泉大津で車検工場を探していて、当店を選んでいただきご来店。
お見積の上、作業内容を相談させていただきベストプライスでの車検を引き受けさせていただきました。
日産マーチ AK12 平成17年式 走行57000キロです。
以前に雪国での使用歴が有り、ブレーキローターの錆がひどく研磨修正と同時にブレーキパッドの交換です。
ブレーキローターを外していきます。
ローターを外すためキャリパーサポートと呼ばれる部品を外します。
ローターを外します。
通常は簡単に外れるのですがこのあたりは雪国を経験してるお車。
錆で完全に固着してまして四苦八苦。
あの手この手で外れました。
ローター研磨は専門業者に任せて、ブレーキまわりの部品を清掃していきます。
次は後ブレーキ。
後ブレーキは残量OK、オイル漏れなどもなく大丈夫でしたので組み立てます。
軸のボルトはトルク管理をしっかりしないとベアリング壊れますので規定トルクで締め付けます。
ちょっとお化粧しておきましょう。
ブレーキフルードの入れ替え
そしてエンジンオイル交換。
エアコンフィルターの交換。
このお車もグローボックス取り外し必要のお車です。
というわけで新旧フィルターさん同士がこんにちは・・・
替えたら組み立てます。
バタンと開かないように設置されてるダンパーのひもを忘れないように。
いつもながら「この構造にした設計者に交換作業をさせたい」と思わずにはおれません(笑)
そうこうしてるうちにローター研磨ができあがってきたので前ブレーキ組立開始。
今度は錆びないように外周やら内周あたりに耐熱塗料を塗っておきます。
ブレーキパッドが動くところをしっかりグリスアップ
ブレーキ掛けたときに「鳴き音」がしないようにグリスアップ。
パッドを取付、キャリパーを取り付けて完成!
泉大津のHさま
おおよその整備内容はこんな感じでした。
当店を選んでいただきありがとうございました。
その他の故障やら整備もご相談にのりますのでせいぜいご利用ください。
年別アーカイブ: 2014年
ブログで見た症状と同じなので修理してください
なんと尼崎からご来店いただきました。
電話での第一報は
「ブログで見た通りの症状です。一度行きますので診断してください」
とのお話しで一度ご来店いただきました。
診断の結果まさに「ブログと一緒」でしたので部品を発注して後日ご入庫いただき作業しました。
今回は白のセレナ。PC24 平成12年式 18万キロ走行です。
一目でわかるほどきっちりメンテナンスされたセレナです。
我々が考える「メンテナンスはこうでないと」という車へのこだわりが感じられる気持ちのいいセレナですね。
診断すると前回のセレナと同様の作業。
洩れ方も一緒ですね。
カムカバーを外します。
硬化したカバーとエンジンの間のパッキンを外します。
小さい部品ながらカムカバーをエンジンに取り付けてるボルトの部分にあるパッキン。
13個(!)あるので単価は安いですが今回一番金額のかかる部品です。
全て交換します。
あと今回のこのエンジンは紙カバーのパッキンからの洩れよりディストリビューターと呼ばれるこの部品の根元からの漏れが多かったです。
パッキンを組み付けて時に指示された部分に液体パッキンを併用します。
カムカバーを元に戻します。
13個のボルトを締めますが締めすぎは厳禁。
パッキンがつぶれすぎて効果がなくなるので規定トルクで締めます。
プラグコードも高級品です。
配管類なども復元して完成!
漏れていたオイルを清掃。
30分ほどエンジンを回して漏れがないかを最終点検。
無事オイル漏れが治りました。
尼崎からおいでいただいたMさま。
「同じ症状を修理したことのある自動車修理工場が安心して任せられます」
というお言葉頂きました。
数多い自動車整備工場から当店をご指名いただきありがとうございました。
12ヶ月点検とはいえど・・・・
スズキエブリー DA64V 平成20年式 走行距離8万キロ。
リース会社からの指示で12ヶ月点検をすることに。
まあしかしこれがたぶん整備らしい整備が初めてなんでは?という状態。
お客さんからのご指示は
ブレーキに効きムラがある
ということだけ。
効きムラはたぶんブレーキローターが偏摩耗してるんだろうなと言うことで分解。
このあとローターを研磨修正に出します。
ブレーキパッドも残量半分以下だったので迷わず交換。
パッドを支えてる部品もしっかり清掃。
動きが軽くなれば効き味に影響するので。
スタビライザーロッドと呼ばれる部品。
関節のゴムがアウト。
エンジン冷却水を循環させるウォーターポンプ水漏れ。
点火プラグ電極摩耗で要交換。
エンジン冷却水温を一定に保つサーモスタットが開きっぱなしで冷却水温が規定値まで上がらず。
というわけで診断した箇所をリースやさんに報告。
修理許可をもらって不良箇所を整備。
ポンプの交換。
ポンプを替えるときにベルトを外しますが、新車から一度も替わってなさそうですり減って細くなってるのでついでに交換。
スタビライザーのロッドを替えたり
研磨修正したローターが外注先から帰ってきたのでブレーキを組み立てたり
あとはエンジンオイル&フィルター、などなど消耗品を交換。
冷却水入れてエンジン掛けてサーモスタットの動作確認。
ただこの車は水温計無いのでスキャンツールを接続して水温センサーの数値を読まないと水温確認できません。
水温が規定値まで上がったのでOK。
いまや水回りの修理にもスキャンツール必須です。
これを持たずに整備してる所ってこういう確認作業はどうしてるのだろうかと逆に心配(笑)
というわけで普通の車検作業よりハードな12ヶ月点検でしたが、つまりはその車の人生の中で、どこかでやらなければならない消耗品の手入れがたまたま今回の作業で廻ってきただけです。
次の車検時には軽い作業でOKでしょう。
10年10万キロ走るための消耗品にかかる費用(ライフコストと言う奴です)の合計はさほど差は無いですよ。
「いつやるか?」だけですよね。
臨時休業のお知らせ
2月21日金曜日から泉大津商工会議所の行事参加のため23日までお休みします。
勝手を申しご不便を掛けますがご容赦ください。
24日から平常通り営業します。
車検の受験種別
車検にはいろいろ受験形態がありますが、持ち主そのものがちゃんとした国の認証工場で受けてるのやら「もぐりの業者」で受けてるのやらが理解できてない実態があります。
そのため車検証の備考欄にどこでどんな車検を受けた、とかを2月から明記するようになりました。
悪質な詐欺まがい業者を閉め出す手段になればいいですね。
整備記録簿の有無、認証工場・指定工場などなどが表記されます。
当店での車検証です。
ちゃんと「認証整備工場」「点検整備記録簿有り」になってますよね。
これがプロの証です。
普段見ない車検証ですが、2月半ば以降に車検を受けた方は一度ご覧になってください。
中古車を選ぶ際の参考、購入後の確認などにも使えそうですね。
雪の記録
臨時休業のお知らせ
2月10日(月)は勝手ながら泉大津自動車整備連合会の行事に
参加のため臨時休業させていただきます。
なので2月9日(日)~11日(火)までお休みです。
2月12日(水)から平常営業となります。
ご不便をおかけしますがご容赦ください。
HID球にも寿命がある
ここ数年のパトカーは「クラウン」がベース車で配備が続けられてました。
大阪府警のパトカーはほとんどがクラウンです。
今度はスバルレガシーのセダン車になる予定だそうですが・・・
パトカーにクラウンというと「なんと贅沢な」と思うかもしれませんが、あくまでもベースになってる車がクラウンなだけで、豪華な贅沢装備などは一切無く、シートもビニール素材の商用車のシートみたいなものです。
普通の商用車よりも過酷に扱われるパトカーですが、ヘッドライトはHIDを使っています。
HID、もしくはキセノン球とも言いますが、最近のヘッドライトに採用されつつあるあの真っ白い光を放つ超明るいヘッドライトです。
光る原理は「溶接の時に見えるあのまぶしい光」と同じ原理で光ってますのでそりゃ明るいはずです。
このHID球ですが、登場したときは「まず切れることのなく寿命は半永久的」と言われてました。
そのせいかこのクラウン、ヘッドライトの球を交換するためには普通のように、ボンネット開けて球交換、とはいきません。
本来交換する頻度は少ないだろうという設計なので球にアクセスするにはめっちゃ遠いんです。
タイヤを外してそこからヘッドライトユニットの裏側へ手を突っ込んで替えます。
ヘッドライトの裏側に交換用の穴が開いてます。
なので作業中はこんな姿に・・・
長寿命をうたってるだけあって、一般車ではほぼ新車から買換まで交換することは稀だと思いますが、なんせパトカーですから超過酷な運用です。
2年もすればちらつき始め、そのうちぼんやりと紫色に光って寿命を迎えます。
そりゃまあ運転手さんは交代勤務ですが、パトカーそのものは24時間走り回ってます。
昼間でも緊急走行時はヘッドライト点灯させて走ります。
一般車とは比べものにならないぐらいヘッドライトへの負担は大きいです。
だいたい同じ周期で交換することになりますのでHID球も寿命がある、と言うことをパトカーに教えてもらいました。
20年20万キロのブルーバード
日産ブルーバード HU13 平成7年式 距離236000キロ
今回が最後の車検だと言うことで入庫。
今までにもいろんな修理を続けてきて、それなりに手が入ってきた車です。
さすがにいろんなところがくたびれてきましたので、「快適」には乗れなくなってきました。
ということでいろいろ相談させてもらい、費用対効果の最大公約数的な部分での車検作業。
とにかく車検合格を目指す方針で行くことになりました。
とはいうものリフトアップしていろいろ見渡すと車検合格の為の避けられない作業がいろいろありましたのでそのあたりを重点的に・・・・
ドライブシャフトのブーツおよびエンドブーツと呼ばれるハンドルからの操作をタイヤに伝える部分の関節を保護するゴム、などなどは経年劣化でパックリです。
ドライブシャフトを車体から取り外します。
言葉では簡単、作業量多し
エンドブーツを替えるためとシャフト取り外しのために関節を切り離す必要があります。
そのための特殊工具。
これを使ってネジを締め込んでいくと外れるのですが、この外れるタイミングが毎回違いますし、外れるときは跳ね上がるように外れるのですごい音とショックが有ります。
締め込んでる間は「この回で外れる?」と1回1回ビビりながら締め込んでいきます。
黒髭ゲームをやってる気分(笑)
そして「バンッ」という音と共に外れました。
今回も意表を突かれて腰抜けそうになりました(爆)
この作業、嫌です・・・
あれこれずらしながらシャフトを抜き取ります。
無事車体から外れたシャフトの破れたブーツを交換。
グリスべっとりの部品なので全てを洗い流して、新しい部品が来るのを待ちます。
その間に他の作業。
オイル変えたり錆びまくってるワイパーの土台を塗装したり・・
新しいブーツ到着!
シャフトの組立開始
シャフト組立完成!
あとはこれを元通り車体に。
途中は省略。
足回り全て組立完成。
ここまで出来たらあとは標準の消耗品類を交換。
ブレーキフルード、点火プラグ、エンジン冷却水、などなど。
車検に引っかかる部位がもう一つ。
方向指示器のランプ本体が割れてました。
これも保安基準に照らし合わせるとアウトです。
運転席を確認するとメーター内のシートベルト警告灯も点灯しない。
これも車検の基準に抵触するのであれこれ診断。
シートベルトを差し込むところのスイッチの接触不良で解決。
なかなかハードな作業でした。
最後の車検とはいいながらさすが20年、20万キロです。
そのほかにもエアコンが冷えないとか、ガラスの密着が悪いとか、ラジエーターの水漏れが始まりそう、とかいろいろ残ってるんですが・・・
でもこれこそが自分が考える、商品を大事に長いこと使うことが本当のエコ、ということ。
普段からお車に気を遣ってるオーナーさんですから効率のいい手入れをお手伝いさせてもらってます。
無駄な修理代はかかってません。
あくまでも各部品は「寿命」を迎えての交換ですから「故障」ではなく「維持」ですね。
20年間オーナーさんからかわいがられずっと愛されてきた車は「故障」はしませんでした。
これぞカーライフの真骨頂ではないでしょうか?
当店のオイル交換は無料点検付き
トヨタガイア ACM10G 平成15年 走行66000キロ
「オイル交換しといてくれる」と入庫。
とご用命を受けても整備士の習性でオイル以外にいろいろクルマの状態を観察してしまいます。
基本的にオイル交換するときはリフトアップもしますのでそのついでに足回りを軽く目視点検したり、タイヤの空気圧点検はうちの標準「おまけ作業」。
リフトに上がってる間に下からエンジンからオイルやら冷却水が漏れてないかな?などなど見回します。
商魂たくましく,と言うわけでなくこれは本当に「整備士の習性」ですね(笑)
まさに「無料点検付きオイル交換」になってしまうのです。
オイルを抜いて、足回りを軽く目視点検、リフトを降ろしてボンネット開けてオイルの注入するときに・・・・
なんじゃこの悪魔の紋章は??
そうです。
トヨタ車に多いウオーターポンプの水漏れの跡。
お客さんに「残念なお知らせ・・・・」
ということで作業開始。
リフトアップして交換作業準備で下回りのカバーなど分解。
しっかり洩れております。
何度か登場の「買っておいて良かった工具」
ベルトを外す手間がどれだけ助かるか。
このプーリーによって回されるポンプを交換。
ポンプを交換するのに発電機・・・邪魔 orz
なので一旦取り外します。
スペーズがあいたのでやっとポンプ本体取り外しに・・
本来はプーリーのまわり止め用の特殊工具が必要なのですが、さすがに車種別の専用工具までは揃えてないので、昔ながらの職人の知恵を拝借。
ドライバー突っ込んでまわり止め (^_^;)
よい子はまねしないでね。
プーリーが外れたら、ポンプ止めてるボルトやらナットを緩めて、固着してるポンプをバールでこじて、エンジンから外します。
結構しっかりへばりついてました。
やっとすきまが・・・
最近のクルマは部品と部品のすきまは液体パッキン。
外したあとのパッキン清掃が作業の肝。
清掃をきっちりしないと組み立てたあとにまた洩れてきます。
平面と平面が成立してこその液体パッキンです。
お掃除終わり。
と言うわけで新旧記念撮影。
液体パッキンを指定の幅、位置に塗ります。
これが気を遣います。
多すぎても少なすぎてもいけないのですが、本来ビビりなのでどうしても多めに塗ってしまいます(笑)
ま、少ないよりは・・・という感じですかね。
塗ったらそうっと元の位置にポンプと取り付け、ボルト・ナットを規定トルク締め付け。
チョットパッキンがはみ出ると安心したりして・・・
ポンプがついたら、外した部品を元通りに。
プーリー、発電機を元通りに取付、ベルトも新品を取付。
水回り整備のあとはいつもの圧力テスト。
水漏れ点検。
圧力掛けたままポンプまわりの最終点検。
替えた部品。
トヨタのこのポンプ水漏れはチョイノリの多いクルマに漏れが多いような。
このお車もちょっと前までは通勤車でしたが、オーナーさんの引退によりお買い物車になりました。
そうなったとたんに漏れ出しました。
最初からお買い物車のクルマはもっと早くに漏れ出すことが多いので、エンジンの冷間始動回数で漏れ出す時期が決まるのかなあ、と想像します。
弱いとは言え、9年、約7万キロ働いたのですからやっぱり「消耗品」として割り切る方がいいでしょうね。