年末年始のお休みのおしらせ

以下の予定でお休みさせていただきます。
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もしお休みの間にトラブルが発生した場合は
JAFにご加入の方 スマホなどで #8139 で最寄りのセンターに繋がります。
加入してる保険会社のレッカーサービス 損保ジャパンの場合 0120-365-110 でセンターに繋がります。
ご参考に・・・

公道ウルフ 単行本 第2巻 令和2年12月18日(金)より発売中!

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うちと同じ名前のお店が登場する公道ウルフ。
ご縁があって漫画の背景にもうちが登場(このシーンはまだ第2巻には入ってない)
昭和生まれの車好きのおじさんおばさんはきっといろんな場面で惹かれるストーリーと絵になってます。
ぜひぜひ読んでください。
「二葉モータース」は大いに応援します!!
Amazonや楽天ブックスやらヨドバシカメラのWebなどなどいろんなサイトで買えます。
とりあえずAmazonのリンク張っときます。
単行本も電子書籍も買えます。

昭和生まれのおじさんおばさんは電子書籍になかなかなじみはないと思いますが単行本が手に入りにくかったり本を置く場所がないという方にはオススメですよ(笑)

ラパンやワゴンRのステアリングロックユニットサービスキャンペーン

何度かお知らせしたことも有るかと思いますが、リコールやらリコール一歩手前のサービスキャンペーンとか、発生対応不具合とかいう「症状が起こったら無償で面倒見ます」的な、製造メーカーからのありがたい施策があります。
それらの不具合は起こる前に部品を替えますと言う施策なので症状が起こってない間に作業することが大半で、実際不具合が起こってから作業するのは稀です。
今日入庫したラパン HE22 平成22年 走行約11万㎞
メーカーからの不具合が発生するかもと言う案内が届いたということで入庫。
ステアリングロックユニットユニットのモーターが動かなくなって最悪エンジンが掛からなくなるという不具合。
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ま、スズキに限ったことではなく外国車でも国産車でもあちらこちらで似たようなことが起こってる故障です。
経年劣化と言う場合もありますので先もって「壊れるかも」と教えていくれるだけましですよ。
もちろんをユーザーさんの負担はゼロ。
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てなわけで交換作業したわけですが、なんとたしかにモーターは動いてませんでした。
言われている症状がもろに出てたわけです。
ただどうやらロックが「解除側」で動かなくなったようでそのおかげでエンジン不始動とはならずいままで乗れていたんでしょうね。
これがロック側で動かなくなってたとしたらたぶんこのラパンはどこかで立ち往生して救援が必要になってたはず。
これはラッキーでしたね。
お客さん。何か持ってますよ。
宝くじ買いましょう(笑)

ソケットレンチビットセット TONE MIX21620P 買いました

自動車にかかわらずいろんな職種の職人さんはいつでもどこでも新しい工具を欲しがっています。
というのも工具はアイデアが生まれそれが具体化したら商品になります。
アイデアが生まれると言うことはどこかに「不便」が発生してるからです。
「必要は発明の母」は商品や機械本体だけの話でなく工具にも当てはまります。
なので正直購入してもいつまでも
きりがありません
今までの工具に飽き足らず、またこの工具ならあれが出来るこれができるというPR文に踊らされて似てるようで似てない新しい工具を買ってしまうんです(笑)
その場面にマッチした工具がなく出来なかった作業を補う工具が購入の最大の動機かもしれません。
こんな工具買いました。
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前回室内廻りの作業で緩めたいネジの隙間が少なくて持ってる工具で対処できなかったんです。
そのおかげで大々的に他の部品を外しての作業になったので時間的にかなりロスしました。
そのときに「こんな形の工具があればなあ~」と思いながら悔しかったんです。
ある日部品商の営業さんがチラシを置いていったんです。
それを見たら「ああ、あの時これがあれば」と思ったので速購入しました。
なかなかアイデアの詰まった工具でセットされてる工具同士の組み合わせでいろんな使い方が出来るのでキット役に立ってくれる・・・・・はず(笑)
工具買うときはその作業が済んでるので次の機会がないと使わないんですが、その「次」のために工具が増えていくんです。
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役に立つまでしばらくおやすみ・・・

amazonにも売ってました

TONE = ローマ字読みで「とね」と読みます。老舗の工具メーカです。
若い頃、うちの工場で転がっていた工具の刻印を見て英語読みで「とーん」と読んでたのは内緒。

蒸気機関車メカニズム図鑑は構造のバイブル

知ってる人は知ってますが車だけでなく乗り物全般の構造を知りたくて仕方が無い私です。
その中でも鉄道車輛の構造探求が好きなのですが・・・
こないだ山口線を走るやまぐち号を「見に」行ってきましたがやはり本線上を全力で走る蒸気機関車は京都鉄道博物館に動態保存されている蒸気機関車が構内で往復運転する様子と比べると比較にならないぐらい圧倒的そして素晴らしい迫力を与えてくれました。
よく話しに聞くには、蒸気機関車が引っ張るイベント列車に乗る、というツアーなどがありますが、乗ってもおもしろくないというのが持論です。
マシンが好き、という自分の特性上、自動車でも鉄道でも船でも飛行機でも、「動いてる姿を見る」のが大好きなのです。
そしてそのものを見るにあたっては構造を知ってそこからその乗り物の動きやら操縦してる人の動きとか指示に従って動作する各部品などの連携を見ることが出来たらいくら時間が合っても足りない状態になりますね。
ま、毎日自動車とそう言う会話をして暮らしてるのですが、会話中の独り言を人に聞かれたら恥ずかしくてまずいかも(爆)
やまぐち号をそばで見て改めてこの図鑑があったからこそ100倍楽しめたのと言うのがこの本。
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1998年発行が初版ですがこの本のおかげで過去に自分が持ってた蒸気機関車の構造の知識が格段に広がってそれ以降展示されたりしている蒸気機関を見るときに確認する部分が大幅に変わったという本です。
書かれてる事と実物を対比して「お~なるほど」と唸ることが増えたように思います。
使われているイラストが秀悦でカットモデルを見てもわからない実際の動きを捕捉してくれてるイラストなので飛躍的に蒸気機関車の構造を理解することが出来た本です。
やまぐち号を見てふとこの本を久しぶりの開いてみたくなって今眺めてますが改めて実際姿を見た蒸気機関車が書いてあるとおりの動作をして走ってたんだと思うと思わず感動してしまいました。
教科書ってなかなか身につかないですけど心に残る教科書は永久保存版ですね。
ふと調べてみたら初版から21年経ってますがまだ販売されてるんですね。
(表紙のデザインが変わってる・・・)
少しでも蒸気機関車に興味がある方でしたら一度買ってみてはいかがでしょうか?

H4の球を止める針金 が折れてた

車検作業も大詰め。
あとはヘッドライトの光軸を合わせて・・・と思ったら左のヘッドライトの光軸が大幅にずれてる。
外から見ても何となくヘッドライト球の向きがずれてるように見える。
おかしいなあ~とコネクタの所を持って揺すってみると球がガタガタ動く。
なんで??~とコネクターを外してゴムキャップを外してみたら球を取り付けるスプリング(正式名称は何?)が折れてる。
バンパーを外して(この時点で萎えてる)、ヘッドライトを外して揺すってみると折れた破片が・・
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こりゃ大変!えらいこっちゃ!とこの先の対応をどうするか想像してあわてる。
時間が無いのもあるけど何よりその時の想像では
「ヘッドライトのこの部分だけなんて絶対部品設定されてない。
これはヘッドライト本体を替えないとあかんわ。」

でした。
過去にヘッドライトの球を外そうとしたときにコネクターごと引っ張ってスプリングが折れた人災、と思いますが、リカバリーの順番が自分に回ってきました(涙)
部品リストを見てみると想像通りそんな部分だけ売ってない。
ヘッドライト本体の価格は22000円。
見積金額は提示してしまってるしいまさら「価格訂正です」なんていうのも気まずくなりそうで言いにくい。
さてどうしたものかと途方に暮れてしまいました。
だいたいからして針金部分の正式名称すらわからないので「H4球を止める針金」でGoogle先生に質問。
すると
売ってる \(^_^)/
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早速注文
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ズバリそのもの同じ形ではなかったのでペンチを使って小1時間針金細工。
やっとそれらしい形に現物合わせ成功。
ある意味ワンオフで最低限の「修理」に成功!
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無事光軸をきっちり合わすことが出来て車検にも合格。
ホッとしました。
この部品のここだけあればなあ、と探してみても無くて、仕方なしにひとかたまりの部品を注文せざるを得ない今日この頃でお金が掛かってしまいユーザーさん共々がっかりすることが多いのですが、今回は「探して見るもんやなあ」と感動。
この部品のおかげでリーズナブルに修理できました。
発見したときの戦慄が走ったあの瞬間を忘れる良いお仕事が出来ました!

スズキエブリイ ベルト交換方法

スズキエブリイ DA17V 平成28年式 走行約6万㎞
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車検で入庫です。
いろいろ定番な部品交換ありですが、今回はお仕事の車と言うこともあってベルトを予防整備で交換です。
具合が悪くなってからではお客さんのお仕事の段取りを狂わせてしまうので経験と勘で痛みそうな所を先回りしました。

まずはボルト4本とクリップ4個でエンジンアンダーカバーを外します
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ベルト部分にカバーが付いてるので外します。
ボルト一箇所、ナット2箇所
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配線クリップを外します
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真ん中に見えてるコネクターを外します。
忘れると配線切れます。
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全部外れたらカバーを反時計回りに回しながら下に引き抜きます。
いろいろ引っかかりますがそのあたりは様子を見ながら・・・
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カバーが外れたらベルトが丸見えになります。
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この形式からエブリイはエアコンベルトがストレッチベルトになりましたので調整機構はなく、専用工具を使って外すか、時間を短縮するのであれば切断して外します。
取り外すときは汎用のストレッチベルト脱着の専用工具で外れます。
工具を取り付けてクランクプーリーをぐるっと廻します。
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使ってる汎用の工具はアマゾンでも売ってます。

 

オルタネーター兼ウォーターポンプベルトは調整機構を緩めて外します。
テンショナープーリーの真ん中のボルトを緩めます。
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調整ネジをスパナを使って緩めます。
廻す向きは普通に右ネジなのでねじ込む方向に回すとテンショナーが緩む方向に動きます。
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ベルトが外れました
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エアコンベルトの新旧比較です
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新しいオルタネーター兼ウォーターポンプベルトを取り付けます。
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テンショナーの中心ボルトは整備要領書に書いてあるとおり、ボルトを着座させてから80度~100度緩めて調整します。
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2023年6月 追記
真ん中のボルトを締め付ける方法が新たに通達されてます。

手順① トルクレンチを用い、40N・mで締め付ける。
手順② 12角の工具(ソケットまたはレンチ)を用い、腕が垂直に近い状態でボルトにかける。
手順③ 工具に合わせ見やすい位置にマーキングをする。
手順④ ソケットまたはレンチをボルトから外し、1角分反時計回りに回転した位置でボルトにかける。
※12角の1角分は30°である。
手順⑤ マーキングの位置まで増し締めする。

つまりは40Nmで締め付けてあと30度角度締めということですね。

 

音波張力計に所定の数値を入力して測定しながら規定値に合わします。
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あとはエアコンベルトの取り付け
スズキから購入した専用の工具で取り付けます。
SSTの部品番号は09991-07460
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これにて完成。
外した順番にベルトカバーを取り付け、コネクターを取付、配線クリップを取り付けます。
最後にエンジンアンダーカバーを取り付けて完成。

もしエンジンオイルを替えるならアンダーカバーを取り付ける前にドレンボルトにアクセスした方がレンチが簡単に掛かりますね。
ストレッチベルトは脱着にそれぞれ車種ごとに工具が必要でじゃまくさそうですが替えたあとの調整の手間が減るので最初に感じたストレスはかなりましになってきました。

またストレッチベルトは材質やら長さは繊細なものですから純正部品の使用をお勧めします。プロでも社外品を使って難儀してる人もいますので・・・

専用工具無しに交換したりしてる方もいますが自分は安心してきれいに仕事が出来る専用工具を使う派です。

工具無しに交換する方の知恵とアイデアは感心するものばかりで自分にはそんなセンスはないなあと・・・
ないので工具を購入して使い回すんです。
知恵がない分工具への投資が必要なので日々精進です。

公道ウルフの1シーンに登場

本日発売のヤングチャンピオンに連載中の公道ウルフ。
物語でMR-Sをメインにメンテしてるのが「双葉モータース」
うちのお店は「二葉モータース」
「ふたば」繋がりではないですけどご縁があって漫画の背景にうちが登場するとは・・・・
ただただひたすら感動!感涙!
作者の 野口賢 先生に感謝いたします。

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ぜひぜひ購入してください!!
通常の雑誌はこちら

電子書籍版はこちら

単行本 第1巻も絶賛発売中

臨時休業のお知らせ

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勝手ながら令和2年11月7日(土)は臨時休業させていただきます。
8日は日曜日で定休日なので連休です。
ご不便をおかけするかもしれませんがご容赦ください。
11月9日(月)から平常営業します。

イグニッションコイルのコピー品を使ってもいいかと質問が来ました

以前にイグニッションコイルのコピー品が不良だった記事を書きましたがそれを読んだ方からこんな質問が来ました。

イグニッションコイルの記事、大変参考になりました
今エブリィの90000kmに乗っています。イグニッションコイルの交換を考えてます。予算が無く、NGK まで、届きません。
なかなか、コメントしずらいとは、思いますが、○○○ という会社のイグニッションコイルを考えてます、どうですか?教えてください、お願いいたします

再度自分自身の考えをお返事しましたので転載しておきます。
++++++++++++++++++++++
まず ○○○ というメーカーは今回初めてホームページを見ました。
少なくとも部品を自社開発・製造してるのではなく海外でコピー品を製造させて 国内で販売してる会社と見受けました。
・ もしあなたが自動車を整備する工場で人様からお金を頂いて作業する立場な らNGです。
・ もしあなたが自動車が好きでイグニッションコイルをご自分で愛車に対して 交換しようとしてるならこういう選択も有りでしょう。
・ もしあなたが中古車を販売しててとりあえず動かすことが出来てお客さんに対 してその時だけ体裁を整えることが出来れば良い立場ならそれもOKです。
コピー品は信頼置けないものです(きっぱり)
・軸が回転するもの(ベアリングなど)
・ブーツやパッキンなど製品にゴムが含まれるもの
・コイルを利用した電子部品
は特に注意が必要で耐久性においてはアウトです。
自動車部品はイグニッションコイルだけでなくいまやあらゆる方面で「優良部品」とか「新品」と名乗ったコピー品があふれかえっています。
つまりは使ってみてそれでいけたのなら結果オーライの世界です。
他人に迷惑を掛けないのなら人柱OKです。
コピー品を使うとしたら「転けても泣かない」だけです。
わたしは交換するという作業に対してお客さんから対価を頂く立場です。
一度使った部品に不具合があって作業を2回するようなことがあるとこの先の信 頼をなくし二度とそのお客さんの顔を見ることがなくなるかもしれません。
つまりは収入源をたたれることです。
某ドラマのセリフをもじると「私、失敗出来ないんです」
そういう立場ではこの○○○というメーカーの部品を使うことはないです。
その人それぞれの立場で使用する部品を選択すればいいのではないでしょうか?
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とお返事しました。
これが当店の見解です。
趣味の領域であれば何を使ってもいいと思いますし、初期不良やら耐久性不足ということ自体が楽しい出来事かもしれません。
「ありゃ~やっぱりあかんかあ」(笑)
で終わるのも自動車のメンテナンスを趣味にしてる方なら話のタネになりますよね。
「人柱」のうえで経験を積んで次へのステップを進んでいくのも素晴らしいの一言です。
使う人の立場で決してコピー品が全ていけないとは言えない話でした。