KTCブレーキブリーダー スズキ車用アタッチメント製作

うちのお店ではブレーキフルードの入替に圧送式のKTC社製のブレーキブリーダーABX70を使っています。

ブレーキフルードを貯めるタンクは車種によってそれこそ星の数ほど種類があって、それぞれの車種用にアタッチメントが設定されています。
当店ではスズキ車の扱いが多いのですがスズキ車はこの形のアタッチメントを使うように設定されています。
が、取り付ける手間が少し面倒だったり、いまいち密着度が悪くてブレーキフルードが漏れたり、パレットやスペーシアはこのアタッチメントを付けるのが窮屈なケースもありました。

ホンダとかトヨタであれば、タンクに蓋をして蓋が外れないようにカバーをする、というタイプが設定されていて、これなら少々狭いところでも取り付けできます。

いろんな車種のアタッチメント形状でも冒頭のタイプに比べるとみんな背が低くて取付もワンタッチです。
でもうちで一番使うはずのスズキのアタッチメントがKTCでは設定が無くて不便でした。

そんな中でストレートさんではアタッチメントにスズキ車用があるではないですか。


設定があるのはかなり前から知ってたんですがご覧の通りホースをつなぐ部分のサイズが違いました。
せっかくスズキ用があるのに残念・・・

ある日ホームセンターをうろうろしてると、接続カプラー部分のみの似たようなカプラーと目があいました。

ひょっとしてこれらを組み合わせたら念願のスズキ車用アタッチメント作れるのでは?・・・と。

買ってきてからねじ部の径を測るとバッチリでネジピッチもOK!

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早速パッキン材を使いつつ両者を合体。

KTC社製のブレーキブリーダーのスズキ車用アタッチメントがついに手に入りました。

これから仕事が楽になります。
試しては無いですがたぶんタンクの形状が似てる日産車にも使えるのではとちょっと期待してます。
日産車用のアタッチメントも設定されてなかったのでワクワクです。

あとは取り付け用のロックネジがヘキサゴンになってるのでこれを蝶ねじとか簡単に手でロックできるようにしないとなあ、と次の作戦考えてます。

 

初代アルトワークス 18回目の車検

いまだに動態保存してる初代アルトワークス。

この世にアルトワークスとして発売開始された初代モデルです。
72ワークスとも呼ばれたりもします。
排気量は550cc。

昭和62年式ですから36歳。
この度18回目の車検。
うちに出入りする新車や部品屋さんの営業さんたちはワークスより若い人が増えました(笑)

記念撮影代わりに作業中の写真をブログにあげときます。

前のブレーキ。
この時代からちゃんとディスクブレーキです。

エンドレスのパッド。
まだ手に入るのかな?

ピストンの錆は避けたいので注油を念入りに

後のブレーキ。
軽自動車で後の車軸に割ピンを使ってる車はほんとに見なくなりました。

何回か車検以外でもブレーキ廻りの作業でブレーキフルードを入れ換えてますので最低でも18回以上のフルード交換。

消耗品は都度交換してるのでローテーショ的にギヤオイル(ミッションオイル)の交換をしようと抜いたらビックリの色です。
以前交換したのが10年くらい前で、走行距離にしたら3万㎞ぐらい。

んで整備マニュアルを見ると、この頃のマニュアルミッション車のメーカー指定交換距離は2万㎞・・・
昭和のあの頃の基準はこうなのか~と時代を感じました。
それよりも「まだ3万㎞か」とたかをくくって交換してなかったらあかんやん、という話です。
交換してよかった。

リヤシートのノブが風化して割れて行方不明になってました。
もうさすがに部品なんか製造廃止やろうなと思いつつ問い合わせてみるとまだ出ました。
聞いてみるもんですね。


令和5年7月から車検期限を示すシールを貼る位置のルールが変更になりましたので所定の位置に張ってみましたが、ガラスの面積が今どきの車に比べて小さいのでシールがでかく見えます。

ご老体なので長距離の走行は控えてますしあんまり頻繁に動かすわけでも無くバッテリーには不利な状態です。
屋根のあるガレージ保管で太陽には当たらないので、ガレージの屋根にモーターボート用の全天候型ソーラーチャージャーを乗っけて、そこから配線してコネクターで接続。
乗るときにコネクター外して乗る、という運用をし始めてからいつでもセルモーターは一発でなおかつ電圧計は規定値上限で乗ることができてます。

部品が手に入らない箇所の故障が起こらないことを祈りつつ末永く動いてほしいもんです。

アルトワークス 車検作業

アルトワークス HA36S 平成28年式 走行約8万キロ
俗に言う「36ワークス」ですね。

一世を風靡して華やかにデビューしましたがこのお車でもう登録から7年。
今のところ後継機種がないので絶版車種ですね。

ユーザーさん自身も消耗品に理解ある方なので、車の維持メンテは当店とお客さんによる共同作業みたいなもので、自動車を調子よくそして長く乗るには最高の組み合わせではないかと思います。
作業の報告も兼ねて作業内容を・・・

リヤのブレーキ廻り。
このハブの中心の錆やらリヤブレーキのドラムが錆びて外れないのはとても気になるので当店にご入庫のお車はこのあたりを重点的に手当てしてます。

フロントのブレーキ廻りの定番作業。
・ブレーキパッドの粉落とし
・パッドホルダーの磨き
・スライドピン給油
・キャリパーピストンを延ばして給油
・ブレーキローターの錆止め
などなど

 

そしてブレーキフルード全量圧送交換

 

タイヤ残り溝測定。
交換直後にご入庫だったので残り量は完璧

 

エンジン用のエアフィルターとエアコン用のフィルター交換

 

そしてエアコンガスをスナップオン社製カーエアコンサービスステーションデュアルにて規定量きっちりにチャージ。

 

スズキ純正診断機を接続して故障コードの読取り。
リモコンキーの電池消耗記録と、エアコンの日照センサーのエラーが残ってましたが、キーは電池を替えてエラーをリセットすればOK。
日照センサーのエラーは室内での測定なので通常の状態で問題なしですね。

 

あとはエンジンの点火プラグの交換。
NGKの「RXプラグ」をチョイスしてエンジン性能を最大限引き出せるようにしておきました。

 

 

最近のプラグは締付トルクの管理が結構ややこしく種類があるのでカンに頼らずトルクレンチで規定トルクに合わせるのが結果的に作業が早いと感じてます。
これくらいかな~っ?、と作業するよりはピタッと決まる方が安心かつ確実ですからね。

というわけでワークスはユーザーさんの元に返っていきました。
末永く調子よく走って欲しいもんです。

スズキ バレーノ 車検 ブレーキ廻りの整備

スズキ バレーノ 平成29年式 約4万㎞
車検でご入庫です。

 

普段の自動車メンテについては充分ご理解のあるユーザーさんなので基本的な消耗品は自己メンテ。
当方ではブレーキ廻りなどを手入れさせていただきました。

ホイルを外しブレーキ廻りを目視。
第一印象としては大阪を走ってる車としては錆が多め。
これはこのお車の使用環境で潮風の影響ですね。

ブレーキのパッドは残りそろそろ交換の準備をしておこうかなという段階。
リヤのブレーキシューは残量まだまだOK。
距離からするとスタンダードな状態です。

 

という状況をつかむためには後ブレーキはブレーキドラムを外さないといけないのですが、錆が多めなので結構固着してます。
車検をお世話させていただくのは2回目なので前回車検時にはそれなりに固着対策はしてますが使用環境によっては固着の方が勝ってしまいますね。
なので取り外し用のサービスホールにボルトをねじ込んで物理的に力技で外します。

外したあとのハブは錆びてます。
これが固着の原因なので錆落としは必須。

 

ブレーキドラムの錆は機能的に問題ないレベルですが自分自身の基準に当てはめると気になるので錆落とし&防錆は次回までの固着対策としてやっておきます。
もちろんその前にはブレーキ内部のシューあたりの摩耗粉落としも。

 

前のブレーキも錆落としと各部清掃。

 

フロントブレーキキャリパーとピストンの間に錆が発生してないかピストンを伸ばして点検。
伸ばしたついでにピストンの摺動をよくするため専用のグリスを注入。
そのグリスを行き渡らせるためにピストンを初期位置まで押し込んで同時に動きがなめらかなのかを確認。

 

キャリパースライドピンと呼ばれる部品は若干の錆発生してました。
ここが錆びて固着するとブレーキの効きに影響するのできっちり手当てしておかないとだめです。
ピンの入る穴の内部をしっかり清掃して、ピンにもきっちりグリスを塗って所定の位置に戻します。
そしてブレーキ全体を復元して前回りのブレーキも完成。

スライドピンは低価格車検ではコストと時間の兼ね合いで省略されがちな部分です。
うちで管理させてもらってる車は固着まで行ってるのは見たことないですが、他所からやってきたお車では固まってしまった状態で入庫してくるのも散見します。

 

ブレーキ廻りの仕上げはブレーキフルードの交換。
これも地味な消耗品ですがそこそこ大事な働きをしてるので車検ごとには交換するようにした方が余計な故障を発生させないで済みますよ。
最初は透明、使ってると黄色くなってきます。

 

ご用命の中にエンジンオイルの交換があったので作業。
ドレンボルトを抜いても全部のオイルが出てこないので真鍮パイプを曲げたオリジナル工具(笑)を使ってオイルパンの底に残ってるオイルを吸引してます。
これなら全量交換できます。
バレーノは残りが多めで、400ccほど抜けました。
全量が3リットルぐらいなので普通にやってたら90%しか抜けてないことになりますよ。

 

整備はこれでほぼ終了です。
バレーノはしっかり通勤の足として働いてくれることでしょう。

 

あとついでにバレーノの配線の中で初めて見るコネクターを発見したのでどういう風に外すのかと実践してみました。
普通にロックを押しても全然抜けなくてしばし思案してしまいました。

よ~くみてたらこの黄色を何とかすればいけそうと気付きごそごそして答がわかりました。
黄色を一旦引き出して底から真ん中のロックを押すんですね。

 

わかってしまえば「な~んやそうなってるのか」ですが何事も新しいタイプと遭遇すると最初は手順が引っかかります。

また1つコネクターの抜き方を勉強できました。

つぎからは大丈夫!

 

 

ハスラーの車検 内容あれこれ

スズキハスラー MR31S 平成26年式 走行約9万㎞
2年前に中古車屋さんで検査期限付き中古車としてご購入。
オーナーさんとしては初めての車検ということでお世話させて頂く事になりました。
車輛そのものとしてはご新規と一緒なのでご入庫時にいろいろ相談させていただいてほぼご提案通りに作業させて頂く事になりました。
他所で整備したお車がうちに入庫するときはどうして「整備基準」がそれぞれの修理工場で違うので気になるところがいっぱいです。
自分の基準に当てはめるとどうしても納得できなくて整備したくなる(笑)ところが出てくるのでご予算との兼ね合いですりあわせるのがなかなか辛いところでもあります・・
さてリフトアップして作業開始
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後のブレーキ
摩耗粉を清掃してブレーキシューの厚みを測って各部分がちゃんと動くかどうかなどなど点検して最後はお化粧しときます。
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前のブレーキ
ブレーキパッドの厚みは前回の車検で交換してあるので充分あるのですが錆びたままのブレーキローターをそのまま手当てもせずにパッドだけを交換してるのでブレーキパッドが変な減り方になり接触面積も少なくなってるのでこれでは設計通りの制動力は得られません。
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これではブレーキパッドを交換した、という整備をしたと言うだけで乗る人のことは何にも考えられていません。
なので自分流にメンテナンスしておきました。
錆びたブレーキローターをきれいに修整。
変な減り方をしたブレーキパッドも修整。
ブレーキの機構として動くところを全部清掃して復旧。
ブレーキはこうでないと・・
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ブレーキフルードも色だけ見ると前回交換してないようです。
う~ん・・・
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きれいに入れ替わりました。
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オーナーさんに
エンジンオイルとかご自分で管理されてスケジュール組んでますか?
と聞いてみたのですが
いつ替えたかわからない・・・
抜いてみると「真っ黒・どろどろ」でした。
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当然オイルフィルターも交換
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オイルの汚れが気になったので整備後オイルフィルターを切開してみました。
かなりひどい状態ですね。
エンジントラブルになる前に交換できてよかったです。
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いろいろなオイルフィルターを切開して経験則でわかるのが、オイル管理の悪いお車のフィルターはこのフィルターの濾紙がしわしわになってる。
きっとオイルが通りにくくなって圧力が上がりしわしわになるのでは?と思います。
比較用に置いてみたフィルターはオイル管理がしっかり行われているお車のもの。
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エンジンが空気を吸うところについてるフィルター。
前回の時点で交換しておけばよかったんでは??
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点火用のプラグ
たぶん新車から交換は初めてでしょう。
スズキのこのタイプのプラグは指定交換距離6万㎞です。
9万㎞走ってるのはヤバい。
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エアコンの吸い口にあるフィルター。
いつ交換されたのかわかりません。
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ワイパーゴムの交換
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そしてエアコンガスの規定量充填サービス。
70%しか入ってませんでした。
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施工前から1℃下がりました。
暑さのピークを越えたこの時期の吹き出し温度1℃違うのは体感が大きいです。
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スズキ専用の診断機によるコンピューターのエラー記録チェック。
いろいろコードが残ってますが現状問題なしということで全て初期化。
ここからがスタートで新しいエラーが入れば少なくとも今日以降の記録となるので診断の参考になります。
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リコールが残ってないかを調べたら補機類ベルトの強度不足とクランクプーリーボルト交換の案件が未作業で残ってましたので同時に作業しておきました。
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まああとは自分のこだわりというかエンジンルームがほこりだらけだったのでちょっと清掃とか・・
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あとは写真無しですが7年使ってひび割れしまくりのタイヤを交換させていただきました。
というわけでハスラーはかなりリフレッシュできたと思います。
基本的に走らなくなるとか安全が確保できないとか言う段階のメンテナンスではないですが、ユーザーが「しばらくは乗りたい、出来れば末永く乗りたい」と希望されてる中でご提案させていただいたメニューです。
整備工場の整備歴とそのお車の使用状態を一致させると、計画的に整備費用を分散させることが出来るので順番にやっていきましょう、とお知らせさせていただきました。
そしてハスラーは元気を回復してオーナーさんのところへ帰って行きました。
末永くオーナーさんの役に立って欲しいものです・・・

ラパン CVTF交換と車検作業

スズキ HE22S 平成22年式 走行11万㎞
車検をご依頼いただきました。
きっかけはホームページを見つけていただいて初めてのお取引が前回の車検。
それから懇意にしていただいてずっとメンテをお任せいただいています。
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車検作業はブレーキローター研磨
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ブレーキフルードの交換
ワイパーゴムの交換
タイヤローテーション
もろもろ
あとはエアコンガス規定量充填サービス
70グラムほど減ってましたね。
ちょうど残量は2年で80%なので定番な減り方です。
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10万㎞超えてることと、中古車で買われているのでメンテ状況がユーザーさん自身がわからないのもあってCVTフルードの交換作業フルセットコースをオススメしたところ快諾いただいたのでそれも作業しました。
まずフルードをドレンボルトから抜き取ってオイルパン(フルードパン?)を外します。
その時作業後に補充するフルード量が大事なので何㍑抜けたかを把握するため 「はかりマス」 で一旦測定。
この はかりマス はほんと便利(笑)
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オイルパンに鉄系の異物を吸着するための磁石が備わっています。
機械的に削れた異物を除去するためにありますが大量にひっつくと飽和してしまいそれ以上キャッチできなくなるので定期的なメンテは必要かなと思います。
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CVT内部にも鉄粉やら摩耗粉がひっついていますのでパーツクリーナーで洗浄します。
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内部のストレーナー(フィルター)を交換
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このときOリングが残ってしまったりするので要注意
確認するのを忘れると「二重パッキン」になって走行不能に陥ったりします。
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磁石を洗浄、ストレーナーを新品の交換、オイルパンの底も洗浄。
オイルパンガスケットを新品にして元通りに復旧します。
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このCVTの場合、横にもう一つフィルターがついてるのでそれも交換します。
余談ですがこのストレーナーや横のフィルターはスズキの車なのにスズキの部品ルートではスムーズに購入できないという業界内では有名な部品です。
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交換が終わったらいよいよトルコン太郎を接続して圧送交換にて内部に残った残りのフルードも一気に交換します。
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作業後のフルードの状態。
奥のガラスモニターが新油、真ん中のモニターが交換して今車の中を循環してるフルードの状態です。
幸いなことにオイルパンが復旧し終わったときの初期補充が補充が4リットル。
交換時に6リットルほどでほぼ新油と同じになったのでここで完了です。
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交換途中は動画の方がわかりやすいのでYoutubeにアップしましたのでお時間があればご覧ください。
2分半ほどの動画です。


試運転した結果変速ショックがへって、最初の一転がりがとてもスムーズで、加速が力強くなりました。
スズキのCVTはフルード交換の効果がわかりやすいと思います。
泉大津市のT様
当店のご利用ありがとうございます。
このさきも末永いお付き合いの程よろしくお願いします。

初代アルトワークス CA72V 17回目の車検

アルトワークス CA72V 平成62年式
うちのお店でマイカーとして「保存」してる初代アルトワークス
排気量は当時の軽自動車の規格である550cc。
無事この2年も大きな故障無くすごしてきて17回目の車検整備。
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おおよその交換部品はエアクリーナーとベルト2本を予定。
エンジンルームがとんでもなく詰まってるのでベルトを替えるのにエアクリーナーケースを外さないと交換できないという構造なのでこの2点は同時交換作業ですね。
下からも上からもリフトを上げたり下げたりしてボルトを緩める。
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幸いなことにまだベルトやらエアフィルターは純正部品が手に入ります。
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ブレーキ廻りは定番の作業でOK
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後のブレーキは分解するときにハブのナットを外しますが、今どきのかしめる奴では無く割ピン式。
久々にワッシャーとナットも交換しておきましょう。
部品があるうちに・・・
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ブレーキフルードなどは定番。
エンジンオイルもフィルターも交換。
ワイパーゴムなども。
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エンジンは良い調子なので排気ガスなど検査基準に引っかかることも無く、ヘッドライトは上向きで受験できる年式なので問題なし。
旧車なので重量税やらの税金はがっぽり取られます・・・
というわけで無事2年間の有効期間をいただきました。
作業が終わったので34歳のお誕生日と言うことで記念撮影しておきました。
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このピンクのシートはグレード違いのシートです。
ノーマルシートのスポンジが粉になってしまったので中古を探したのですがこれしか無くて仕方ない。
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34年前の後付けパワーウィンドウはまだ生きてます
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2代目ワークス当たりのついてたエンブレムも貼り付けてあります。
このあと普及していくアルトは「乗用車」ですがこの車は「商用車」なので最大積載量の表示が検査基準で必須です。
なかったら不合格です。
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これでまたしばらく一緒に暮らせそうです。
末永く元気でね!!

ワゴンRの車検

ワゴンR MH34S 平成25年式 走行約2万㎞
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パンク修理をさせてもらったのがご縁で車検のご入庫頂きました。
当店を選んで頂き誠にありがとうございます。
3回目(7年目)の車検とは言え走行2万㎞ですから、お買い物車、チョイノリ専用車ということでそれに見合った作業チョイスしました。
これぐらいの走行距離のかたは異口同音で「余り乗らないので」とおっしゃります。
しかしこういうケースのお車は我が業界から言うと一番「過酷」なモードで働いてるので距離の割に傷みが早かったりします。
8キロ以内の走行、30分以内の走行、が度重なってのお車が思った以上に傷みます。
なかなかご理解いただけませんが(笑)
というわけで整備費用と安全性と快適性の3つをバランスさせた作業プランで・・・
後のブレーキ点検
スズキのお車は後ブレーキの点検は車軸のカバーを外し、ナットを外してやっとブレーキ内部を見る事ができます。
ナットとカバーは再使用不可なので必然的に交換が必要になります。
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ブレーキドラムと呼ばれる一番外側の錆はホイルとの密着を悪くします。それがいやなのできれいにして最後は防錆塗装でお化粧して黒光りさせます。
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前側のブレーキ
前側の錆は少し多め。凍結防止剤をまいた道路を走られたことがあるのでしょうか??
錆落としは入念に
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ディスクローターと車軸部分のはめ合いも錆びると大変なのでこの機会に隙間を防錆。
次回の作業のための一手間です。
次回もお任せいただけたら作業するのは自分、と言うおまじない効果もあります(笑)
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ブレーキのパッドの残量点検
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スライドピンという部分への給油も行います。
四輪のブレーキ整備が終わったらブレーキフルードの入替。
新しいフルードで古いフルードを押し出して全量新しいフルードにします。
茶色のフルードが作業終わると透明なフルードになります。
本来の色は透明で傷むと茶色くなります。
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タイヤの溝の深さを測定
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エアコンフィルターの交換
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ヘッドライトの向きを点検調整しますが、ヘッドライト表面が日光による劣化と汚れでくもりガラスみたいになっていたのでちょっときれいに。
車検の基準に「明るさ」というのがあるので曇ったヘッドライトでは不合格になったりします。
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そしてエアコンガスの規定量充填サービス。
これから夏を迎えますし、規定量を測ってガスの量を管理できるお店もまだ少ないですし、新車からガス量点検は初めてっぽいのでこの機会に作業しました。
決められたガスの量にしておかないと多すぎても少なすぎてもエアコンの効きが悪くなります。
経年で自然に減るので定期的に補充も必要です。
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作業後のガス圧力の状態は教科書通りの値になりました。
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そしてガスの量は80グラム減っていましたのできっちり規定量に復活
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そして劣化したワイパーゴムも交換
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当社はスズキ車専用のSDT-Ⅱを設置しておりますので車載コンピューターの故障コードやプログラムが新しくなっている場合書き換えが出来ます。
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ナンバープレートのネジが寂しい感じだったので小ぎれいにしておきました。
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こんな感じのご報告です。
泉大津からお越しのMさま
今後ともお付き合いの程よろしくお願いします!!!
595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
ホームページはこちら

スズキ スペーシアの車検作業内容

スズキスペーシア 平成29年式 走行約38000キロ
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前回の記事でベルト交換作業をしましたがそれ以外の車検での整備作業の内容
ブレーキまわり
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お天気よっては雪が積もる地域なので融雪剤による錆は多め
もちろん錆はしっかり落してホイルの当たる面はいつもの通り防錆塗装しておきます。
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気になるパッドホルダーも摩耗粉を清掃します。
この部分にグリスを塗る整備士もいますが自分は塗らない派です。
塗ってしまうと摩耗粉と混じって後々えらいことになってしまうからです。
グリスを塗らずにモリブデンによる「乾燥潤滑」にこだわってます。
写真はないですがスライドピンへの注油もきっちりと・・・
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ちなみの使用してるモリブデンスプレーはいろいろ試用した中で現在はこれに落ち着いてます。

坂道が多い地域で使われているためパッドの消耗も平地を走る普通のお車より多め。
この先を考え念のため予防整備で交換しておきました。
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エンジンが空気を吸う部分のフィルター
人間で言うと昨今品薄で大変な「マスク」ですね。
交換しないとほこりやゴミがたまってエンジンが鼻づまりによる窒息状態になって力がなくなります。
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そしてエアコンの空気を吸う部分にも同じようにフィルターがあります。
この季節、花粉症対策にもなりますのでケチらず車検ごとぐらいに交換しておくと幸せになります。
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あと当店はスズキ専用診断機を持ってますので必要となればプログラムの書き換えも可能です。
エンジンをコントロールするプログラムが新しくなっていたのでバージョンアップ。
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んなわけで整備を全て完了。
ベルトの消耗はスペーシアのマイルドハイブリッドの構造上予想したとおりでしたが、ブレーキパッドが予想より多めに減っていたので追加の部品手配となりました。
当店のご利用ありがとうございました。
またのご来店お待ちしております。
お支払いはカードにてキャッシュレス消費者還元事業の5%還元メリットを最大限ご利用していただきました。

初代アルトワークス 16回目の車検完了

マイカーですがいまとなってはコレクションかも・・
アルトワークス CA72V 昭和62年式
通称 「初代アルトワークス」 ですね。
何度となくこのブログでも掲載してますがこのたび32歳になりました。
16回目の車検を終えたので記念撮影しておきました。
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少しだけうんちく
軽自動車初のツインカムターボ車としてこの世に誕生。
550cc(当時の軽自動車の排気量)で64馬力。
バイクのようなエンジン回転数でタコメーターは9500回転からレッド。
まあとにかく走る走る。
ちなみに現在の軽自動車のターボ車の馬力が64馬力に横並びなのはこのワークスがたたき出した馬力が「これ以上はだめ」と当時の運輸省からの通達がいまでも生きてるから。
30年前の通達がまだ・・・

 

あとはただ記録代わりの写真を
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ディストリビューターとよばれる部品も現在ではほぼ絶滅部品
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究極の絶滅部品はこの『後付けパワーウィンドウ』
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普通にオーディオを付けるだけでもいろいろ工夫しなければならない時代でした。
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あとからいろいろ追加部品を取り付けたり、手作りで工夫をして自動車をグレードアップしていくのが当たり前の昭和時代でした。
自動車の「チューンナップ」という言葉も死にかけてますよね・・・・
車は時代とともに古くなったり壊れたら取り替える耐久消費財へ変貌していき、所有するより利用する、が現実化していこうとしてる令和元年です。
昭和生まれのおっさんの独り言。