告灯の中にアイドリングストップOFFの表示灯は含まれていませんので大丈夫ですよ。

ま、仮に車検時に取り付けしてあるというのが気付かれるのがいや、(いないとは思いますが)という神経質な方でもこの商品はいつでも通常状態に戻せるのでその心配もありません。

ラウム ヘッドライトがハイもローも点かない

トヨタラウム 平成19年式 走行76000㎞
お客さんからの第一報は「ヘッドライトが点かないんです」
おおよそその時点で自分の頭の中の診断コンピューターは「球切れ」
をはじき出しますが、そこでさらに問診
「片方ですか?両方ですか?」
「両方です」とお客さん。
この時点でちょっと診断ルートが変わってくる。
「ハイビームにしたらどうですか?」
「ローもハイも点きません、ただパッシングしたらは点きます」
今までの材料で思いつくのは
・ ヒューズ
・ 配線切れ
・ ヘッドライのスイッチ
・ ややこしい思いもかけない原因
と最悪なコースを想像して暗くなります(笑)
とりあえず入庫してくださ~い・・・
お客さんが来るまで回路やら配線図を用意して備える。
ついでにインターネットで同じような症状がないか調べる。
調べるコツは「ラウム」で調べると販売台数が少ないので、同じような車格のメジャーな奴で調べる。
例えば「カローラのヘッドライト点かない」とか。
そしたら症例を発見。
ヘッドライトスイッチの接点焼け
先駆者のおかげでちょっと診断のショートカットさせてもらいました。
ありがとうございます!
入庫してきたラウム。
お客さんの言うとおりの症状です。
というわけでショートカットさせてもらったスイッチを外して点検してみます。
ss-DSC_3235.jpg
スイッチにたどり着くにはエアバッグを外さないといけません。
外すためには配線を切り離すわけですがこの作業が大っ嫌い。
エアバッグの「誤爆」を想像してしまって恐いんです。
誤爆しないためにこの黄色の安全レバーをまず引き起こして回路から遮断。
ss-DSC_3237.jpg
そして本体からコネクターを抜く
ss-DSC_3238.jpg
たったそれだけなんですが、何か起きないかといつもビクビクしてます。
そのコネクターの処理が終わればあとは機械的な分解。
ステアリングホイール(ハンドル)を外します。
ss-DSC_3241.jpg
ss-DSC_3242.jpg
そして附属品やらカバーやら
ss-DSC_3243.jpg
ss-DSC_3244.jpg
ss-DSC_3246.jpg
ss-DSC_3247.jpg
そしてお目当てのヘッドライトスイッチ
ss-DSC_3248.jpg
先駆者のページで見たのと同じように透明なカバーの左上が黒く焦げてます。
ss-DSC_3250.jpg
カバーを外してみたら3個ある接点の一番左がライト全体の電気が流れるメインの接点でこれが経年劣化で接触不良を起こしてヘッドライトのロービームもハイビームも点かなくなったのでした。
パッシング動作は別回路を通るので点灯したんですね。
ss-DSC_3252.jpg
と原因がわかれば後は新しいスイッチに交換して元通り組み立てれば一件落着。
先にカローラの記事をあげてくれた人に敬意を払って、「ラウムのヘッドライトが点かない」、と検索した人がこの記事にたどり着きますようにブログに書いときます。
夜に走らないといけないことがあったらどうしようとドキドキしてました
と喜んでくれたお客さんの大事な足となって活躍するためラウムは帰って行きました!

スズキ スプリングのリコール ほんとに錆びてた

スズキのフロントスプリングが錆びて折れるかも・・というリコール
spring.jpg
メーカーの発表ページ
ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンのリコールについて|スズキ
いろいろリコール作業はしますが、「~の恐れがあります」という症状をあまり見ることはなく、
何も起こってないけど具合が悪くなった車があるんやろうからリコールになってるんやろな。
ぐらいに思うことが多いです。
しかし今回、スズキのスプリングに対するリコールは作業してて、「ああこれか」という症状を見ることが出来ました。
なかなか症状を見られるのは珍しく「やっぱり言うとおりやな」とちょっと感動したり・・・
4台作業しましたがこの車が一番走行距離が多いこともあって他車に比べて錆が進んでいたようです。
スズキ ワゴンRスティングレー 平成26年 走行11万㎞
ss-DSC_3366.jpg
スプリングと同時にクランクプーリーボルトも作業。
ss-DSC_3368.jpg
そしてスプリング交換作業に着手して、外したスプリングは塗装がはげて錆びてました
ss-DSC_3372.jpg
ショックアブソーバーと接触する部分とスプリング自ら接触する部分の2箇所。
我々が「ショックの皿」と呼ぶ部分とスプリングが接する部分が特にひどい。
ss-DSC_3377.jpg
ss-DSC_3378.jpg
新しい部品は錆びるであろう部分にしっかりとチューブが巻かれ皿とスプリングが直接接することのないように対策された部品です。
ss-DSC_3380.jpg
ss-DSC_3382.jpg
大阪などは凍結防止剤をまく地域が限られるため「塩害」は少なくてこれで済んでますが、積雪地帯や離島など塩害の多い地域ではあっと言う間に腐食が進んでスプリングが折れてしまうんだろうなと想像します。
日本全国に車を販売するメーカーも大変です。
ともかく折れる前に手当てできて良かったですね!!
何度も言いますが
リコールは欠陥
という暗いイメージは捨てて
「無償バージョンアップ」を受けて得をした
という前向きな気持ちで行きましょう。