アプリオ 四号機 レストア その2

エンジンまわりは大体終わったので駆動系の分解をしてます。
どんな風になってるのかワクワクしながら分解していきましたがいろんなことが目につきます。
まずはっきり言えるのはこのバイクは本当にメーター読み80数キロしか走ってないのは間違いないです。
実走行100キロ未満のバイクです。但し17年前に製造された・・・・
エンジン・駆動系のケースですが雨なのか潮風なのかとにかく表面から潮吹いてます(笑)
保管場所は外装まわりから見て日光に直接当たってないところに保管されていたのでしょうが、アルミの表面は真っ白です。
ss-P1050184.jpg
バッテリー替えたのにセルモータが回ろうとしても「かちっ」ていうだけで回りません。
キックでは掛かるのですが、さてこれはモーターが悪いのかなと外そうにも固定ボルトが完全に錆びてます。
おまけにヘキサゴンボルトですからへたしたら舐めてしまいそうです。
ss-P1050186.jpg
ボルト折れるかも?ってビビりながら思い切って力を入れたら、パキッってうれしい音が。
そうです、固着したボルトが回り始めるときの音。
何度聞いてスッとします(笑)
セルモーター単体でテストしたらしっかり回ったので他に原因がありそうです・・・・
エンジンの表面錆はこんなモンでしょう。
3YJと刻印がありますから間違いなく7.2PSのエンジンです。
シリンダーヘッドも白い粉だらけ
ss-P1050188.jpg
後ブレーキ。
使ってません。
まだ新品の色してます。
ss-P1050190.jpg
さて驚きはここから。
あまりにも走らず放置されていたので思いもかけないところに錆が出てました。
駆動用のプーリですがこれはエンジン側。
ゴムベルトの掛かっていた形のまま錆びてます(驚)
ss-P1050216.jpg
そしてその奧にセルモーター用にギヤがありますが、これが軸と完全に固着してます。
これが原因でセルモーターが回らないみたい・・・
ss-P1050217.jpg
プーリーの軸(プーリーボスといいます)も初期位置の状態で錆びてます。
ss-P1050221.jpg
とりあえずセルモーターから回されるセルギアの固着を解決しないと駄目なので何とかして外さないと。
ss-P1050223.jpg
悪戦苦闘してやっと外れました。
ss-P1050224.jpg
このギヤの回転を支えるスラストベアリングが固まってました。
けど外れてみたらベアリング自体は全く減ってなくて洗ったら正常に戻りました。
部品を替えなくて良いのでちょっとラッキー。
ss-P1050226.jpg
さてベルトで駆動される側のプーリーですが同じようにベルトの初期位置の状態で錆びまくり。
錆と言うよりはもう腐食といった方が良い状態。
表面が膨らんでます。
ss-P1050231.jpg
ss-P1050232.jpg
ちょっと錆を削ってみましたが、これはさすがに手当のしようがありません。
交換決定。
この2個で約10000円します。(悲しい)
いままで3台分解しましたがここが錆びるとはちょっと予想外でした。
けどこう言うところが走ってなかった証拠になるので皮肉なものです。
ss-P1050235.jpg
というわけで本日の作業もここまで分解して終わり。
ss-P1050238.jpg
これで大体不良箇所がわかったので交換すべき部品を発注しました。
発注と言っても自動車屋さんの部品のルートと、バイク部品のルートは全然違うので、お付き合いのある部品屋さんを通じてもバイクの部品を発注できません。
バイク部品に関しては素人さんと同じ立場なのですべて通販で定価で(笑)発注です。
逆に通販があって良かったと思います。
部品を買うためにあっちこっちって走ってられません。
純正の消耗品であっても在庫あるところもないでしょうし・・・
とはいうもの当店においても自動車の部品に関してはバッテリー、オイルを除いて在庫は置いてなくて、必要なときに発注、と言うスタンスです。
但し各メーカーの部品センターに在庫があれば半日で手に入ります。
無くても普通なら48時間もあれば入荷しますけどね。
部品が来たら組立開始ですね。

オルタネーター(発電機)のベルトが・・・・

ワゴンR MH21S 98000キロ 車検で入庫。
前回の車検後途中で点検省略で48000キロ走りました。
そしてベルトはこんなことに。
ss-P1040490.jpg
これはエンジンの横に付いてる発電機を回すためのベルトなんですが、この状態になるまでよくぞ持ちこたえた、という感じ。
幅は4分の3になってます。
のこりはちぎれてどっかへ行ってます(笑)
ss-P1040487.jpg
ss-P1040480.jpg
この状態なのに異音も発生せず、もちろんオーナーもなんの不具合も察知せず、入庫してからも実際ベルトそのものを点検するまで自分自身も気付きませんでした。
それぐらい不具合がなさそうにエンジンが回ってたわけです。
この段階で格安一日車検へ行ってたらスルーされるわけです。
たぶん車検後すぐにベルトが切れて道路で立ち往生してた可能性大です。
これで無事交換となり安心して走ってもらえます。
車検と車検の間の走行距離で次の部品ローテーションを推測するわけですが、途中で勤務先が変わったりして突然走行距離が伸びたりすると全ての予想が外れてこんなことになってしまいます。
大事に至る前に見つけることができて自分自身もホッとしました。

またアプリオをレストアすることに・・・・

最近バイク屋さんですか?と言われそうなぐらいバイクの分解ばっかりしてますが。
またしても・・・・・・・・・

決してコレクターになったわけではないのですがアプリオ四号機まで来てしまいました。
思えば一号機を譲ってもらってからアプリオばっかりで遊んでますね。

今回は次男の通学用に学校の最寄り駅に置きチャリならぬ置きバイクをするために一通りレストアできた整備の行き届いた一号機をそちらに回してバス代を節約。

嫁さん用に、とこれをまたしてもオークションで手に入れました。
車種を選ぶときについ整備し慣れた車種に目が行ってしまい結局またアプリオをゲットしてしまいました。

パクられたアプリオ二号機の再来か、と思わせる青色の四号機です。

ss-P1050144.jpg

これを選んだ理由がこの走行距離。

ss-P1050151.jpg

この年代のほとんどの原付バイクの場合一回りしてることが多いのですが、商品説明の「高齢のオーナーがほとんど乗らずに手放した」、という一文を信じて落札。

どっちみち自分の思い通りに手入れをして乗るのですからだまされてもええわ、と言う気持ちでしたが実車を見たらたぶん実走行では無いかと思えるぐらいの程度でした。
プラスチックの風化による変な変形もなく、日焼けもほとんど無く黒いまま。
マフラーの遮熱板が光ってる中古車って見たことないです。

ss-P1050147.jpg

タイヤの製造年月日は1995年製。
車体番号から推測する製造年月と一致します。
でもタイヤからまだ「ヒゲ」が出てますから走ってないタイヤです。
ひょっとしてほんまに実走行なんでは?、17年前に製造された現状ほぼ新車?? 、とちょっとワクワクしてます。
これから外装を分解して車体まわりを点検してどの程度の中古車なのかを見極めてレストアの開始です。

来たときにエンジンを掛けてみましたがやはりそれだけ製造から年月のたったバイクです。
エンジンの吹け上がりなどは全然緩慢でキャブレータ-とか点火系統とかを点検しないとすっきり走りそうにはありません。

三号機もまだレストア半ばですがこれも含めてまたしばらく趣味の時間が楽しめそうです。

お店用のバイクのレストア

失踪した弐号機のかわりに我がお店にやってきたアプリオ参号機。

中古車は自動車でもバイクでも自分でそのものの内容を点検・確認して、消耗品は交換することで初めて自分のものとなる,と言うのがこだわりです。
自分が乗り始めるときには状態を把握しておきたいのです。

原付クラスのバイクはこまかい部品が数多く、なのでビニール袋が散乱してしまいます(笑)

ss-P1050079.jpg

今回はエンジンそのものはある程度チューンした状態で手に入りましたので、パワーアップとかいう作業はほとんど無く消耗品のリセットが主な作業になりました。
弐号機に比べると作業量もかなり違いました。

エアーフィルターのケースが割れていたので、裏側のケースを交換、合わせ目のパッキン、そしてフィルターの交換。

ss-P1050084.jpg

冷却ファンの羽が一部ひび割れていたので接着剤で修正&補強

ss-P1050087.jpg

2サイクルエンジンの要とも言えるオイルチューブ。
堅くなってたので絶対に交換。
これを放置するとそのうちエンジンにオイルが行かなくなってエンジンが焼き付いてしまいます。

ss-P1050089.jpg

冷却ファンからエンジンへ空気を送るダクトを付けるとそれらしい形に復活してきます。

ss-P1050097.jpg

キャブレータ-からエンジンの間の空気の通り道、マニホールドと言いますが、これもヤマハのバイクは交換必需品。

ss-P1050102.jpg

キャブレータ-本体も数日間カーボン清掃剤につけ置き洗いして外も中身もきれいにしました。

ss-P1050103.jpg

そして組み上がった状態でエンジンオイルタンクに新しいオイルを入れて、ポンプの空気抜きをして、キャブレータ-にガソリンを導いて「火入れ式」です。

ss-P1050108.jpg

エンジンは無事掛かりました。
まあ来たときもちゃんと掛かっていたので、自分で分解組立後に掛からなければ冷や汗ですが(笑)

このあとは外装を取り付けてほぼ完成と相成りました。

さて試運転を兼ねてガソリンスタンドで燃料満タンにして燃料計を見ると「F」の表示まで上がらない。
「F」から一目盛り下までしか針が上がらない。

こりゃまずいということでまたセンサーを点検しようとするも取り付けた外装をほとんど外さないとタンク自体にアクセスできません。

取り付けた外装を再度外してガソリンの量を量るセンサーを点検開始。
このあたりは中古につきものの行ったり来たりの繰り返しです。
なんど外装を分解するか・・・・

ss-P1050115.jpg

ss-P1050116.jpg

とりあえず電圧は正常に出てるのでひょっとしたらメーター側の特性がずれてきてるかもしれないので、現在中古品を物色中。
一度替えてみましょう。

参号機のリヤキャリアはU字ロックを収納できるタイプでこれは便利。

ss-P1050118.jpg

プレートに自賠責ステッカーを・・・
そしてナンバープレート盗難防止ネジ「JCCロック」を。

ss-P1050120.jpg

ヘッドライトは黄色のレンズだったのですが、なんか黄色では夜間が暗いのがイヤで透明タイプに交換。
昔はレンズだけ手に入ったのですが最近はアジア製のヘッドライトが出回ってますからライト本体ごとを買ってもレンズだけより安いという状態。

ss-P1050121.jpg

少し走ってみましたがいまいち出だしが悪い。
次はこのあたりを詰めていこうかな。

しばらく充実した日々を送れそうです。

念のため申し添えますがあくまでもバイク整備は「趣味」です。
プロのお仕事ではありませんので・・・・・

鉄道甲子園

ss-P1050028.jpg
事前の告知などからゴールデンウィーク中のお子様向けのイベントかなあ?と思ってましたが、行ってみたらやっぱりそうでした(汗)
こども連れの家族がいっぱいで休憩所ではぐったりしたお父さん、お母さん、じいちゃんばあちゃんもてんこ盛り(笑)
デパートの催し物会場みたいな雰囲気でした。
会場内はこんな感じ
ss-P1050016.jpg
ss-P1050017.jpg
ss-P1050018.jpg
運転台経験をしてもらえる体験コーナーが主でそこには長蛇の列・・・・
そういう所はあっさりパスしてメカ好きの私はこういう実物に目が行ってしまいます。
最近お客さんと話してて気付くのは鉄道の興味ない人は電車の屋根の上の機器なんかは全く興味が無いんですね。
「パンタグラフ」という言葉も知らない人が多くなってきました。
自分としてはそういう機器が目の前にあると心躍ってしまいますが・・・
ss-P1050031.jpg
ss-P1050032.jpg
ss-P1050019.jpg
架線にこすれる部分はやっぱり摩耗して減ってるやなんやと納得。
ss-P1050020.jpg
オムロンが出展してました。
知る人ぞ知る自動改札機の先駆者です。
従来に機種より薄くなったらしい・・・
ss-P1050030.jpg
ラピートにゆるキャラが存在するとは。
ss-P1050061.jpg
今回一番の大発見(笑)