臨時休業のお知らせ

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来る10月5日(木)から自分の体の修理のためお休みさせて頂きます。
そのまま「泉大津濱八町だんじりまつり期間中」になるためお祭り開け10月10日(火)に営業を再開する予定です。
ご不便をおかけしますがご容赦願います。
ちなみに10月2日(月)は11時から14時まで修理方法の説明を聞きに行くので留守です。
ご用のある方は14時以降でお願いします。

競技用の車でのブレーキ配管のエア抜き作業

ブレーキメンテナンスのひとつに「配管内のエア抜き」という作業があります。
一般の方はたぶん一度もすることでないでしょうし、またしてる場面を見ることもないでしょうけど、自動車整備のなかではとてもポピュラーな部類の作業で、基本的な知識の部類にも入ります。
新人整備士で車検作業を覚えるときにはたぶん先輩整備士とタッグを組んで教えてもらう作業の一番最初かも,という感じです。
たまたまYoutubeでWRCというカテゴリーのラリー中に大破した競技車を次のステージに走れるようにする緊急メンテの様子を捉えた動画を見ました。
整備士である自分にとってはラリー中の現場での応急手当とはどういうものなのかをマニア目線でじっくり見てました。
その中でブレーキキャリパーを含む足回りの交換のあと冒頭のエア抜き作業が映ってまして、世界レベルの競技車両でも「エア抜き」は自分たちがやってる作業を同じ事をやってるんだという場面でひとり感動!
ブレーキペダルを押し込む係とブレーキキャリパー側でブリーダーを緩める係。
2人が声を掛け合って作業を進める我々が普段やってる作業のまんまです。
というわけで30分ありますがそのうちのエア抜き場面からスタートです。
出来れば全画面のほうがよくわかります
興味がある方は最初から見てください(笑)

競技車両というのはいろんな工夫がされてて市販車とは一線を画したものなんですが、それゆえ「同じ作業をやってる」というところに変に感動してしまいました。
マニアな話でした。
 

そこに猫がいて飯を食った・・・

トヨタのアクア、車検でご入庫です。
エンジンルームに猫が侵入、というのは我々整備業界の者からすると
あたりまえ
のことなんですが、一般ユーザーの方はまだまだ認知されてないですし、「自分の車のエンジンルームに猫」ということも信じられないようで説明すると一様に皆さん、目が点、になられます。
どこから入るの?
やけどしないの?
そんなばかな
と言う反応が多いです。
日産自動車も「猫バンバン」というキャンペーンをしてます。
乗る前にボンネットをバンバン叩いて寝てる猫を起こしましょう、というキャンペーンです。
エンジンの始動とともにうろたえた猫が回転部分に巻き込まれるの防ぐためです。
猫の命も大事です。
それよりもオーナーさんの心の傷が深くならないように・・・という思いを込めてのキャンペーンです。
論より証拠
なにやらエンジンルームでお食事をしたようです。
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どこかで拾ってきたパンをむしゃむしゃしてるうちにひとかけら狭いところに落としたようですね(笑)
時間による風化とエンジンルームの熱でカピカピになってましたよ。
走ってきてエンジン止めて、ほどよく冷めたエンジンの上は猫ちゃんにとって最高の寝床でありリビングルームです。
皆さんが思ってるほどエンジンルームは密閉された空間でなく、特に車の下部はスカスカな隙間だらけなのでいとも簡単に猫は浸入できてしまいます。
乗る前ちょっとした心がけでみんなハッピーですよ!

昭和65年は結果的にはなかったのですがその車検シールを見つけました。

世界遺産になる前から一度はドライブで行ってみたいと思っていた白川郷。
ふと思いつきで走ってきました。
片道約350キロ。
ワゴンRのガソリンタンクでは満タン限界の距離です(笑)
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言うだけあって絵になる風景をたくさん見せてもらいました。
今やすっかり観光地となって村の中のメイン道路も歩行者天国状態で一般車は時間制限があって入れません。
その一角にご同業のお店がありました。
とはいうものの村の中は自動車は入れないのでお店を営業してるのかどうかわからない。
元の事務所らしき場所は休日だけなのかお土産屋さん状態(笑)
その店先にホンダの旧車
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見た目はかなりくたびれてますが観光地としては戦後から昭和時代のレトロ感満載の雰囲気なのでこんなのものがあってもいいのかなと思いましたがその旧車をよくよく見てみると整備士として車そのものよりも別のものを大発見したような気持ち。
それはその車に貼ってあった車検のステッカー!
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これのレア加減に気付きましたか?
うれしくて速攻写真を撮りました。
車の珍しさよりもこのステッカーの珍しさが数倍上回っています。
一世代前の軽自動車の車検シールは車検年度は数年分の記述のうち該当する年度以外は丸く切り取られて使っていました。
この写真のシールの有効期限は
昭和65年
これは珍しいでしょ。
車検の有効期限は2年ですからこの車は昭和63年に車検を受けてそのまま廃車になってシールだけが残っているんです。
昭和63年に車検を受けた軽自動車はみんな昭和65年までの有効期限を示したシールを貼っていたはずですがそれが残ってるのは超珍しい!!!
12ヶ月点検時期を示した通称「丸ステッカー」もついでに撮っておきました。
これも昭和64年を表してます。
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と、風景の感動はさておき、整備士ならではのへんな感動を見つけた白川郷でした(笑)