和泉市からの車検ご入庫してもらえました

ダイハツムーブ LA100S 平成23年 走行約5万㎞
ふるさとを離れて和泉市でお仕事をされてて、車検工場をネットで探してた当店を見つけて頂きご入庫頂きました。
お客様と一緒に現車を見ながら整備箇所のご提案とご予算との兼ね合いを相談して整備内容を決定。
その場で入庫決定してもらいました。
お客さんはご自分のお車の「おなか」を見ることはほとんど無いでしょうから当店では
「良かったら下から愛車を見ませんか?」
とお誘いします。
ほとんどのお客さんは
「へ~こうなってるのか」
「初めて見た」

と喜ばれます。
自分の命を預けてるお車ですから
「たまには下から見上げてあげてくださいね」
などとワイワイ受け入れ診断をしてるお店です。
さて整備内容も決まり作業を開始しました。
車検整備の内容説明も兼ねてアップしておきます。
まずは前のブレーキ


こういう見えないところの油ぎれがブレーキの変な減り方を助長するのできっちり給油

後のブレーキの点検
ドラムと呼ばれる一番外側の部品を外し内部点検

中にたまった摩耗粉をきれいに清掃

ブレーキシューの残量を計ります

ホイルとの密着面のサビをきれいにして「振れ」を防止
取り付けねじ面にモリブデン潤滑加工を施して今後のネジの固着を防ぎます

最後は錆止め塗装でお化粧しておきます

ブレーキの点検清掃が終わるとブレーキフルードを入れ替えます

新しいフルードを入れながら古いフルードを押し出していきます

古いフルードを回収
これを4輪全部に行います。

新しいフルードは透明です。
使用過程でだんだん茶色く不透明になっていきます。


エンジンが吸う空気用のフィルター。
5万㎞使うとこうなります。
新旧並べると差は歴然

室内にあるエアコン吸気口のフィルター


エアコンガスリフレッシュも受注させて頂きました。
ガスの量が規定量の75%に減っていました。
使用5年であれば平均的な減少率です。
一旦回収したガスをクリーニングして足らなかったガス量を加えてきっちりと充填。
これで今年の夏はバッチリエアコンの能力をフルに使えます。

和泉市からお越しのM様
お車をお渡しするときに概略はおご説明しましたが車検内容はこういう作業でした。
内容を再確認にこの記事を参考になさってください。
数ある自動車整備工場の中から「泉大津近隣の車検なら二葉モータース」をお選び頂きありがとうございました。
末永いお付き合いできることを祈っております。
 

ワゴンR パレット ラパンなどのエアコンコンプレッサーのリコール

ワゴンR、パレット、ラパンなどのエアコンコンプレッサーに対する平成28年3月4日発表のリコールの案内が届き始めてます。
該当車種に乗っておられて案内が届いたらスズキディーラーのみならず当店でも対応できます。
大きく分けると、点検の上その場でOKなお車と、手当の必要なお車があります。その判断をさせて頂きます。
別にうちで購入されたお車に限らず、他店で購入、もしくは中古車で購入された方でも遠慮なくお問い合わせ下さい。
スズキのリコールページ ↓
http://www.suzuki.co.jp/about/recall/2016/0303/index.html

空気系のフィルター

4月に入り車検ラッシュも一区切り
一番うれしいのは車検場が空くことです。
車検を受けるための待ち時間が減ると効率が良くなります。
さて今回は空気を清浄するフィルターについてのお話し
スズキキャリイ DA16T 平成26年式 走行2万㎞
初めての車検ですね。
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いろいろ消耗品を点検する中で今回は空気系のフィルターについてのうんちく
自動車の消耗品のうちで、空気をきれいにするフィルターは代表的なモノでエンジンが吸う空気用のフィルターとエアコン用のフィルターの二つがあります。
メーカーの基準で言うとエンジン用のフィルターは4~5万キロで交換。
エアコン用のフィルターは車検ごともしくは1万㎞で交換というおおよその目安があります。
けれども自動車の使われ方というのは人それぞれ、業種それぞれそんな一律な基準では計りきれないほど千差万別です。
その使われ方を加味して部品の交換時期をチョイスするのも我々プロの判断です。
このキャリイは建築現場などで活躍するためのお車です。
そうなると舗装されてない現場などに入っていくわけでこれだけでももう基準の度台は変わります。
エンジン用のフィルターはたった2万㎞でこんな感じ
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エンジンが空気を吸いにくくなると燃費の悪化(鼻づまりはしんどいですよね)やガソリンの燃焼が悪くなって排気ガスが汚れます。
エアコン用のフィルター
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暑い夏に職人さんが作業してすぐに車のるとたぶんエアコンの風量は最大。
汗をひかすためにずっとその状態で室内を冷やそうとするでしょう。
そうなればフィルターを通過する空気量が多くなる上に現場の砂塵が室内で舞うでしょう。
使われ方を想像しておおよそ予想を立てて、経験からその車の部品交換の計画を立てるのも我々の仕事の一部なんですよね。
時々その予想が外れるときがあります。
それはそのお車の使われ方が変化したとき。
あわてますよね・・・

キューブの車検をネットから新規入庫いただきました

ニッサン キューブ BZ11 平成15年2月 走行75,000㎞
ネットから検索して頂いてお見積の上作業箇所相談の上着工です。
お客様のご希望はまだまだ末永く乗りたいのでそれを踏まえて作業してくださいと言うことです。
お車にあまり詳しくないというお客様のために作業内容の報告のアップです。
うちの作業方針やら作業の仕方など兼ねてます・・・
ではレッツゴー

最近「ルーティン」という言葉が流行ってますが、車検作業にも整備士それぞれルーティンがあります。
工場ごとにも違うみたいでそれこそ”お店伝統”の作業手順があるんですね。
自分はまず足回りから
リヤブレーキの点検

キューブはブレーキドラム分解にはセンターボルトを緩めるタイプ



きれいさっぱり清掃
各部注油をし残量チェック


ブレーキシューとドラムのすきまをきっちり調整して組立。
本来ルやブレーキのすきまは自動調整となっていますが、機械任せではすきまは多すぎ。
やっぱりきっちり人間様のさじ加減で際どく責めます(笑)
この調整だけでブレーキの効き味が変わります
そして組立後お化粧

フロントブレーキの点検
まずはキャリパー分解




残量チェックしたら組立、と言う工場は多いです。
特に昨今の1日車検とかはキャリパーを外さず残量チェックだけ,とも聞きます。
まあ会社の効率重視の方針を言われたらサラリーマンは従うしかないですよね。
うちはそれでは「自分が納得できない」のでルーティンを推し進めます。
こだわりを持って作業できるのが中小零細の特典かも。
ディーラーやら大手の用品販売店やらスピード車検を看板に上げてるお店の少し志のある整備士に同情します。
ブレーキ異音防止のクッション材としてのパッドグリースの打ち直し



このシムに塗るグリース。
寿命が長く耐熱性に優れるので髙価ですがこれを使ってます。
ほんと高い・・・・(笑)


あくまでも異音防止のシムとパッドのすきまだけ打ち直し。
外側には塗らないタイプの整備士です。
このあたりは整備士それぞれですね。
ブレーキパッドを支えるサポートの清掃。
ここの動きで効き味が変わります。
あんまりこだわってる人知りません。

そしてきれいにしたら高級モリブデン潤滑剤でコーティング
普通のグリスではブレーキの摩耗粉が混じってこてこてになってしまうのが嫌で材料代は高いですがこの方法で加工します。

もちろんパッド側の接触部分もコーティング


キャリパースライドピンの清掃と点検と給油
ここら辺は丁寧な整備士さんなら確実に見てますよね


組み立てる前にブレーキピストンを押し戻します。
この手触りが点検の一種です。
延びたまま組み立てるとピストン固着を見逃します。

そして組立


ブレーキローターのこの接合部分。
錆びるとローター交換の時に大変な手間が発生します。
自分は車検の時には必ず外して乾燥潤滑剤を塗布。
将来のローター交換の時に自分が楽できるため(笑)
整備士がたくさん居ると次の同じ車の整備担当になるかどうかわからない大手の工場。
ところがうちは次も必ず自分がこの車を触る。
この思いだけですね。
この一手間がアイラブミー(笑)


ブレーキフルードの入れ替え
新油を補給しながら古いフルードを回収


今回はタイヤも新調。
8年使ったタイヤはひび割れでぼろぼろでした。
そうなると溝があっても表面が硬化したタイヤでは雨の日はつるつるにすべります
賢明な選択だったと思います。

エンジンオイル交換
普通にドレンボルトからオイルを抜きます。

ここでこの一手間。
ドレンボルトから抜くだけでは抜けきらないオイルを自分で作った工具で吸引



0.5リットル残ってました!
このエンジン全量で3.5リットル。
普通に抜いただけならこれだけ古いオイルが残ったままです。
その比率15%
つまりは85%しか交換できていないと言うことです。

自分がすっきりするためにこの一手間かけます
エンジン用のエアフィルターを替えようとケースを開けると驚きの発見
中からクリップの破片が。

ははーん、これは吸気ダクトを留めるためのクリップが風化して割れて外れた時にそのまま吸い込まれたのか、と気付きました。


これはちょっと構造上問題ありかも。
まあそのためのエアーフィルターなんですけどね・・・
エアフィルターの新旧

そしてエアコンフィルターの交換。
ニッサンのノート、キューブ、ティーダ当たりはみんな同じ構造でフィルターまでたどり着く道のりが遠い





ヘッドライトが暗いとご相談を受けました。
変に真っ白いヘッドライト球はむしろ雨に日には見にくい。
HID球に交換しても昨年のヘッドライト基準の改正で車検合格が厳しくなりました。
特に40歳半ば以上になるとそんな「白くて明るい」球を入れても効果ありません。
(自分の目で経験済み)
「ちょっと明るいヘッドライト球」が一番よく見えます
いろいろ試してたぶんこれが一番コストパフォーマンスに優れた「明暗反応が劣ってきた老眼の人向けのヘッドライト球」
一度お試しください
ヘッドライトの表面磨きとセットで御用意してますのでお問い合わせください。


ヘッドライト球を替えたらコネクターにはこれを塗布
次の交換がめっちゃ楽に抜き差しできます。
これも次の交換も自分がするので楽するため(笑)

ヘッドライト表面のフォーアフター


ヘッドライト光軸調整
下向きで確実に合わします。
上向きでも合格するという暫定ルールはありますが何かごまかしてるような気がして納得できないのでこれもこだわり。



そしてデンゲン社のエコマックスジュニアⅡを使ってエアコンガスリフレッシュを施工
エアコンガスの量は「重量管理」
つまりは重さで規定されてるので圧力計では適正値は判断できません。
重さを量るには一旦全量回収して現在お車に残ってる量を計らないと答えは出ません。
回収して、不足分を足して、規定量に合わす
これらを全自動でやってくれる優れもののマシンです。

結果は規定量440グラム、回収できた量が330グラム、追加が110グラム。
きっちりグラム単位で規定量に合わすことが出来ます。
故障でなくてもエアコンのガスは経年で少し実漏れていきます。
構造上仕方ないところです。
キューブは75%しか残ってなかったと言うことですね。
きっちり規定量が入ったのでこれで今年の夏は安心です!

という感じでご報告を兼ねたブログをアップしました。
泉大津からお越しのY様。
今後とも末長お付き合い出来ることを願っております。
 

MPV 新規のご来店です

インターネットで検索からのご入庫。
マツダMPV LW3W 平成15年1月 走行177200㎞
千葉から単身赴任で泉大津在住だそうです。
ネットからのお客さんは他府県ナンバーの比率が多いですね~
おおよそのお見積をご提示、その中から優先順位をきめて、予算と作業の妥協手を決めて作業開始。

前ブレーキ廻り
大きな問題はありませんが当店のこだわり箇所はきっちりと。


後ブレーキ



最後はお化粧しておきましょう。

ブレーキフルードを新油で古いフルードを押し出して入れ替え
これ車検ごとの作業が大事です
明らかにお車の生涯コストを下げます。


ブレーキやらタイヤの残量を計測




さてこのお車、入庫時からエンジンチェックランプが点灯していました。
早速診断機を接続。
記録されているであろう故障コードを読み取ります。
今は診断機は整備工場としては必須ですね!

して読み取ったコードはP0032
MPVの故障の定番コードです。
排気ガス中の酸素濃度を測るセンサーの余熱ヒーター系統の断線を示しています。
ヒーター回路をテスターで診断してみるとしっかり断線してました

新しい部品を取り寄せ交換しました。

排気管のエンジンからすぐの所に取り付けられています。
配線があるので専用の特殊スパナで作業。
ほんとに特殊工具はかゆいところに手が届きます。



これで故障コードをリセット(これも大事)
エンジン始動後故障コードが再度記憶されないかを確認して作業完了です。
作業は終わり、車検の更新も終わりましたが、残念なことにこのお車はご予算とお客様の意向によりまだ作業しなければならない部分を残しています。
例えば
・フロントハブベアリングがいたんで音が出ています。
・点火プラグが消耗しています。
・エアコンガスが不足しています。
・原因は追及し切れていませんがアイドリングが不安定です。
などなど。
車検に合格するということと、快適に安全に気持ちよく走る、と言う自分の中の基準との妥協点での作業となりましたのでちょっともやもや・・・
K様  ぜひとも続きの作業をさせてくださいね~
 

交換したHID球では光軸が合わない

車検のためヘッドライトの光軸を合わそうとしても全然合わない。
今流行りの格安HID球をネットで購入して取り付けてあるわけですが、粗悪品は役に立たない。
結局いくらかのお金を無駄に捨ててるわけで、交換するならしっかりとしたメーカー品を、中途半端なものを買うなら何もしない方がいいと言うことでしょうね。
本体の造りが元からゆがんでる商品、発光部分が規定寸法からずれて反射板(レフレクター)との位置関係がずれてピンぼけになる、発光部分が360°均一に光が出ない、などなど。
ヘッドライトと球の関係は皆さんが思ってるよりほんとにシビアな関係にあって、ハロゲン球で設計されたヘッドライトにHID球を入れる時点ですでにそれらの関係をぶちこわしてると言っても過言ではないです。
明るいから、と言うだけではヘッドライトは成り立ちません。
配光特性が大事なのです。
明るさ、には「光度」と「照度」があります。
光度は光るもののが出すエネルギー・・・HIDはここが大きいです。
けれど実際使ってみて明るいかどうかは「照度」・・・照らされる側の明るさ、が大事なんです。
光度が高くてもしっかりピントを絞って放射しないと照度は下がるばっかりです。