タイヤの劣化からサイド部分がひび割れてとうとう空気が漏れてしまいました。
今回はたまたま駐車中の空気が漏れて乗ろうとしたときにぺしゃんこだったので大事に至りませんでしたが、走行中、それも高速道路だったらタイヤがバーストして大変なことになってたと思います。
タイヤというと車検の基準は「溝の深さ」が明確な基準で、残り溝1.6㎜以下は駄目、と決められていますが、劣化の基準は定められていませんので、ユーザーや整備工場などの判断が全てとなります。
劣化は年数で起きます。
使っても使わなくても6年過ぎたら劣化を視野に入れて、そろそろ交換かな~と準備をしておいて間違いないですよ。
溝のあるタイヤを交換するには勇気が要りますが・・・・
月別アーカイブ: 2018年1月
純正部品は年々価格は高くなる
自動車の補修部品ですが製造したメーカーからある程度の年数まで販売されます。
製造メーカーの責任として当たり前の話なのですが定価は年々上がります。
これはとある純正部品の価格をグラフに表したものです。
新車当時1万円ちょっとで設定されていた価格は19800円になってます。
とある部品とはバックドアの開閉を助けるガスダンパーです。
消耗品なのである程度年数がたつと弱くなり交換が必要なります。
昭和の時代は自動車の耐久性も悪く補修部品もたくさん必要でそれなりの流通量があった為なのか、補修部品の価格は最初に設定された価格を上回ることがなく、「へえ新車販売当時はこんな値段やったのか」と部品を買って驚くこともありました。
しかしそれも昔話。
自動車の場合、本来製造メーカーが責任を持って部品を供給しないといけない期間は、製造打ち切り後6年だけです。
あとはそのメーカーの善意というか日本人的な社会的責任に乗っ取ってそれ以降もある程度の期間は供給されてるのです。
しかし製造した部品の保管にも倉庫代やらコストが掛かるわけで、平成になった頃からコスト分を上乗せするように方向性を変えました。
メーカーも経済発展のピークを越え、売上などしんどくなってきたので、掛かるコストをユーザーに負担してもらわないと、という理由でそうせざるを得なくなったのでしょう。
もちろんそれだけでなくそういう不利な点を表すことにより新車への代替を促す意味もあるのは間違いないです。
つまりは
古い車にしがみついてないでさっさと新車に乗り換えろ
という意味でしょう。
エコカー減税などもそういう意味が多分にありますので官民談合みたいなもんです(笑)
13年越えの自動車の自動車税(5月の末に払うあれです)やら重量税は割り増し。
重量税に至っては18年超えるともう一段階上がります。
古い車はさっさと手放せ、という施策です。
自動車は日本の基幹産業なので新車を買ってもらえないと日本が沈むような感じですから国を挙げて購買を煽らざるを得ない現状なのです。
買ったものは大事に末永く使う、という日本人の美徳は国の存亡が掛かってきてないがしろです。
旧車好きの方がにはますます辛い時代になってきました。
ドアの中の仕切り膜
金属の塊であった自動車も近年いろんな処にプラスチック製の部品が幅をきかせてきて、それにより軽く、そして金属加工では出来なかった自由なデザインやら、性能向上に一役買ってきました。
ただ金属では半永久的な耐久性を持たせることは出来てもプラスチック製品はどうしても風化やら硬化が隣り合わせでそれによる故障も結構な比率を占めてます。
最近の自動車の故障原因の大半はプラスチックやら合成ゴムの部分の劣化がほとんど、といってもいいかもしれません。
自動車の機能に関わらない部分の劣化であれば修理しないという手もあるでしょうし、こだわりを持って修理を希望される方も居られます。
ステージア WGC34 走行21万㎞! 平成8年式
ユーザーさんは自動車の内装ぐらいなら自分で取り外すことぐらいできるレベルの方。
自分で外して中を見てシーリングスクリーンと呼ばれるドアの仕切り膜が破れてることを発見。
気になるので交換して欲しいと言うことで入庫です。
古いスクリーンは白濁&風化による硬化でボロボロでしたので外すときにバラバラ(笑)
新しいスクリーンをブチルゴムと言われる接着剤をつかって再取付。
取り付けてみて
新車の時はここは透明なんや
と自分でもびっくり。
自動車が新しい間にこんなところを分解することもなく、壊れて分解する頃にはほとんどのお車は汚れやら風化で白濁してますのでもとはこんな透明なのかと再認識。
なおかつ柔らかいのも再認識。
何かすごくすっきりした修理でした。
ニッサンノート ブレーキシュー交換 パッド交換 プラグ交換 などなど
日産ノート E11 平成18年式 走行約11万㎞。
レンタカー上がりの中古車を購入されそのお車が今回車検です。
ノートで11万㎞、というと”経験コンピューター”は
・リヤブレーキシュー
・点火プラグ
の2点は一番にアウトプット。
それ以外は現車確認、という感じですね。
事前にご来店していただき現車を囲んで作業内容を相談。
これ大事!、ですね。
作業をする方も、お客さんも、方針が決まってから作業に掛かるのがセオリーですよ。
その結果
・いろいろその他の消耗品も交換時期に来てることをご提案。
・タイヤやバッテリーはお客さんの方で手配して車検入庫までにご自分で交換すること。
などなどが決まったので作業開始。
まずは後のブレーキから点検。
ノートは後のブレーキ残量を点検するに当たって再使用不可のロックナット必須。
点検だけでもロックナットは必要になります。
事前の予測通りブレーキシューの残量はNG
交換が必要でした。
交換までは紆余曲折の作業がありますが省略
交換完了
前のブレーキの点検に入ります。
しかし予想外の展開。
スライドピンと呼ばれる部品が給油不足からさび付いて固着。
結果、ブレーキパッドの片減りが発生してたのでやむなく交換が必要でした。
同じ右前輪側のパッドですが厚みが違います。
新しいパッドの異音防止シムの「裏側だけ」専用グリスを。
表側に塗る整備士の方もいますが自分は「塗らない」こだわり。
組立
新しいパッドに交換した後にブレーキを組み終えるのは達成感あり (笑)
ブレーキの各部品が交換できたのでブレーキフルードを交換
新油を補給しながら4輪各部で古いフルードを回収。
全て入れ替えます。
次は点火プラグの交換。
10万㎞に1回という長寿命型のプラグを使ってますのでエンジンの設計がプラグを交換しやすいようにはなってない整備士泣かせのエンジンです。
燃費やパワーを両立させるための設計なのですが・・・
点火プラグまで到達する道のりが遠いですね~
途中省略で吸気管部分分解終了。
やっとイグニッションコイルと言われる高電圧発生器4個とご対面。
そしてこの下に目標の点火プラグさんが居ます。
新旧点火プラグさんのそろい踏み
古いプラグさん、長きにわたりご苦労様でした。
同時作業でスロットルバルブのカーボン汚れ清掃
単体だとそれなりに工賃が必要ですがプラグを外すにはスロットルバルブも外すので同時に作業するのがお客さんの為。
きれいになったらカーボン汚れの分だけ隙間が空きます。
この隙間はあとで診断機を使って初期化します。
外した吸気管を戻すときにはパッキン類は絶対交換。
これ整備の鉄則です。
エアコンフィルター。
以前はいつ交換されたのでしょうか?
コンピューター診断機による故障コード(ダイアグコード)を読み取ります。
何個か以前に記憶されたコードがありましたが、消去するだけでOKなコードだったので初期化しておきました。
最後はエアコンガス規定量充填作業
専用の機械を当店は所有してるのできっちり設計規定量に合わして充填することが出来ます。
エアコンの冷房能力をあげる添加剤。
自身の所有車でも実証済みで効果大。
充填結果
ノートは本来450グラムが規定量ですが、添加剤の30グラムを引いて420グラムに設定。
まずエアコン配管の中にどれだけ残ってるかを全量回収します。
330グラムしか回収できなかったので90グラム足りないということですね。
420グラムをきっちり充填してノートの設計通りのガス量に復活です。
来年の夏はしっかり冷えるでしょう。
というわけでお車をお返ししたときはご主人はお仕事で留守だったので報告用にブログをアップしました。
高石市のHさま、当店の再度のご利用ありがとうございました。
1年後ぐらいにはエンジンオイルの交換をお勧めしますね!
またご来店ください、お待ちしております。
平成30年の営業を開始します。
本日9:30より午前中営業スタートで平成30年がスタートします。
毎年の恒例ながら営業開始日は午前中営業です。
今年はカレンダーの関係で営業開始日翌日が土曜日でなんとも中途半端な新年営業開始となりますね。
本格始動は結局成人の日明けの9日なんでしょうね。
というわけで今年もよろしくお願いします。
年末からいろいろ工場内の配置換えをやっておりますが、平成感覚の息子夫婦達からの意見やらアドバイスを受けて模様替えを遂行中です。
昭和のおっさん・おばちゃんでは思いもつかない発想とセンスに、びっくりしたり拒否反応が出たりいろいろ複雑な心境です(笑)
そのアドバイスの中で、店舗内禁煙、をスタートさせてもらうことにしました。
喫煙人口が減少し始めて久しくなりますがほんとにまわりをみても「減ったなー」と実感します。
自分自身も20年ほど前までは喫煙者だったわけで、たばこを吸う人を毛嫌いする嫌煙者ではありません。
たまに飲み会で隣に吸う人がいてもまったく気にならないタイプで、同乗する車の中で吸われてもあまり気にしません。
むしろ「たまには煙もええか」ぐらいな感覚です。
しかしながら煙のにおいを嫌う人もそれなりに居られるわけです。
店舗、特に事務所内は千差万別のお客さんの対応をしないといけません。
前のお客さんが喫煙者で、その後に来られたお客さんが嫌煙者の場合あからさまに拒否反応をされます。
口には出されませんがオーラを感じます。
たばこでも吸ってもらってリラックスしてもらうのが接客のひとつ、という方針でやってきましたが、吸う人と吸わない人の比率が逆転してかなりの年月がたつのでこの際思い切って
店舗内禁煙
とさせて頂くことにしました。
うちでたばこを吸うのが「至福の時」と思われていた方には大変申し訳ございませんが世の中の流れをご理解して頂きご協力をお願いしますね。