G/Wのお休み予定

令和4年のゴールデンウィークの営業は以下の通りです。
5月6日(金)より通常営業します。
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キャリイのエアコンが効かない エアコンスイッチの分解修理の仕方

DA63Tあたりのキャリイはエアコンのブロアファンスイッチ、つまりは風量を調整するスイッチが調子悪くなって風が出ない、エアコンのスイッチは押し込まれてるのにエアコンランプが点かない、などなどの症状が出ます。
エブリイを含めたりすると「風が出ない」となるとファンモーターという原因も考えられるのでそのあたりの診断は必要です。
とはいえどっちにしても我々がお客さんから連絡ををもらう段階では
「エアコンが効かない」
という連絡をもらいます。
現車を見たら「冷やすとか言う以前に風が出ない」ですよね~というオチが付いたりします。
このケースでのエアコンランプが点かないのはファンスイッチが働いてないのでコンプレッサーをまわすとか言う以前の段階でこけてるのでランプが点かないんです。
診断は取りあえず乱暴にエアコンファンスイッチをガチャガチャ動かす(笑)
というわけでこのキャリイも平成18年式です。
でも走行距離は18000㎞。
こんな条件でもエアコンスイッチが不良になるので経年劣化の一言では片付けられない事象ではありますが、自動車はいっぱいの部品が組み合わさってるわけですから完璧な商品というものはこの世に存在しません。
まあこんなこともあるわな、と修理します。
一番簡単なのはスイッチの交換です。
以上おわり・・・・
なのですけれど割と症例のある故障でネット上でも過去に見たことあったので分解修理ができることは知ってましたから修理を選択。
ちょっと器用な人なら素人さんでもDIYも可能でしょう。
普通のプラスドライバーと短いプラスドライバーがあればスイッチを外すところまではいけます。
後述しますがこの故障の原因はスイッチの接点グリスということなのでそこは別途購入が必要かも。
この形のエアコンパネルのキャリイです
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パネルの周りとか下段のラジオなど分解。
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コネクターが2個接続されているのが今回のターゲットのスイッチ。
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スイッチ自体はビス一本で止まってるだけなのでビスを取るとスイッチは外れます。
外れると言ってもちょっとコツが要りますね。
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スイッチがパネルから外れたらコネクターを外してスイッチ単体にします。
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スイッチの下側の台形型のパネルを外します。
はめ込まれてるだけなので細いマイナスドライバーなどでこじると外れます。
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レバーを止めてるネジを外すと、レバーと動く側の接点が外れます。
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この動く側の接点を見た段階で「ひどい色」と思いました。
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本体側の接点も同じような色。
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変色したグリスをせっせと拭き取ります。
パーツクリーナーが役に立ちます。
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いろんな情報をまとめると、この最初に塗られてるグリスは白色で通常の接点グリスとのこと。
これが接点に発生した緑青(銅が変質してできる一種の錆)と混じってこんな色になり、この緑青の混じったグリスが悪さをして接点と接点の間で電気が流れなくなりスイッチ不良になるとのことです。
そのためこのグリスを除去して、接点を磨き、ちゃんとした接点グリスを塗り直すとスイッチは復活するので部品交換の必要ななくなる、とのストーリです。
今回は接点グリスとしてトヨタ部品共販経由で仕入れた日本バーズ社製のコネクタールーブを使うことにしました。
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本来はヘッドライトコネクターなどに部分に塗って防水と抜き差しするときの滑りの良さを確保するためのものでグリス自体に導電性を持たせてあるというものです。
H4タイプのヘッドライト球のコネクターやキツキツでなかなか抜けないパワーウィンドウスイッチのコネクターなどにあらかじめ塗っておくと後日簡単に抜けるのでうちに入庫したお車には気がついたときには塗るようにしてます。

調べたらアマゾンでも売ってました。
ラジコンで遊んでたときにはタミヤの接点グリスなども使いましたね。

接点を磨き、グリスを塗って、レバーを取り付けた状態。
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この後は来た道を戻り元通りに組み立てたら完成。
最初はかろうじて2速だけ、それもガチャガチャやってやっと廻っていた室内ファンもちゃんと1~3速で調整できるようになり確実のエアコンランプも光るようになりました。
もうすぐ暖かい日がやってくるので先回りできて良かったです。
暑くなってから風が出なかったらイライラして事故の原因にもなりかねませんからね~

スズキ アルト ワゴンR スペーシアなどのフロントブレーキキャリパーオーバーホール作業

現車は日産ピノ つまりはスズキのアルトです。
平成19年式 走行65000㎞。
車検で入庫ですが以前からオーナーさんが整備時にはフロントブレーキのオーバーホールを希望されていたので作業しました。
1年前にフロントバッド交換とローター研磨は終えているので今回は割愛。
それ以外の消耗品に手を入れていきます。
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キャリパー取り付けボルトを2本緩めたら(このときは取りはずない)ブレーキホースとキャリパーとつないでるバンジョーボルト(ユニオンボルト)と呼ばれるボルトを外してホースを分離。
外すとブレーキフルードが垂れ落ちるので洗濯ばさみ式のフルード止めで垂れ落ちを回避。
外す前にブリーダーを緩めながらブレーキペダルを目一杯踏み込んで木材などでそのまま固定する方法でもOK。
但し作業中ブレーキランプは光ったままなのでそれに対する手当は必要かも。
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ブレーキフルード止めはアマゾンでも売ってます。

ホースが外れたらブレーキキャリパーを外してオーバーホール作業へ。
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まずピストンを抜くためにボルト穴からゆっくりエアガンでエアーを吹き込みます。
ピストン側にはウエストか段ボールとかゴム板などを用意してピストンに傷がつかないように。
なおかつエアーの入り具合でピストンが大砲の弾のように押し出されてきますから指を挟まないようにしないと危険です。
できるだゆっくり・・・
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抜けたピストン。
キャリパーシールが接してるところは黒いはちまきが。
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ピストンが抜けたブレーキキャリパー
摩耗したシールゴムとブレーキフルードが混じり合った状態です。
これ見たら2年に1回ぐらいはブレーキフルードを交換した方がいいに決まってる、と断言できます。
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シールゴム類を外していきます。
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この一本の輪ゴムでブレーキフルードが外に出てこないわけでディスクブレーキを設計した人はすごいなと感心します。
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キャリパーをきれいに清掃して組立開始。
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スズキはシールとピストンのセット部品を注文してもシールだけを注文してもさほど金額に差が無いので、うちではピストンごと替えます。
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組立方は整備士それぞれ自分のやり方を持ってますが自分はエアを吹き込むこの方法。
内部のシールリングをセット。そしてダストブーツをキャリパーにセット。
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ピストンをダストブールの上に置く
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ピストンを押さえながらフルードの穴よりエアを吹き込む。
するとアーラ不思議(笑)ダストブーツが膨らんでピストンに巻き付きます。
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そのままピストンを押し込んだらセット完了。
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この方式を始めた頃はなかなかコツがつかめませんでしたが一旦習得すると一番短時間で作業できます。
ま、人それぞれ慣れた自分のやり方が一番早いとは思いますが・・・
ピストンが入ったらなめらかに出たり入ったりするかのテストをして(これは結構重要)キャリパーは完成。
あとはせっかくオーバーホールしたのでパッドスプリングなども新調。
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スライドピンブーツも新品に。
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ブレーキパッドをセットしてオーバーホールしたキャリパーを取付。
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ブレーキホースを取付。
このとき2枚のガスケットは必ず新品にしましょう。
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ホースが繋がったらこぼれたブレーキフルードをクリーナーで洗い流して完成。
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これをもう片方も同じ工程を繰り返してフロントブレーキキャリパーオーバーホール作業は終了。
最後は配管内のエア抜きを兼ねてブレーキフルード交換まで。
実際の整備作業はこれ以外にもちろん後のブレーキメンテも。
そして補機類を駆動するベルトなども交換しました。
それ以外の消耗品類はオーナーさんが自己管理されているので当店ではここまで。
予防整備を兼ねた作業を重ねられているピノ(アルト)はほんとに快調です。
これでこそ自動車整備の見本のようなお車です。
お手伝いさせていただいてる当店も気持ちよく納車できます。
日本中の自動車がこう言う整備で快適に走って欲しいと常々願っています。

創業時のプレゼント品が70年超えて帰ってきた

うちのお店の創業は紙に書いた記録などはなくて伝え聞いたところによると昭和24年。
西暦で1949年の3月らしい。
創業時は旧26号線沿い、いまのNTTに泉大津基地局のある場所近辺だったらしい。
その創業したときあたりはお店の場所を告知するのはこういう、俗に言う「ギフト品」にお店の情報を書いて配るのが定番だったんでしょう。
いまならSNSで一発ですけど・・・・
その時配った温度計が70年過ぎてなんと「帰ってきた」
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というのもこの温度計があったのは自転車屋さんで「創業大正12年」と看板に書いてる自転車屋さんでした。
そこのご主人が亡くなってお店をたたむことになり、そこの娘さんが「いただいたものですがお返しします」と持ってきてくれたのでした。
じぶんも小学生の時初めて買ってもらった自転車以降の自転車メンテナンスはずっとこのお店でお世話になってきてて作業場にこの温度計があるのは知ってました。
最初に見つけたときは自分のお店の名前を他所で見ることが出来て喜んだ記憶があります。
初めて自転車をお世話になってから50年以上自転車屋さんは営業されていたんですけど残念な一報が入って寂しく感じました。
もちろん我が息子達もお世話になっていたんですから親父を含め3代にわたってお付き合いがあり、年を食っても元気なおっちゃんに「自分も自営業としてこうありたいなあ」と常々思ってました。
ふと温度計に目をやるとうちのお店の歴史も感じ取れてこれまた懐かしいというか、親父から聞いたこともない創業当時の状態が読み取れてこれまた身内ウケとしてうれしかったり。
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住所が違うし30番地という住居表示ではなく地番。
電話番号が「呼び出し」。
各種小型自動車修理販売。
各種軽2輪自動車修理販売。
軽2輪自動車と言うカテゴリーは今はないカテゴリー
2輪ではなく軽2輪??
でも温度計としては70年無事動いてる。
じっくり眺めていろいろ回想してしまいました。
自分が会社勤めをやめて二葉モータースに入社して32年目。
店主になって23年目。
自転車屋さんのおっちゃんの域には達してなくてまだまだやなあ、と思いながら明日もがんばろう。