臨時休業のお知らせ

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勝手ながら令和2年11月7日(土)は臨時休業させていただきます。
8日は日曜日で定休日なので連休です。
ご不便をおかけするかもしれませんがご容赦ください。
11月9日(月)から平常営業します。

イグニッションコイルのコピー品を使ってもいいかと質問が来ました

以前にイグニッションコイルのコピー品が不良だった記事を書きましたがそれを読んだ方からこんな質問が来ました。

イグニッションコイルの記事、大変参考になりました
今エブリィの90000kmに乗っています。イグニッションコイルの交換を考えてます。予算が無く、NGK まで、届きません。
なかなか、コメントしずらいとは、思いますが、○○○ という会社のイグニッションコイルを考えてます、どうですか?教えてください、お願いいたします

再度自分自身の考えをお返事しましたので転載しておきます。
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まず ○○○ というメーカーは今回初めてホームページを見ました。
少なくとも部品を自社開発・製造してるのではなく海外でコピー品を製造させて 国内で販売してる会社と見受けました。
・ もしあなたが自動車を整備する工場で人様からお金を頂いて作業する立場な らNGです。
・ もしあなたが自動車が好きでイグニッションコイルをご自分で愛車に対して 交換しようとしてるならこういう選択も有りでしょう。
・ もしあなたが中古車を販売しててとりあえず動かすことが出来てお客さんに対 してその時だけ体裁を整えることが出来れば良い立場ならそれもOKです。
コピー品は信頼置けないものです(きっぱり)
・軸が回転するもの(ベアリングなど)
・ブーツやパッキンなど製品にゴムが含まれるもの
・コイルを利用した電子部品
は特に注意が必要で耐久性においてはアウトです。
自動車部品はイグニッションコイルだけでなくいまやあらゆる方面で「優良部品」とか「新品」と名乗ったコピー品があふれかえっています。
つまりは使ってみてそれでいけたのなら結果オーライの世界です。
他人に迷惑を掛けないのなら人柱OKです。
コピー品を使うとしたら「転けても泣かない」だけです。
わたしは交換するという作業に対してお客さんから対価を頂く立場です。
一度使った部品に不具合があって作業を2回するようなことがあるとこの先の信 頼をなくし二度とそのお客さんの顔を見ることがなくなるかもしれません。
つまりは収入源をたたれることです。
某ドラマのセリフをもじると「私、失敗出来ないんです」
そういう立場ではこの○○○というメーカーの部品を使うことはないです。
その人それぞれの立場で使用する部品を選択すればいいのではないでしょうか?
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とお返事しました。
これが当店の見解です。
趣味の領域であれば何を使ってもいいと思いますし、初期不良やら耐久性不足ということ自体が楽しい出来事かもしれません。
「ありゃ~やっぱりあかんかあ」(笑)
で終わるのも自動車のメンテナンスを趣味にしてる方なら話のタネになりますよね。
「人柱」のうえで経験を積んで次へのステップを進んでいくのも素晴らしいの一言です。
使う人の立場で決してコピー品が全ていけないとは言えない話でした。

国から自動車特定整工場に認証されました

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自動車にまつわる関係法規で国土交通省から決められた広さや、整備用の工具・機械、資格を持った整備士を満たしてる整備工場は国から認められた「認証工場」として営業が出来る仕組みがあります。
お客さんから預かった車の作業で、たとえばホイルを外してタイヤを交換したり、ワイパーのゴムを交換したりするのは問題ありませんが、ブレーキを分解したり、エンジンを車から外して整備したり、サスペンションと言われる足まわりの部品の交換などはこの資格がないと作業してはいけないのです。
(お客さん自身が自分の車を管理する目的で作業するのは問題ありません)
あくまでも営利目的で作業するのはだめと言うことです。
世の中にはこの資格を持たずに営業してるお店はいっぱいあって通称「未認証工場」とか「もぐり業者」といわれてます。
この資格があるかどうかはお客さん目線からするとわかりにくくて判別しにくいのも事実です。
無免許運転10年やってりゃうまくなる
が未認証工場の屁理屈で「免許より腕」も事実と言えば事実なんですが・・・・
その認証制度なんですがこれまた歴史が長くて戦後すぐぐらいに法律が整備されて今に至ってるわけで、ルールが決まったときの自動車の仕組みと現在の自動車の仕組みが大幅に違ってきてるのになかなか進歩がなかったんです。
ルールが決まったときに自動車をコンピューターによる制御するとかハイブリッド車なんていう言葉もなくアナログな時代です。
自動車業界もそのことに気付いてはいて「ルールの改正は必要やよね」というかけ声はずっとありました。
そしてこの度やっと新しいルールが制定され、その基準に達してる工場は
自動車特定整備認証工場
という資格になります。
この特定という意味は主にいままでの「分解整備」に加え「電子制御関連の整備」を加えた整備という意味です。
含まれるものはいろいろありますが具体的には「自動ブレーキをつかさどるカメラの方向の校正」等がわかりやすいでしょうか?
フロントガラスに傷が入って交換したり、単に車の前側をぶつけただけでも校正が必要な車が世の中いっぱい走ってますからそう言う作業への対応です。
新しいルールなので講習を受け仕組みを理解して最後は対応できる整備士として試験を受け合格したスタッフが居り、なおかつそれに対応する敷地の広さ、整備機器を整えたお店と言うことで国に申し込んで許可を得られるものです。
この度当店もあたらしい自動車に対応できるようも無事認証資格を得ることが出来ました。
新しいステップを踏み出していきたいと思っています。
これ以外に自動車関係で大きな変革と言えば、数年後には
車検証がカードになる
とか、車検の合格基準に
コンピューターの中に記憶されてる故障コードがないことを検査員が読み取る
とかデジタル化が数段進むようです。
時代の流れにしがみついていかないと・・・・

受託者賠償保険

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自動車整備工場が預かってる間に整備士が事故を起こした場合、お客さんの入ってる任意保険や自分が契約してる保険の他車運転特約などは対象外なんです。
つまりは保険金のでどころがない・・・
もしこれが預かった車両本体の損傷ならなんらかの賠償の方法はありますが、それでも金額が張るとそのお店のキャパを超えてしまうかもしれません。
そうなると大変。
これが人身事故ならもっと大変。
なのでそういう事業を行う人のための「受託車賠償保険」
また整備が起因のトラブルを補う「PL保険」
などなどをひとかたまりにした保険に加入しています。
全てはお客さんのため。
裏返すと万が一の時に手厚い賠償金額負担軽減のため。
みんなが幸せになるため
ですね!
ちなみに代行運転業者が運転中事故の場合もそのお客さんの自動車の保険の対象外。
なので代行運転業者も同じような保険に加入する必要があります。
もし自分の車で代行業者が事故を起こした場合賠償してもらえるかどうかはこういう類いの保険に加入してるかどうかに掛かってくると思います。
自分の車で代行運転業者が人を轢いてしまったりしたら大変です。
気をつけて見ると代行業者の車にも「受託車保険加入」とかのシールを貼ってると思います。
安心して車を届けてもらうためにも保険に加入してるかどうかが代行運転業者を選ぶひとつの目安にもなりますよ!
私自身はお酒を飲めない体質なので代行運転業者のお世話になることはこの先もないとは思いますが・・・