オートバックス 脱輪等防止策ってなに?

某オートバックスにて車検を受けたユーザーさんが突然のパンクでご入庫。
車検作業は令和5年7月ですからまあ半年ちょっと前。
納品書見せてくれたので参考させてもらいました。

過去にこのブログでハブクリアなるものをしてないのに価格に入ってとの記事を書きましたが今回もそれがどうなってるか興味津々(笑)

タイヤ交換でホイルを外してみたら今回はそれらしき「油」を塗ってあって
「おお今回はちゃんとしてるやん」と。

でもハブの中心は錆びてますけどどうなんでしょう。
自分の整備基準ではブレーキローターとハブ中心部分との固着を避けたいのでできればハブとローターの隙間にも塗ってほしかった。

そして納品書見るとハブクリアという記述はないものの
車軸面防錆処理工賃
という商品名になってました。
改名したのかハブクリアという名称は商品名で実際の納品書としてはこういう記述なのかな?

それはさておきその後ろの

脱輪等防止策

って言うのが今回気になりました。。。

これってなんでしょうか???
油を塗ることで錆ができずにその結果脱輪防止という意味なんでしょうか?
それとも何かプラスでナットを締めるときに特別な加工があるのかな(笑)
オーナーさんに口頭で商品説明でもしてるんでしょうか?
今回のオーナーさんは車検時にタイヤローテーションしてくれてる事実は知らず、ハブに油を塗る意味も「さて?」という反応でお金を払ってました。

実はこのお車、ホイル外すときナットが堅く締まりすぎててインパクトレンチを通常の4~5倍の時間かけてやっと緩むという状態。
まさかきつく締めるのが脱輪等防止策なのかな・・・なんて思いました。
本来は規定トルクで締めることが脱輪等防止策だと思います。
大型トラックのタイヤ脱輪の原因は締め方が足りなくて緩むよりは締めすぎてボルトが延びてヒビが入ってそこから破断、というケースの方が多いとか。

自動車整備士というもの、働く工場の環境や経営方針によっては仕事を急がされてついつい丁寧な仕事が出来ずにバババってインパクトレンチできつく締めてはい終わり、となる気持ちもわからんではないです。
ただでさえ人手不足なのに大きな看板をしょってる会社は従業員を守るため一件でも仕事を取ろうとします。
丁寧な仕事をしたいのに現実には無理、と嘆いてる現役の大手新車ディーラー整備士の話も聞きます。
会社は新商品や整備メニューを作って売って入庫させ、それを処理する現場ではついつい急ぎの仕事になる。

そのあたりは自分みたいに自営してて作業のクオリティに責任及び自己満足が重なる立場の人と、雇われて作業する人の間には埋めがたい溝があるのも事実ですね。
会社全体で顧客の方を向いてモチベーションを共有できる工場なら最高なんですけどね~

単なるパンクでタイヤ交換というだけの作業でしたが、最後まで気になるんですが

脱輪等防止策

ってなに・・・・??