2020年6月18日発表ワゴンR スペーシア ラパン MRワゴン ハスラーなどのリコール

スズキからの今回のリコール
まず一つ目は
フロントのサスペンション(足まわり)のスプリングが折れるかも?
というもの。
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スプリングは鉄材料を曲げてスプリングにしますが、鉄なので防錆塗装をしないと錆びます。
とくに凍結防止剤をまく地域の方の足まわりの錆び方はそうじゃない地域の方の想像を遙かに超えるぐらい錆びます。
錆びた上に最後はぼろぼろになって部品が折れたり車体の床が破れたりフレームと言われる骨格部分が朽ち果てたり・・・
そういう状況でスプリングに施されてる防錆塗装に不具合があって最終的にはスプリングが折れる、というのが症状の内容。
なので
対象となってる車輛のスプリングを対策されたものに交換しますよ、
というのがリコール内容。
対象車種はおおよそ
ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンあたりの平成25年から27年あたりのお車
メーカの詳しいページはここ ↓

ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンのリコールについて|スズキ

スズキ株式会社は、ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンについて、下記のリコールを国土交通省に届け出いたしました。ご愛用の皆さまには、大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。 …


同時に発表されたもう一つリコールは
エンジンのクランクプーリーを締め付けてるボルトの形状にまずいのがあって緩んでるかも?
というもの。
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ネジというのは太さであったり長さであったり目的に応じていろいろ設計されて、これまた無駄がないようにサイズが決められています。
ネジの材質もいろいろ検討されて使用されています。
締め付ける力もきっちりと決められています。
けれどもいろんな要素の選択ミスをおかすと折れたり緩んだりしてしまうデリケートな面も持ち合わせています。
今回のケースは
ネジ山の形状の不具合があってちゃんと締め付けていても緩んでしまうかも?
という内容です。
リコール発表資料では344台見つかったとか。。
この部分が緩むともちろん走行不能になりますし、緩んだら結構あと処理が大変で大がかりな修理に繋がってしまいますので、我々も修理の都合で外す事があっても最後の締付には気を遣う部分です。
対象車種は
アルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラーの平成24年から27年ぐらいのお車
メーカーの詳しいページはここ ↓

アルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラーのリコールについて|スズキ

スズキ株式会社は、アルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラーについて、下記のリコールを国土交通省に届け出いたしました。ご愛用の皆さまには、大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。 …


どちらも愛車の【車体番号】がわかれば対象車かどうかご自分で調べられます。
車検証に車体番号は記載されています。
検索システムもあります。
リコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索
また対象車になっておればスズキから順次案内が届くでしょう。
最近のリコールはほんとに「コストダウンのやり過ぎ」が原因なのが多すぎて悲しいです。
耐久性のある素晴らしい日本車はなりを潜めてしまったんでしょうか?
こういう仕事をしてるのでメーカー側の立場もわからんではないですが、何かしら寂しい気持ちです。
設計上想定できない範囲のことも、市販してみてわかった、ということも多々有るとは思います。
楽しく安心安全に乗れる自動車がこの世にあふれることを願ってます。

煽り運転の厳罰化 法案成立

昨今の情勢から煽り運転の厳罰化が叫ばれてましたが、2020年6月2日に国会を通過したようで早ければ今月末にも施行されるようです。
煽り運転という単語が道交法になかったのでそれを明確に文面化したとのことですが「〇〇など」と言う表記で明確になったようななってないような・・・
車間距離〇〇m以内に接近したら煽り、とかく明確なルールもないので、捉え方、それぞれの立場、で「あおり」かそうでないかは個別事案で一悶着しないといけないようですが・・・
された側、した側、それぞれ主張が明確に違う事案が多くなりそう。
おおよその内容は以下の通りです。
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もうちょっと詳しくは下記のリンクからどうぞ

あおり運転に5年以下の懲役、厳罰化—道交法改正案が成立  | レスポンス(Response.jp)

あおり運転を厳罰化するなどの道路交通法改正案が6月2日、衆議院本会議で全会一致で可決・成立した。 通行妨害目的で、交通の危険のおそれのある方法で車間距離不保持や急ブレーキ禁止などに違反した場合、懲役3年または罰金50万円以下、高速道路で停車させるなど著しい危険を生じさせた場合、懲役5年または罰金100万円以下の罰則を創設した。これらの行為は免許の取消処分の対象に追加する。 …

やはり話がややこしくならないためにも前後撮影のドラレコが必要なんでしょうね

この先、煽り運転といわれる事件がどんな感じでマスコミを賑わすのか気になります。

トヨタ ウィッシュ エアコンの効きが悪い エアコンガス量をきっちり補充する

ゴールデンウィークが明けると、日本国中の人達が「エアコンが冷えない」という検索を始めるのでしょう。
エアコンガス規定量充填サービスのページがたくさんある当店のブログのアクセスが伸び始め、8月の終わり頃まで結構な方がブログをちらっと覗きに来られているようです。
エアコンが冷えない原因はいっぱい有るので単に
「エアコンが冷えないんですけど」
と電話やメールでお問い合わせ頂いても「推測」は出来ても確固たる原因診断は難しいです。
故障箇所が断定できないので
エアコンの修理代金はいくらか?ざっとでええねん・・・
とのお問い合わせに対するお返事も、「あえて言うなら1万円から20万円の間ぐらい」としか言えません。
エアコンが冷えないとなったら信頼の置けるお店へ現車を持って診断してもらいに行く方が結局時短になると思います。
はっきり言えるのは診断の第一歩はエアコンのガスが設計通りのグラム数で入ってるか?からですね。
今回のエアコンガス規定量充填サービスのお車はトヨタのウィッシュ。
ZGE20W 平成23年 走行約11万㎞。
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本来は別のお客様のご紹介でご新規さんご入庫。
ブレーキのディスクローターの研磨修整でお仕事を頂きましたが、エアコンガスの話になって
「新車から一度もエアコンガスに関わる点検も診断も受けたことないから」
ということで同時作業でお受けすることに・・・
ウィッシュのエアコンガスの規定量はシールに書いてあるとおり
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エコマックスジュニアⅡを接続
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規定量をセットしてスタート
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エアコンの冷えをよくする添加剤も作業中に同時注入できるので便利な機械です
当店ではPitwork性のNC200を使っています。
これはnutec社のOEM商品です。
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エアコンガス規定量充填サービスの動作は
ガス回収⇒精密はかりで回収量測定⇒
そのまま真空引き⇒規定量充填(添加剤同時注入)
という流れです。
この流れで真空引きした後に規定量注入が最重要点。
これによってメーカーが設計したとおりのガス量をきっちり注入できるんです。
これは普通にガスを注入、では重さがわかりませんから安易なガス補充は余計に冷えを損なう恐れがあります。
「ガスがグラム数でどれだけ入ってるか?」
がエアコンには重要なのです。
よく見るツインメーターのあのマニホールドゲージでは「重さ」はわかりません。
エコマックスジュニアⅡのガス充填工程の最後の方をYouTube動画としてリンク張っておきます。

最終的には規定量の半分ぐらいしか残ってなかったと言うことで、これでこの夏はギンギンに冷えた室内で快適な通勤をしてもらえると思います。
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ブレーキの異音も解消されてると思います。
Wさま 今後ともお付き合いの程よろしくお願いします。
595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
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ワゴンRの車検

ワゴンR MH34S 平成25年式 走行約2万㎞
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パンク修理をさせてもらったのがご縁で車検のご入庫頂きました。
当店を選んで頂き誠にありがとうございます。
3回目(7年目)の車検とは言え走行2万㎞ですから、お買い物車、チョイノリ専用車ということでそれに見合った作業チョイスしました。
これぐらいの走行距離のかたは異口同音で「余り乗らないので」とおっしゃります。
しかしこういうケースのお車は我が業界から言うと一番「過酷」なモードで働いてるので距離の割に傷みが早かったりします。
8キロ以内の走行、30分以内の走行、が度重なってのお車が思った以上に傷みます。
なかなかご理解いただけませんが(笑)
というわけで整備費用と安全性と快適性の3つをバランスさせた作業プランで・・・
後のブレーキ点検
スズキのお車は後ブレーキの点検は車軸のカバーを外し、ナットを外してやっとブレーキ内部を見る事ができます。
ナットとカバーは再使用不可なので必然的に交換が必要になります。
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ブレーキドラムと呼ばれる一番外側の錆はホイルとの密着を悪くします。それがいやなのできれいにして最後は防錆塗装でお化粧して黒光りさせます。
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前側のブレーキ
前側の錆は少し多め。凍結防止剤をまいた道路を走られたことがあるのでしょうか??
錆落としは入念に
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ディスクローターと車軸部分のはめ合いも錆びると大変なのでこの機会に隙間を防錆。
次回の作業のための一手間です。
次回もお任せいただけたら作業するのは自分、と言うおまじない効果もあります(笑)
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ブレーキのパッドの残量点検
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スライドピンという部分への給油も行います。
四輪のブレーキ整備が終わったらブレーキフルードの入替。
新しいフルードで古いフルードを押し出して全量新しいフルードにします。
茶色のフルードが作業終わると透明なフルードになります。
本来の色は透明で傷むと茶色くなります。
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タイヤの溝の深さを測定
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エアコンフィルターの交換
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ヘッドライトの向きを点検調整しますが、ヘッドライト表面が日光による劣化と汚れでくもりガラスみたいになっていたのでちょっときれいに。
車検の基準に「明るさ」というのがあるので曇ったヘッドライトでは不合格になったりします。
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そしてエアコンガスの規定量充填サービス。
これから夏を迎えますし、規定量を測ってガスの量を管理できるお店もまだ少ないですし、新車からガス量点検は初めてっぽいのでこの機会に作業しました。
決められたガスの量にしておかないと多すぎても少なすぎてもエアコンの効きが悪くなります。
経年で自然に減るので定期的に補充も必要です。
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作業後のガス圧力の状態は教科書通りの値になりました。
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そしてガスの量は80グラム減っていましたのできっちり規定量に復活
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そして劣化したワイパーゴムも交換
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当社はスズキ車専用のSDT-Ⅱを設置しておりますので車載コンピューターの故障コードやプログラムが新しくなっている場合書き換えが出来ます。
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ナンバープレートのネジが寂しい感じだったので小ぎれいにしておきました。
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こんな感じのご報告です。
泉大津からお越しのMさま
今後ともお付き合いの程よろしくお願いします!!!
595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
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