ナビの取付時の確認ミスによる不具合のリカバリー

カー用品の量販店でナビやらドラレコやら取り付けるのは今は普通の話で、そういうお店の方がいろんな商品に対する知識が豊富で、さすがに太刀打ちできないなあ~というのが正直なところ。

どこのナビがええかな?と質問されてお答えできるのは、

「自分がマイカーに取り付けしてるメーカーのナビしか知らないので、そのメーカーのナビならなら使い方はレクチャー出来るよ」
「選ぶならそのメーカーにしといて」

というお返事が多いです(笑)

というわけでそれぞれみなさん某有名どころのカー用品店で取り付けされるのですが、偶然にも2台続けてナビ取付してもらってしばらく経ってあれが動かないこれが動かないと言うことに気づいておいでになられました。
だいたい異口同音で

「時間経ってるしいまさら取り付けの文句を言いに行くのも恥ずかしいしお金かかってもええからこっちで診て」

とか

「取付にヘマするところに二度と行きたくない」

という流れです。

日産のキューブ AZ10 平成12年

エアコンの吹き出し口の切換が途中で止まってしまう。
最近気づいたけどひょっとしてナビを取り替えたからかな?
取り替えてから初めてそのポジションに持っていこうとしたら動かないことに気づいた。

とのお話しで12ヶ月点検でお預かりしたので追加で診断。

吹き出し口の切換がエアコンユニットの中で引っかかってるのかと調べてみるも本体側は正常。
吹き出し口を切り替えるワイヤーを単体にして動かしてみても一定の場所で止まる。
ということはやっぱり吹き出し口を切り替えるダイヤル付近に原因がありそうなのでその部分を見たいということで分解開始。

取り付けられてるナビはフローティングタイプでモニター部分が別体のタイプ。
まずはモニターも含めて取り外さないと目的の場所にアクセスできません。
モニター外すだけで狭いところにあるビスを6本外さないと・・・

この写真に写ってるカバーを外したかっただけなのに目的まで遠い。

そしてナビの本体を外してやっと吹き出し口を切り替える部分を見ることが出来ました。
そしたらピンジャックがナビを取り付けた後処理が悪くて可動部分にはさまってました。
黄色いプラグですね。

こいつのおかげで切換が不能になってたんですね。
取り付けたあとに各部の動作確認をすれば防げたはずですね~


さて整備工場あるある。
同じような故障が連続して入庫する不思議な連鎖。

パッソです。(ダイハツのOEM車)
ナビを今流行りのアンドロイドナビに某量販店で替えてもらった。
先日ETCユニットの電源が入らず動かないときに気づいた。
交換が原因かわからんけど調べて、というご依頼。

電源が入らないというとまずは配線接続口を調べないといけないのでこれまたナビの取外し。

パッソはナビのカバーはどうしたらずれるのかと整備要領書を調べると、ダッシュボードの一番下の部品から取り外さないといけないことが判明。
こりゃまた遠いな~と思いながら作業。
このベージュの部分から分解。

ネジは6個、プッシュ式のクリップが3個

そこが外れたら次はエアコン周りのパネルの分解が必要。
ダイヤルの下に隠しネジがあるのでつまみを外してからの分解。

そこまで外してやっとナビを覆ってるカバーを外せます。

そして結論は
アース線の付け忘れ

両方とも量販店での取付の後始末というかリカバリーです。
ナビやドラレコを取り付けたあと、ちょっと範囲を広げて廻りの電装品などの動作確認をすれば防げる事象だと思うのですが・・・・。

大手のディーラーや量販店での現場は人手不足で次から次に指示される仕事に追われ最終確認がおろそかになる現場が想像できます。
若干同情もしますが残念ながらミスはミスです。

決して作業中及び作業終了の復旧の時のミスをゼロにはできないので、できるだけ出庫するまでに幾度もチェックを重ね不具合を発見できないといけません。
明日は我が身、と思い自分にも再度気合いを入れさせてもらえる作業でした。

スカイライン ECR33 ハイキャスコントローラー修理

ニッサン スカイライン ECR33 平成6年式 走行約74000㎞

パワステが、据え切りのときに重い、ということでご入庫。

・ 全然効いてないことはなくなにかしらアシストはしてる
・ ガレージにオイル漏れのあとは無い

との問診で油圧系統に不具合はなさそうとは第一印象。

あとはハイキャス(HICAS)ランプが点きっぱなしとのことで、電気的な制御が不具合でフェイルセーフ(緊急最低限動作)してるな、ということで診断開始。

このあたりの年式の車は診断機でつないで数値を見るというやり方は少なく、いろんな動作、たとえばファミコンでいう「上上下下右左右左BA」みたいなことをやってコンピュータやらコントローラーと対話します。
そして既定のランプが出すモールス信号みたいな点滅を読み取って診断します。

所定の動作を実行。
でも何の反応もせずランプは光ったまま。
この時点でコントローラーが動いてなくて気を失ってる予感。

さてこうなるとひとつひとつ可能性をつぶしていかないといけません。
けれどもこの時点で先行きは「コントローラー本体が壊れた」という悲しい予感しかしません。

診断フローチャートに則ってひとつひとつコマを進めます。
まず全体的な回路を見て入力される信号と出力される信号を把握。

車の電気的な制御は
「目で見て脳が判断して手足を動かす」です。
センサーが計った電圧を入力してコントローラーが考え動作機器に命令を出す、ということです。

入力と出力それぞれを測れ、と診断フローチャートに書いてます。

全ての項目を診断。
入力系の回路は全てOKまで進みました。

パワステのアシスト量を決めている出力電圧が1.8VでNG
電圧が低いのでアシストされてないわけです。

NGの先はC/U不良(コントロールユニット不良)

はい悪魔の宣言がなされました。

ここで普通なら「コントローラーあかんわ、髙価やけど交換しかないな~」となります。
でも平成6年式・・・・
製造廃止で新品は手に入りません。
仮に手に入ってたとしても廃止直前の最終価格は314000円。
絶望的な流れ(泣)

幸いなことにこの時代のコントローラーはネジを外せば中を見られることが多いんです。
いまはプラスチックで固められてるので不可能です。

このままではあきらめきれないのでとりあえず開けてみます。

開けてはみたもののプリント基板の回路が読めるほど技量も持ち合わせていないのでただただ眺めるだけ。
ただ、電圧が異常値とはいえ1.8V出力されているということは完全にコントローラーが死んでるとは思えなかったので突き詰めて配線を追うのではなく時間が空いたときに「新鮮な目」で何度となく眺めました。

そしたらひとつのコンデンサーの根元にわずかに液の漏れた跡あるのを発見。
よし、こうなったらダメ元でコンデンサーを総替えしてみよう、と計画。
地図を書きました(笑)

拾い出したコンデンサーを入手。
交換しました。
全部で24個。
仕事の合間でぼちぼちやってのべ10時間以上かかりました。

交換が終わって元通り組み立てて現車に装着。
なおってくれよ~とエンジン始動。
結果は変化無し       (゜◇゜)ガーン
ハイキャスランプは点いたままで自己診断も受け付けず出力信号は1.8Vのまま・・・

さて
さて
さて  次なる手は・・・

また基板を眺めることにしました。

一番怪しいのは、液漏れで汚れていた部分、ぐらいしか手がかりが無いのでそのコンデンサーをもう一度外して、付近をスマホの顕微鏡モードとかを使って再度確認。
そしたら

「あれ?基板のラインが液漏れのとこで途絶えてないかな?」

と。

テスターで導通を見てみたら

ここ腐食で切れてるんと違う?

この時点で確証はないけどとりあえず基板を修理

紫外線硬化型接着剤で絶縁

再度の再度元通り組み立てて現車に装着。
エンジン始動。

ハイキャス警告灯消えました。
ハンドル軽くなりました。
自己診断も受付けて異常なしの点滅をしてくれました!!
よかった~

長かった。
ぐったり・・・

ふたを開けられるコントローラーで良かった。
修理できました。
現在のコントローラー類でしたらこうはいかなかったと思います。

スカイラインはまだユーザーさんとの縁を切りたくないんでしょうね。
末永く健康に!!

この作業するのにさてハンダゴテを、と思ったら寿命で使えず、温度調整ができる今どきのハンダゴテに買い換えました。

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ついでにコテを置く台も錆びてボロボロだったので同時交換

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久々の電子工作でした。

セドリック プロペラシャフトセンターベアリング&デフセンターシール交換

セドリック Y32 平成3年式
時々ブログの登場する大事に維持されてる幸せなセドリックです。

今回はプロペラシャフトのセンターベアリングあたりからの異音を手当てしました。

お客さんに教えてもらうまで知りませんでしたがプロペラシャフトをリビルトしてくれる業者さんがあるとのことでそちらで手入れされたプロペラシャフトを使います。
愛車に対する知識は整備する側でプロでもかないません。
一緒の共同作業ですね。

んで話はプロペラシャフトを交換するということで進んでいたのですが、実車を見るとデファレンシャルギヤケースのセンターシールからデフオイルが漏れ始めてたのを発見。
こう言うところも運が良い車は早めの手当てができて結果的に長く乗れるんですね。
一連の作業の延長で工賃的にもかぶる作業なくシールも同時交換できてよかった。
まずはデフオイルを抜いて

もろもろ取外し

デフの下のドレンボルトは磁石になってるので鉄粉が吸着されてるのでフキフキ

新旧のオイルシール

組み立てて終了

愛情を受けてるお車はなにかと調子よく末永く動きますね。
日頃の心がけと言えばそれまでですが「壊れたら乗り換えるねん」という方以外は日々の愛情次第でしょうね~

というわけでセドリックは愛してくれてるオーナーさんのもとへ帰っていきました。

日産サニー 車を愛する気持ちは素晴らしい

日産サニー FB15 平成11年式 走行約9万㎞

オーナーさんに愛されてるお車は時としてすばらしいカンで故障を予防できるんですね。
という事案を体験しました。

旧車を維持して乗ってると自然に「部品がなくなる前に・・・」という予防整備に軸足が乗ってきます。
一昔前なら結構な年数が経ってても部品が在庫されてたりして、いつまでも大事に乗る、というのが日本車の文化みたいなものでしたが現在は耐久消費財として扱われるようになり、いつまでも古い車を維持するお手伝いはできません、というメーカーの声が聞こえてきて部品の製造廃止が多くなってきました。
そうなると修理できたものが部品が無くて泣く泣く乗換・・・
というケースもちらほら。

そんなこんなでこのサニーですがオーナーさんがサニーのウィークポイントをいろいろ調べて見つけてきてスロットルバルブボディーを替えて欲しいとのこと。

「何か調子悪いんですか?」

「いやいや調子は悪くないけど水漏れしたりすることがあるらしいので部品のあるうちに替えておきたい」

とのこと、

なるほど!では替えましょう

ということで作業開始。

このときは簡単に「予防整備することは素晴らしいなあ」、と気軽に取外しを始めました。

外してみたらビックリ
クーラントがジャジャ漏れ状態で危惧してた症状がそのまま目の前に。

もちろんインテークマニホールドにもクーラントを吸い込んだ跡が。

オーナーさんが一番気にしてた

コネクター部分にクーラントが漏れてショートしたら車のコンピューターまで焼けてしまう。

と言う症状の始まりまで発見。

この水漏れ症状、表から見ると何もわかりません。
恐ろしいことです。

いや~ほんとに今日作業してよかったですねぇ
と作業したこっちまで感動してしまうような絵に描いたようなドラマ。
オーナーさんの知識が素晴らしい働きをしました。

リビルト品(中古を修理した再生品)に交換してすっきり。

我々整備する側はいろんな車種に対応しなければならないのでオーナーさんからする「一対一」の知識ではあきらかにまけてしまってることも事実です。
そのお車に対する愛情は越えることはできません。
なので愛されているお車は結構オーナーさんのカンが当たったりして偶然の産物で生きながらえたりします。

時々こう言うことに出くわすとペットと同じやね、と思ったり・・・
これは説明できないし根拠も全くないですが車と人が以心伝心してるんやろうなと思います。

サニーはまだまだこのオーナーさんと一緒に居たいんやろうな~

末永く仲良くね(笑)

E12ノート ニスモ エアコンの風が冷えたり冷えなかったり

ニッサン ノート ニスモ
型式 E12 走行4万㎞ 平成28年式

通勤用のノートで連絡いただいた第一報では、

仕事帰り炎天下に駐車後乗るとエアコンの風がいつもよりぬるい。
A/Cボタンを押してコンプレッサーを切ると明らかに冷えないので冷やそうとはしてると思う

とのことでした。

入庫するまでいろいろ原因を推測。

・ 冷えないからエアコンガス漏れ?⇒数ヶ月前に車検してエアコンガスもきっちり規定量入れた。
・ コンプレッサーのマグネットクラッチ不良?⇒それなら冷やそうとしてると思うというオーナーさんの表現とは一致しない。
・ 温度センサーの誤動作⇒自己診断でわかるかも

などなど頭の中のカンピューターはいろいろ提案しますが、実車を見るまでのいつもの推測祭り。
この期間が結構辛かったりします。
思いも寄らない原因やったら探すの大変やろうな~と不安ばっかり・・

というわけで入庫しました。

入庫したときには冷えてました。
ノートなどの日産車は車自体に自己診断機能をもってるのでまずそれを使ってみると異常はありません。
制御系統は実際診断してみるとそれなりに動いてそうです。
コンプレッサーもしっかり動いてるしなにより低圧側のパイプはキンキンに冷えてますので冷やす機能はちゃんと動いてそうで念のためガス圧も診断しましたが大丈夫。
じゃあなぜ冷えないか、ぬるいか、を考えると冷風と温風の割合を制御するエアミックスドアあたりかなと推測。
根拠はないけどそんな予感がしたので、一度エアコンパネルで温度をフルホットに、風量最大で温度を下げていくとぬるい風になったままに!

やっぱりここか

整備マニュアルとみるとエアミックスドアを制御開いてるアクチュエーターは足元

どうやら動こうとしてるんですが力がなくて風圧にまけてるようでした。
ほぼ断定できたので部品を注文。
部品番号の末尾がAからBに変わってますね。
27732-3VA0A から 27732-3VA0B
その下の数字はきっと製造年月日

整備士は部品番号が変わってるとなにかしら安心する習性があります(笑)
きっと不具合が重なったから改良されてるんだ、原因はこの部品に間違いない!!
となるのです。

そして交換はビスを2本緩めて交換するだけ。
念のためフルコールドの状態で一度外してきた部品の軸の位置を確認。
同じ位置だったのでそのまま交換。
場所がずれてたら初期化とかいろいろありそうだったのでその気配もなく無事作業完了。

最大風量でもしっかり冷風が出るようになりました。

これでこの夏も冷気全開で過ごせそうです。

さて定番の「壊れた部品の中身を見よう」のコーナー(笑)

残念ながら今回は見ただけではどこが不良なのかわかりません。
接点が不良になったのかモーターが力不足になったのか。
構造的にはとてもオーソドックスなエアミックスドアアクチュエーターの構造をしてます。

原因がいまいち絞り込めなかったのは残念でしたが一件落着!

セドリック ブロアファンが時々回らない

Y32セドリック 平成3年式

エアコンの室内ファン、ブロアファンが時々回らなくなると言うご一報をいただいてましたが、なかなか故障の再現性が無くしばらく乗ってもらってましたが、いよいよ症状が確実に出るようになって、最大風量で無いと回らないという状態でご入庫。
正直故障の状態が目の前で見られるというのは整備するものにとって最高のプレゼント。
診断して故障を手当てして元に戻ったということが確実に判断できるのでありがたいことなんです。

さて入庫してもらったので診断開始。
事前に故障事例などを調べていましたが「回りっぱなしになる」という症例が結構あり、原因はファンの回転を制御する半導体部分にあると言うこと。

今回はちょっと症状が違うので自分としては半導体部分なのか「どうかな~?」という不安がいっぱいでした。
モーター側が悪くなってるということも考えられますし、回れという指示を出すコントローラー側に問題があるのかもという状態でした。

電気的な流れは
回れという指示 ⇒ 半導体 ⇒ モーター
という順番なのでそのあたりからチェック。

またオーナーさんは予防整備に理解あるのと、旧車なので部品があるうちに替えといて、というお気持ちだったのでまずは症状が出始めた頃にその半導体部分とモーターを購入されていました。
良くても悪くても部品交換できる状態にしていただいたのでほんとにありがたい話です。

診断してみるにしてまずモーターをはずさないと点検すらできないのでそのあたりを分解します。

整備書には「ビスを4本外してアンダーカバーを外しモーターを止めてるこれまた4本のビスを外して分離」と1行で書いてある。
そうなのか、と着工すると自動車整備あるあるで、アンダーカバーの残り1本がエンジンコンピューターの影に隠れて外せない・・・・

コンピューターを外すところからか~、と作業を進めます。

外れたコンピューターをそ~っと置いておく。
振動与えたところで壊れるような代物では無いですがどういうわけか慎重になる(笑)

ここまできてやっとモーター本体まで到着。
あとビス4本でモーター分離できそう。

モーター外して単体テスト。
モーターは元気に動くと言うことで次は半導体。

外すとこんな形の部品です。

半導体からの出力をテスターで見てみると最大風量の状態で無いとモーターに電源から電気が行かないと言うことがわかったので原因はここにあると判断。
普通ならこの時点で部品発注、という手順ですが今回はもうすでに部品が手元にある!
これは地味にうれしい(笑)
モーターも新品があるのであとは復元するだけ。

復元後、テストすると1~4速の全ての状態でモーターが回りました。
やっぱり半導体が原因、と一件落着。
モーターは部品がなくなる前の予防整備ということで。

これでセドリックは大阪の暑い夏に耐えてオーナーさんお役に立つことでしょう。

ただこのセドリックはエアコンガスがR-12という初期のガスでガスチャージなどはこれまた別な問題として考えないといけないんですよね。
旧車を維持するにはほんとに大変な時代になりました・・・

ノートe-POWER ハイブリッド車 エアコンガス規定量にします

ノートe-POWER 車検で入庫でしたがエアコンサービスステーションデュアルによる規定量充填サービスの様子です。

ハイブリッド車は電動コンプレッサーなのでPOEという種類のコンプレッサーオイルを使っています。
これまでのコンプレッサーオイルはPAGという種類のコンプレッサーオイルでした。
何が違うのかというとPOEはオイルが絶縁性能が高いのです。
電動コンプレッサーはオイルの絶縁性が重要でPAGオイルを使ってはいけないのです。
混ざると故障の原因になるのできっちりとオイルを分けて使う必要があります。

規定量は500gですが冷えをより一層よくする添加剤の缶の中に25gガスがあるのであらかじめその分を引いて475gに設定してあります。
そしてノートから回収されたガスの量は335gで500gから計算すると165g減。
登録5年目のノートで30%ほど減ってることになりますね。

全ての作業が終わった後に圧力チェック。
この圧力でガスの流れ方を推測できますが圧力チェックする大前提が
「ガスが規定量入ってる」
ことなのでガス量を合わさずに圧力チェックしても全体像はつかみにくいんですね。

お客さんにお渡しする控えです。

作業前は9.9℃でしたが作業後は7.5℃まで冷えました。

ハイブリッド車のエアコンガスはコンプレッサーオイルが混ざらないようにしなければならなかったのでカーエアコンサービスステーションデュアルを導入するまではうちのお店では対応できなかったんですが設置されてからは活躍してくれてます。

コンプレッサーの種類が2種類、なおかつ最近はエアコンガスも新しくなり2種類のガスが混在するので4種類の作業方法が必要なんですよね。
(厳密に言うとガスはもう1種類あるのですが数も減ったので今回の話題からは割愛)

大阪の夏はエアコン無しでは車に乗れませんよね。
冷えが??というときはまずはエアコンガスを「規定量」にしてそこから次のステップを考えましょうね。

規定量に合わせたあとより一層冷えをよくする添加剤も用意してます。
もちろん添加剤もPOE対応の添加剤でないといけませんのでnitec製のNC-200を使います。

E26 キャラバン ベルトの交換方法

E26型のキャラバン ガソリンエンジンのベルトの交換。
1本もののベルトをテンショナー緩めてピンで固定。
固定後にベルトを脱着というパターンですね。

エンジンアンダーカバーの一番前をボルト5本緩めて外します。

テンショナーの真ん中のナットに14ミリのレンチで時計方向に回して固定用の穴にドライバなりヘキサゴンなりを突っ込んで固定します。
他のプーリ等の配置からすると首振りタイプ、もしくはミディアムの長さのソケットが楽ちん。


写真に写ってるレンチはKTC首振りラチェットのロング型

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わかる人しかわからない謎のメモをもとにベルトを復旧。

7年で10万㎞お疲れ様のベルトと新人でこれから働くベルト

1本もののベルトは外すとこんなに長~い。

1本もののベルトというと

・ 部品点数を減らすというメーカ側からのコストダウンという意味合い、
・ 組み立てるときの手間を減らす

という意味合いからはとても有効な方法です。

半面、一度切れると全ての補機類が止まってしまうというリスクも抱えてしまいます。

そうならないためにも定期的に、なおかつちょっと先回りの予防整備。
大事な要素では無いでしょうか?
特にキャラバンなどは

「商用車=お仕事のための車」

ですから止まってしまうと乗用車よりヤバいことが多いと思います。
お客さんも整備工場をあわててしまう(笑)

というわけでベルト交換も含めて定期メンテナンスを終えたキャラバンはオーナーさんのお役に立つべくお仕事場に帰って行きました。
しっかり働いてね~

ニッサンキューブ ガソリン漏れ

ニッサンキューブ AZ10 平成14年式

ガソリンスタンドで燃料を入れて満タンになったと思ったら車の下からガソリンが漏れてきた、との症状で乗るのはヤバそうということでレッカーに引っ張られて入庫です。

うちに着いたときには漏れておらず、最初はどこかのホースが裂けたのかなと思いましたがユーザーさんへの問診で「給油中は漏れてなかった」というところが少し気になったのでリフトに乗せてみましたら、タンク下部にはガソリンが垂れたあとはありましたが、最初に思った給油口ホースも空気抜きホースも全く無事。
スコープで覗いてみたらタンクの上の出っ張りのあたりから垂れた跡が見えたので、これはタンク本体・・・と。

そうなったら次に問題になるのは車が古いので部品があるか?ということ。
ほんとに最近は「製造打ち切りの恐怖」に振り回されますのでまずは部品在庫確認。

在庫確認できてからでないとユーザーさんと修理の費用や日程などの相談ができない
ことが増えてます。

【ハイわかりました修理します】

とはうかつに言えない。
そんなに古くない車でも昨今の品薄状態、部品不足状態では部品が手に入る日も流動的になるのでほんとに神経使います。

今回のキューブのガソリンタンクは部品は在庫ありとのことでホッと一安心。
髙価なタンク本体取替になってしまいます。
中古品を使うという選択肢もありますが、経年劣化が原因で不具合の出てるのですから、さすがに燃料系に中古品を使う勇気はありません。
このお車があと半年乗れたら良い、という場合などはそれでもいいでしょうけどオーナーさんは気に入って乗ってて乗り換える予定はないとのことですから、新品をチョイスしました。

この部分がガソリンの液体部分と気体部分を振り分けるセパレーターという部分なのですが境目が経年劣化で割れたようです。

作業は「タンク交換」ということで単純。
関連するホース類6本もこの際交換しておきました。

作業後にタンクの底を見てふとタンク製造時の金型の細かい刻印を発見。

自動車の部品でプラスチック製品は製造工場で製作年月日の刻印があったりしますが、このタンクも長年の金型更新が記録されてて歴史を感じました。
キューブが製造されるまえの1991年9月からスタートしたのが見て取れます。
そこから2001年12月まで印が進んでますね。

そしてそこから時々製造されてたのかな?
1枚目の写真の上の方に1303という刻印も見えますね。

 

2013年3月に製造されてそこから在庫されてたのかなとか想像は膨らんで楽しいですね(笑)
え~もしそうなら作られてから10年寝てたのか??
そんなこと無いよなぁ。
素材が光ってるし、あくまでも金型更新やよね、などなど思いをはせてましたが、最初に作り出したのが1991年ということで、この形状のタンクを他の車用として作り始めてキューブに流用したのは間違いなさそうです。
この工場が受注して作り始めたのがこの年なのかもしれません。
それにしても1991年9月あたりに作り出したとすれば1992年1月頃にマーチのフルモデルチェンジがあったので2代目マーチ(K11)あたりから採用されたのかな?

仕事のあともいろいろ昔の思い出と重なってひとりで納得してました・・・

エクストレイルのフロントガラス交換

エクストレイル 平成24年 走行46000㎞

飛び石にてフロントガラスひび割れでご入庫です。
いつもながらパンクと飛び石はほんとに「運」だなと思います。
事故に近いぐらいの確率だと思うのですがこればっかりは運転されてる方がどんなに気を遣って運転しても避けられない事象です。

自分自身も高速道路走行中に経験がありますがバシッと音が鳴ったら「あ~大変」という感じで落胆ですね。

 

フロントガラスは「合わせガラス」といって2枚のガラスの間にフィルムを挟んだサンドイッチ構造になってるので決して砕けて飛び散らないようになっており、これは事故の時乗員がフロントガラスに頭や首をぶつけて致命傷にならないために装着が義務付られているのです。
その結果ガラスの価格が高くなるんですね。
一発石に当たると10万円、てなイメージです。

ここ最近はもっと大変で自動ブレーキ廻りのカメラやらレーダー装置が装着されてるとガラスがさらに高価な上、エーミング(方向調整)も必要になるのでもっと価格が上がります。

ほんとに車両保険は必須だと思います。
ある日突然 石」 が飛んできただけで20万円、といわれたら悲しいですよね。

 

さてエクストレイルですが幸いなことに車両保険を付保されていたので交換になっても当面は負担金無しで修理できました。
まずは破損したガラスを取り外します。

意外に一般の方には知られてないのですがガラスは車両に「接着」されているんです。
つまりは貼り付けられているので接着剤を切り取ってガラスを外します。
当店はガラス交換については腕のいい専門の業者さんにお願いしてます。
先代の頃からのお付き合いなのでほんとに長いことお世話になってます。
職人さんの手際がいいので見てて気持ちいいです。

ガラスが外れました。
車体に付いてる黒い筋の部分が接着剤です。
ガラス側をアップすると割れたガラスと接着剤の様子がわかります。

新しいガラスに接着剤を塗って車両に取り付けます。

接着剤を塗ったらいよいよ車両の所定の位置にガラスを装着。
その部分は動画を撮らせてもらったのでご覧ください。

取付が終わったらガラスの縁などの附属品やらを新しい部品で復元します。
このあたりまで来るとほぼ元通りになってきた感があります。

そして最後はワイパー廻りなどの部品を復元して完成。
接着剤を使ってるのでこのあとはしばらく安静にしておきます。
でないと車って走ると意外に車体がねじれてるもんなんですよ。
なので接着剤が乾かない間に走行などしたら接着剤とガラスの間にすきまができて水漏れの原因になってしまいます。

理想は12時間以上絶対安静ですね。

 

というわけでエクストレイルは待ちわびるユーザーのもとへ帰っていきました。

月末に田舎に帰省する予定だったそうでガラスが治らなかったらどうしようとドキドキされていたそうです。
無事走れますよ~