最近のお車は厳しい排ガス規制のために余計な有害ガスを車外にださないようになってます。
その有害なガスを出さない、ということに加えて、燃費を良くするためのいろんな工夫がされています。
その結果、エンジンが外気を吸う系統にすす(カーボン)やらエンジンオイルの揮発分とかがたい積するようになりました。
一種、「今どきの」不具合なんです。
今風のエンジンの方がたい積物に対する対策が必要となります。
そのため当店でもその対策として以前からワコーズのRECSという「点滴」をして、たい積物を除去する整備をしてきました。
が、日産からも新しいバージョンの「エンジンリフレッシュ」が、
我々の一般整備店にも展開されるようになりました。
(うちが近畿で3件目だそうです)
日産がメーカーとして展開する以上、PL法の関係で施工店にはしっかり方法を伝授しないといけないということで、訪問講習を受けました。
おおよそ今まで蓄積してきた知識の範囲内で施工できるので講習自体はとても簡単に終わりました。
いままでのワコーズのRECSという「点滴」にくらべると洗浄できる範囲が広い、と言う特徴があります。
RECSでは施工しにくい車もありますし、エンジンリフレッシュでも作業がしにくい、と言う車もあるので臨機応変お客さんのエンジン構造によっての使い分けが必要かなと思いますね。
これらの「点滴」の施工効果はほとんどと言っていいほど「体感」できます。
お客さんからのフィードバックなので間違いないでしょう。
エンジンがいまいち力がないなあ
信号待ちの時にエンジンから振動が来る
燃費が悪くなってきた
とか、何か思い当たることがあれば一度試されてはいかがでしょうか?
作業時間は1時間、
費用は7875円(消費税込み)
です。
月別アーカイブ: 2013年11月
自動車のバッテリーの寿命計測
こないだから活躍中の「アーガス社製バッテリーテスター」。
わかりにくいバッテリーの健康状態を数値化してくれる優れもので、バッテリー診断に大活躍中。
バッテリーのおおまかな交換時期はうちのお店では
夏を3回通り過ぎたらそろそろ
と言う基準と、
もしバッテリーが死んでも、その場は代替手段でその場を切り抜けれるか?
の二つでお客様と相談します。
特に通勤用の車は、
バッテリー上がる→会社に遅刻→会社での立場
となるのなら「転ばぬ先の杖」ですね、ってアドバイスしてます。
国産乗用車の場合、ほとんどのお車がエンジンの横にバッテリーがあります。
普通に走行してると大丈夫ですが、夏場などは信号待ちしてる間のエンジンまわりの気温はとんでもないことになってます。
そのエンジンと同じ部屋にバッテリーがあるわけで、この熱でバッテリーは傷むもの、と自分では考えてます。
バッテリー液が完全なお湯になっては寿命に影響するやろうなあ、と思うわけです。
なのでそんな過酷な環境を3回くぐり抜けたら瀕死の状態になってる。
万全を期すなら3回夏を通り抜けたら交換してもいいのでは?と。
基本的には「蓄電池」は充放電の回数で寿命が決まるといわれてます。
温度が影響するというよりはそっちの方がたぶん原理的にも大事なのでしょうけど、経験則で「夏3回」と肌で感じてるわけです。
秋のだんじり祭の頃にバッテリーがへたることが多いです。
修羅場をくぐり抜けて涼しくなったときに力尽きるのかなあ、と考えてます。
このバッテリーテスターの「数値」と使用期間、車の使われ方などの因果関係のデーターをノウハウとしてこれから貯めていかねばと思ってます。
ニッサンキューブの車検内容
日産キューブ YZ11 平成20年式 走行距離5万キロ
2回目の車検です。
前側ブレーキパッド 残量NG 次の車検までは「たぶん持たない」と判断、交換決定。
運転席側後ブレーキ 残量まあまあ。
助手席側後ブレーキ 残量際どい。 次の車検までぎりぎりかな?
今回はタイヤ交換もあるので予算圧縮のため次回へ作業見送り。
理想は12ヶ月目の点検での作業かな?予定では12ヶ月点検ぐらいで走行6万キロちょいの予想なんで。
残り2ミリ。
ブレーキは各輪がばらばらに減るので最低の残量のブレーキを基準にしないと駄目です。
エンジン用エアクリーナ。
5万キロ走行。 替え時です。
ブレーキフルード 2年使うと色変わります。(入れ物も汚いのはご愛敬)
左 使用後、右、新油
エアコン用フィルター。
喫煙車の汚れはこんな感じ。
余談ですが・・・
このお車もエンジンルームに猫侵入のあとがくっきり。
肉球スタンプがいっぱい。
車幅灯(スモールランプ)助手席側球切れ。
これは車検NGです。
要交換。
と思いきや、交換にはフロントグリルを外さないとできません。
これを設計した人に交換させたい(笑)
助手席側が切れたのなら反対側も同時交換がセオリー。
と言うかグリル外す手間を考えたら今のうちに交換だ~!
無事点灯
このお車、お仕事場には短距離なのでエンジンの空気を吸入する通路にすす(カーボン)がたまりがち。
スロットルバルブ(アクセル)にたまった汚れを取ります。
信号待ちの時の「エンジンぶるぶる」が収まります。
作業開始。
専用の楽剤を使います。
汚れを浮かしてウエスでふきふき。
きれいになりました。
日産のエンジンコンピューターはバルブの汚れを学習してその汚れに見合ったバルブ開度をバルブに指示してアイドリング回転を制御してます。
汚れを取るとその学習していた分の空気が入りすぎるようになってエンジンの回転が下がらなくなります。
この仕組みを知らずにこれをやるとみんなびっくり。
どうしても回転が下がらないので途方に暮れます。 (^^ゞ
エンジン診断機の出番です。
きれいになったスロットルバルブの状態で学習値をリセットして、今の状態を学習させ直します。(TAS学習)
終了すると高かったアイドリング回転が嘘のように落ち着いて正常な状態に。
そしてこのお車にも点滴を。
今のお車は、今のお車なりの点検・診断・整備の方法があります。
せっかく車検時に整備をするのですからいろんな面での2年に一度のリフレッシュが必要かと思ってます。
車検の基準に合わすだけの整備もできますが、それが「快適」を得られるかと思うと、どうしても自分の中の「快適独自基準」にこだわってしまいます。
お客さんの求める基準とこちらが提案させてもらう基準のすりあわせが最大のお仕事だと自負してます。
このキューブはエンジン・タイヤ・ブレーキ、などの相乗効果でオーナーさんが「快適に気持ちよく」乗ってもらえると思いますよ~
泉大津市のN様 ご利用ありがとうございました。
なぜに最高速度は180キロ?
普通車のスピードはなぜ180キロでリミッターが掛かるのか?
長いこと自動車屋さんやってますが、180キロでリミッターが掛かるということは半ば常識みたいなものでなぜ180キロで強制的にリミッターを設定するのか知りませんでした。
たんに
「180も出たら十分でそれ以上なら際限なく走ると危ないから」・・・
なんて思ってましたが実は180キロに根拠があるようでその意味を雑学サイトで知りました。
そこには
日本の高速道路の最大勾配は6%(100メートル走ると6メートル上がる)。
そこを高速道路の基準である100キロで駆け上る力のまま平坦な道を走ると180キロまでスピードが出る。
なのでそれ以上のエンジンパワーは必要ない、ということで制限値が決まった。
とありました。
そ~だったのか!
まったく調べてもなかったのでプロとして反省!
オーナ様へ作業内容報告(スパシオ編)
トヨタスパシオ ZZE122N 平成16年式 約9万キロ
車検整備でご入庫。
このお車ちょっと前に当店でブレーキとタイヤを交換済みでその時にだいたいの車検作業の目安を付けていました。
車検時にあまり金額が張ることがわかるとお客様も暗くなるし、その気持ちが伝わるこちらも暗くなってしまいますが、タイヤなどの消耗品での金額が張る部分を既に作業済みだったのでちょっと心が軽い♪♪
前ブレーキの残量
後ブレーキの残量
タイヤの溝残量
目視で大丈夫とわかっていても「数値」で記録を残します。
作業中整備するかしないか際どい部分が発覚。
トヨタ、ホンダ、あたりの年式が進んだ車に多いのですがドライブシャフトの内側ブーツが劣化して、締め付けてあるバンド部分からグリスが漏れ出します。
漏れたグリスがマフラーに掛かってます。
ブーツが破れてると問答無用で交換なのですが、この場合手当てして交換部品を削減する方針に決定。
バンドを増し締めすることで漏れを減らして後は飛び散ったグリスを清掃。
マフラーにこびりついた部分は油分が飛んで発火の恐れもないのでそのままにします。
そして自動車にも点滴。
これはRECS(レックス)といってワコーズという会社が開発した「吸気管内の汚れを除去」する為のもの。
走行距離が進んだ車にするとアクセルを踏んだときのエンジンの軽さが変わります。
自分の車で実験して効果があったので作業として採用してます。
キワモノはまず自分が「人柱」になります(笑)
あとはエアコンフィルター。
「田舎の汚れ方」のご紹介 (#^.^#)
土色が目立つ上に枯れ葉が混じります。
都会で走る車とはひと味違った汚れ方をします(笑)
後はバッテリー、ワイパーゴム、ブレーキフルードなどなどの交換でした。
あと4年乗るというオーナーさんのご希望に添って整備計画を立てて作業しました。
F様 当店のご利用ありがとうございました。