キャリイのISCV・ECU交換など12月の総集編

12月って年末でなんか追われるとかいいますが、自分的には昔から普通の月末に連休があるって言う感じなんです。
4月から5月にかけてのゴールデンウィークと同じですね。

いつの頃からか「年末だから掃除」というのもなぜこんな寒いときに掃除をするのか?と思ってからやめて、3月とかちょっと温かくなってきた頃にするようにしてます。

「節目」というのは大事なのかもしれませんが毎日寝る瞬間が節目なんでそれもあんまりけzじめに感じません。
「月末」と言う節目が12回目=年末で、すぐに次の月が始まりますよね・・・

さて12月は前半はまったりでこのまま12月は終わるのかと売上的にも戦々恐々としてましたが、10日過ぎくらいからなにかしらせわしくなって今日に至るという感じで後半が気付くと28日でした。
そんなわけで個別ネタをブログに書くのもついついおざなりになったので総集編。

ニッサンエクストレイルのアウターハンドル交換のため内装を外して、
「今の車はビニールを貼ってなくてガラスを上げ下げする装置と蓋が一体化してるのか?」と驚いてみたり・・・
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同じようなパターンでヴィッツのパワーウィンドウモーターの交換。
ドアの内部は、こんな感じで大きな穴はビニールで塞いであって修理の時にビニールを外したりずらしたりして修理、と思ってたんでエクストレイルはびっくり。
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仕事が終わってくつろいでるときサンダーバードを見てて、ロケット太陽号の発射ランチとニューヨークのエンパイヤステートビルを動かすマシンが使い回しと言うことを見つけて大はしゃぎ。
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中古車屋でお客さんが買ってきたMRワゴン。
買った直後からオルタネーターをまわすベルトがスリップしてて朝一壮大な異音が鳴ると言うことで買った先の中古車屋さんに伝えるとちょこちょこっと診て「別に悪いとこ無いですよ」と帰ったとのこと。

それでうちに来てくれて診断したらベルトだるだる。
スズキのK6Aエンジンは「張りすぎか?」って思うくらいが適正な張り。
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ビシッと張ってるように見えてスリップしてるからこんなにベルトの削りカスが・・・
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同じようにベルトを交換するヴィッツ。
エンジンを車体にぶら下げてるエンジンマウントという部品を外さないと取り替えできない構造。
ぶら下げてる部品を外すんですからそのままだとエンジンが落ちます(笑)
外す前にエンジン支えてからマウント外す。
これが結構な手間=お客さんが払う工賃に跳ね返ります。
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ハスラー MR41Sの一部リコール出てます。
排気側バルブコントールソレノイドの交換。
整備要領書ではバンパー外すとなってますが知恵と工具があれば何とかバンパー脱着は回避。
無事交換完了。
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スチールホイールのホイルキャップから日光が当たる部分だけの錆。
他の自動車屋さんは
「気になるから簡単な補修をやってるで」
と教えてもらったのでチャレンジ。
確かに見栄えはいいなと二度感心。
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ポルテもCVTフルード交換、オイルパン洗浄&ストレーナー交換。
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ポルテあたりのトヨタ車でエアコンの内外気切替のダンパーが古くなるとねちゃねちゃして張り付いてしまい、内気になったまま動かなくなるので対処。
へばりつく部分のワセリンを塗って張り付かないようにしてみた。
部品替えてたらきりが無いので知恵で対抗。
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スズキのキャリイ DA63T。
アイドリングを調整するバルブ(ISCV)がショートしてコンピューターの基板まで巻き添えにしてコンピューター交換までになってしまうという割と有名な故障。
コンピューターそのものやバルブは中古品を必死の思いで捜索。

オーナーさんの日頃の行いが良かったので万に一つの巡り合わせで手に入って高額な新品部品を使うことなく修理完了。

捜索に時間掛かったけどリーズナブルに修理できて喜んでもらえました。
んで研究のため痛んだコンピューターを開腹。
診断通りの回路のトランジスターが焼けてました。
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ほんとはこのトランジスターを1個交換できればこのコンピューターは復活するんですけど、
・トランジスターに型番が書いてない
・どんなトランジスターを使ってるかを解析
・解析できたら入手方法を
・さて最低何個から買えるのか、
など調査が必要。

きっとその道の猛者とネットワークが繋がれば何とかなるのかもしれません。
コンピューターのケースそのものも開腹したら復元が結構辛い構造でもあるので今回はここまでにしときます。

あとこれ以外に27才のスカイラインのマスターシリンダー交換とか。
「部品があってよかった」
が最近のトレンドかも。

なんせ昨今は古い車の部品はすぐに製造廃止、手に入る予定でも納期未定とかざらにあります。

自動車部品も物不足が直撃してますから思いもかけず修理期間が延びる可能性があちらこちらに。
そんなときでもオーナーさんの日頃の行いが良ければ偶然が重なったりして、振り返ってみれば「よかったよかった」で全て丸く収まりますよ(笑)・・・

2021年 年末年始お休みのお知らせ

誠に勝手ながら年末年始はお休みさせていただきます。
令和4年1月6日(木)から営業再開の予定です。
どなた様も良いお年をお迎えください。
来年も引き続きごひいきにして頂くようおねがいします。
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ハスラー CVTストレーナー交換 オイルパン洗浄のみコース

今回の題材のお車はスズキハスラー 平成26年式 MR31S 走行役11万㎞
「AT 多段式自動変速機」
「CVT 無段変速機」
が今の自動車の変速機の主流です。
これらの変速機は変速機として作動するために油圧を利用するので○○フルードと呼ばれる液体を使います。
この液体はおおまかにいうと
・油圧を伝える作動油という性能
・ギヤやらベアリングなどための潤滑油という性能
・内部の汚れを包み込んでしまう清浄剤という性能
などなどを兼ね備えた成分となっています。
その液体はほとんどの日本車メーカーは交換不要という扱いをしてきました。
いまでもトヨタ車を筆頭に整備要領書などに無交換となってたり、必要に応じて交換、など原則交換しなくて良いというスタンスです。
同じような感じで普通車のエンジンオイルはだいたい15000㎞ごとの交換、とかいてあります。
軽自動車ではその半分くらいかな。
しかしこの数字は環境問題とかメーカーとしての廃棄物を減らす観点であって、実際エンジンを作ってる設計者たちはそんな距離では機械が持たない、と思ってると聞きます。
昔からこの変速機のフルードは「無交換」という文字列を整備士たちは人それぞれ解釈していろんな考えをもっています。
ある人は
無交換と書いてあるんだからそれでいい
違う人は
エンジンオイルでもショベルカーの油圧オイルでもエンジン冷却水でも劣化しない液体は無いのだからどこかの段階で交換が必要
といいます。
自分でもエンジンオイルで15000㎞ごとはないやろう、とも思いますしブレーキフルードなども2年以上交換せずに乗るなんて、と思いますがそうじゃない整備士もいます。
なので自分的にはメーカーがいう自動変速機・無段変速機のフルードは無交換というのはメーカーの立場上のそういう目線で見た結果なのではという思いがあります。
設計者たちは替えて欲しいのでは??と。
昨今YouTubeなどでもフルード交換推奨という情報が飛び交ってます。
どれだけきれいに入れ換えるかを競ってるようにも見えます。
職人としてみるときれいに入れ換えるのは本望なので賛同します。
しかしきれいに入れ換える=コストも掛かるということでやたらめったら費用の負担を押しつけるのもなんだかなあ、と思ったりもします。
理想とする作業と現実の費用とのバランスを釣り合わせて提案するのも我々の仕事だと思ってますので、今回はバランス型のお仕事をしました。
というのも変速機の中も使ってると金属の摩耗粉やらクラッチ(自動変速機にもクラッチはあります)の摩耗粉がたまってきます。
やはりそれらは定期的に排出してあげた方が機械としてはいいと思います。
その排出するという事を前面に押し出して費用をできるだけ掛からないようにしました。
まずはフルードを抜き取り用のボルトを外してフルードを先もって抜いてCVT(無段変速機)の底を外します。
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これがその底板。
鉄粉などが貯まってます。
またその貯まった鉄粉が再度液体内に戻らないように磁石が設置されててゴミがひっついてます。
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変速機のなかも鉄粉などがついてるのでパーツクリーナーで軽く洗浄しておきます。
まんなかの四角い奴はメインのフィルターなので交換します。
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底板もパーツクリーナーで洗浄
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磁石もドロドロなのできれいにします。
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スズキのお車やらニッサンの一部車種などジヤトコ製の無段変速機はこの部分にももう一つフィルターがついてますので交換します。
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小さなフィルターですが真っ黒です。
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そしてコストを掛けるならこれらを終えた段階で全てのフルードを圧送交換しますが、ユーザーとの相談でこの部分のコストを抑えることにして「抜けた分だけの新油補充」にしました。
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フルードの全量入替にこだわらずとも日常生活用に使ってるお車であれば、維持費も大事な要素となってきますので妥協点として「不純物の排出」だけでも変速機のメンテンナンスとしては成り立ちます。
どこまで車の投資するかはユーザーさんの車に対する「愛」の大きさですからユーザーさんごとの希望と我々が「したい作業」のバランスが釣り合うところが最高の整備だとずっと思ってます。
このハスラーはずっとメンテをお任せいただいてます。
いろいろある方法を駆使して「まだまだ動いてもらわないと困る」、というユーザーさんの期待の応えて行きたいと思います。

スカイライン トルコン太郎でATF交換

ニッサン スカイライン ECR33 平成6年式 走行約7万
たぶん一度もATFフルードを交換してないとのことでリフレッシュの一環で作業しました。
ATフルードの交換は昔からその是非が永遠のテーマで整備士によっていろいろ考えがあります。
否定派は交換することでミッション内の環境が変わり故障の原因になる。
肯定派は劣化しないフルードは無いのだから新鮮なフルードを維持するのはメンテの基本。
それぞれ昔から討論されています。
あと費用対効果の討論とか・・・
うちとしてはお客さんが望むのであればOK
交換した方がいいですよ|、と「勧める」スタンスでは無いという立場をキープ。
そしてするならできるだけ交換率を上げ確実に入れ換える。
お客さんが希望されるならオイルパン内部の清掃とストレーナー交換まで。
というスタンスです。
また密閉式でフルードチェンジャーを接続するためのアダプターが必要な車種はまだ対応してないという状態です。
スカイラインはラジエーターへの配管があってそこにチェンジャーを割り込ませることが出来るので早速スタート
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まずは8リットル交換でセット
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接続後エンジン始動。
スカイラインのミッションの中を循環してるフルードはこんな色合いです。
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圧送式により古いフルードを回収しつつ新しいフルードを押し込んでいきます。
右のガラス管の中が回収されつつある古いフルード
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左のガラス管は新油が流れています。
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表示パネルの左は回収されてる量。
右は送り込まれている新油の量ですね。
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8リットル入替が終わった直後の状態。
左が新油、右が現在ミッションの中を流れているフルードです。
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流れてるフルードのアップ。
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もう少しきれいにしたいなと言うことで4リットル追加で交換しました。
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合計12リットル入れ換えたあとの状態。
もとのフルードの比べたら新油と遜色ないぐらいきれいになったのでここで終了。
交換前
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交換後
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さてさてフルード交換終わったら油量をきっちりレベルに合わせて試運転。
変速がかなりスムーズになったと感じましたが普段乗ってるユーザーさんならもっと詳細に変化を感じとってもらえるでしょう。
何やら最近の日本は古い車に載ってると税金が高くなったり、部品の供給が過去に比べて早く打ち切りになったりと、「とっとと新車に乗り換えろ」という見えない、しかし強力なパワーに押されてしまってて寂しい限り。
愛着のあるオンリーワンの自動車を部品がないので修理できない、と泣く泣く手放すケースが多く見られます。
その都度ワンオフで部品を手作りしてもらって維持するのもひとつの方法ですがコストが掛かってしまい現実的な修理方法ではない、と言うケースが大半です。
まだ作ってもらえるならましですがそんな方法も取れないほうが圧倒的に多いです。
新車を作り、売る、ことで経済が回ると言われたらそれまでですが・・・
答はどこに・・・・

ちょっとした凹みが水漏れの原因

トヨタウィッシュ GZE20 平成21年式 11万㎞
車検でご入庫ですが受け入れ問診の時に
「ここヘコませたけど修理は必要??」
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と聞かれ
「年式も年式ですし塗装も割れてないのでこれにお金を掛けるなら消耗品に廻したらどうでしょう??」
とオススメしました。
整備ではオルタネーターのワンウェイプーリーが痛んでたり、ゴム周りの経年劣化による部品交換もそこそこ年式相応の費用が掛かったので鈑金修理は結果的にしなくてよかったなぁ、と思ってたんですが最後の車内清掃の時に大どんでん返し。
バックドアあたりの小物入れスペースを清掃しようと床板開けたら水浸し・・
「え~いつから??どこから??」と
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でも直感で「まさかあの凹みから??」
カンは当たりました。
このささやかな凹みのおかげでパネル同士の隙間が出来てそこから水が浸入したようで、隙間にパーツクリーナーを吹き込んだら室内に出てきました。
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裏側から見るとつじつまが合います。
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見た目の隙間の大きさからシーリング材で埋められる、と判断したので処置しときました。
なにげに軽く考えてると思わぬ展開が待ってるという教訓を得ました。
またひとつ経験値が上がりました。
毎日に勉強です……

泉大津キャッシュレスキャンペーン第2弾はd払い

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11月から始まった泉大津市の景気回復施策でのキャッシュレスキャンペーン。
11月はPayPayでしたが12月はd払い。
もちろん当店はd払いもOKなお店ですからぜひご利用ください。
PayPayと同じ施策でお支払代金の20%分のポイントを還元。
1回あたり上限2000円、期間中最大5000円まで。
1万円のお買い物を2回、5000円のお買い物を1回、という支払い方なら最短で満額いただけます(笑)
とりあえずは1万円以内のお買い物をこまくすると言うのもいいかも。
例えばうちならオイル交換なんかがだいたい3000円から5000円ぐらい。
このあたりが狙い目ではないでしょうか>??
ぜひぜひこの機会にご利用ください。
ちなみに1月はauPAYですよ。

臨時休業のお知らせ

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今度の
2021年11月13日(土)は勉強会参加のため臨時休業
します。
ご不便をおかけしますがご容赦願いします。
15日月曜日より平常営業させていただきます。

泉大津 キャッシュレス払い20%還元キャンペーン

PayPay・d払い・auPAYの支払いで20%還元キャンペーンを泉大津市の景気浮揚策として開催。
11月はPayPay、12月はd払い、1月はauPAYの順番で、各支払いごとに5000円上限ですから全部コンプリートすると合計15000円分のポイントがもらえますね。

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泉大津市内の個人店を中心に各支払い方法と契約してるお店が対象となり、コンビニは含まれるそうですが大店舗とかは対象外なんだとか。
もちろん当店は中小零細企業(笑)なので思いっきり対象店です。
それも各支払い方法全て契約してますので対応可能です。

ただ1回あたりの支払いに対する還元上限が2000円という縛りがありますので大きな買い物を1回するより細かい買い物を数多くした方がいいですね。
1回あたり1万円以下のお買い物を複数回に分けて最終的に25000円分するのが一番効率良いわけです。
これは3社とも共通です。
やる気とマメさがあれば満額還元できますよ!!
この機会に泉大津のお店でお買い物しましょう。
レシート大作戦の時のように市内在住という縛りもないので市外の人も大丈夫ですね~
当店ならオイル交換とかあたりが客さんにとってメリット大の商品では無いですか??
この機会にぜひどうぞ

トヨタ アリオン RAV4 信号待ちで室内からコトコト音が鳴ってるのが聞こえる

トヨタ RAV4 平成12年式 距離7万㎞
車検でご入庫です。
入庫時の問診で、お気づきの所は無いですか?とおたずねすると
「走ってるときは気にならないが信号待ちしてるとどこかで何かがコトコト鳴ってる」という話。
それ以外は別に異常を感じてないと言うことでいざ着工。
気になるのでまずは音を確認するために試走。
最初は内装部品の劣化(もう21歳)やエンジンを支えるマウントとかの劣化かな?と思ってましたが信号待ちで聞こえてきました。
シャカシャカ、コトコト、カタカタ、あたりの音。
またなにかしらエアコンの吹き出し口の温度が高いか低いかのどちらかに偏ってることを発見。
そうなると「はは~ん、あれか」。
というわけで帰って早速その部品を見てみると
本来指示された位置で止まらないといけないのにずっと動いてる。

この部品は各社呼び方は違いますが、エアミックスサーボとかエアミックスアクチュエーターとか。
トヨタの場合正式名称は「エアミックスダンパー」
内部の接点の摩耗により変な動きをするようになります。
この接点の摩耗ですが室内温度が高かったり低かったりすると設定温度に近づけるために目一杯回転します。
そして室内温度が設定温度に近づいてくると微調整に入ります。
この微調整してるときの幅が小さい上に細かく移動するため接点の同じ場所が摩耗してしまうんです。
この構造を持ってるモーターはメーカー問わず起こる故障です。
交換後中身を見て見ます
故障してるエアミックスダンパー
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外して単体にしました。
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爪を数カ所外して分解
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この回転するギヤの黒い部分が金属で出来た接点です。
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この黒い部分を接写していくと一部黒い金属が摩耗して土台のプラスチックの色になってるのがわかります。
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色が変わってない部分でも接点が触っていたところが摩耗して溝になってるのがわかります。
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接点の金属部分が無くなるため結果的に接触不良が思ってる状態になるため、自分の回転位置を見失ってしまうわけです。
ネットなどのDIY記事を見ると、接点についてるグリスが原因で接触不良になるのでグリスを清掃して組み直したら治ったというのが結構ありますが、接点の消耗についての記述がないのでたぶん再発します。
根治させるには交換するのが最良の方法です。
もっといいのはこのギヤ部分だけ単体で部品が出たらリーズナブルな修理方法を選べるのですが、残念ながら部品設定はありません。
新しい部品の動作状態の動画です。
ピタッと所定位置にに止まります。

音も無くなりエアコンの効きも快適温度になるのが早くなりました。
車検にまつわる作業も標準的な消耗品
ブレーキフルード
エンジンオイル
オイルフィルター
点火プラグ
エアコンフィルター
ワイパーゴム
冷却水強化剤
などなどで終了。
RAV4はオーナーさんの元へ元気になって帰って行きました。

仕事で預かった車を運転する場合その車の任意保険は無効

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ことしも受託車賠償保険の更新が完了しました。
我々を含め代行運転業など業務でお客さんの自動車を運転して事故を起こした場合、そのお車についてる任意保険は適用外(免責)になります。
つまりは「保険に入ってない状態の自動車」となるのでとても怖いことです。
そのために「受託車賠償保険」というものがあります。
業務で他人の車を運転したときの自動車保険です。
これを掛けておくのがお車を預かるのが生業である当店においてきるだけ顧客を含め事故当事者が大変なことにならないためのプロの証でもあります。
中小零細企業の当店で過大な賠償義務が発生したとき補いきれない部分を負担してもらえるので絶対に外せません。
もちろん事故を起こさないように努めるのは最大の目標ですが残念ながら世の中には「もらい事故」と言うのもありますので避けきれないのも事実です。
この保険の重大さをわかってるお店を選ぶのはひとつの選択肢だと思います。
私は飲酒しませんので代行運転業者のお世話になることはまずないのですが複数の代行運転業者が選べるのであればぜひ受託車賠償保険に入ってる業者を選んだ方がいいですね。